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採点は100点満点。平均の50点以下は青い、60点以上から赤いになります。
満点は★★★★★★★★★★

 ヒート
 プロの犯罪組織を束ねる孤独な男と、敏腕刑事との壮絶な戦いを描いたクライムバイオレンス。
採  点 ★★★★
出演者など アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ 1995 米
寸  評

出演している俳優が凄くて、目を疑ったが、時間の経過と共にキャスティングの失敗ではないかと思い始めた。どちらに注目すればいいのか、混乱を与えるばかりだ。それから3時間弱という上映時間は長すぎる。観賞後、ドッと疲れてしまった。あとから考えると不必要なシーンがいくらでもあったように感じられる。

鑑賞日 2003年1月

 光の旅人 K-PAX
 自分を異星人だという謎の男の治療にあたった精神科医は妄想と思いつつも、その言動や周囲の患者が回復していく状況から彼を信じ始める。
採  点 ★★★★★★★
出演者など ケビン・スペイシー、ジェフ・ブリッジス 2001 米
寸  評

面白かった。まじめな顔で「ある星から来た」と言われ、誰だって思う「ばかばかしい」が、次第に「もしかしたら」に変化した観客は結構いたんじゃないだろうか?K-PAXに戻るクライマックスでは固唾を飲んでしまった。見終わっての意見が二つに分かれる可能性大の映画だ。

鑑賞日 2003年8月

 光をくれた人
 第1次世界大戦で心が深く傷ついたトムは帰還後、オーストラリアのはるか沖合に浮かぶヤヌス島で孤独な灯台守の仕事に就く。本土に戻った際、イザベルと出会って結婚し、島での生活が始まったが、二度の流産でイザベルはひどく落胆する。ある日、手漕ぎボートが漂着し、救助に向かうと男の死体と生後まもない女の赤ちゃんが乗っていた。本土に報告しようとするトムをイザベルは説得して自分たちの子供として育て始める。
採  点 ★★★★★★★
出演者など マイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデル 2016 米&豪&ニュージーランド
寸  評

赤ん坊を目の前にして善と悪に揺れ動くシーンは良かった。成長するにつれて親子の会話も成り立つようになり、このまま幸せな日々が続くと思った矢先に実母が出現して、この後どうなるのかと引きずり込まれた。4歳の子に急に母親はこの人だと言ったところで懐くはずもなく、泣き止まないシーンには心動かされる。ボートで亡くなったドイツ人が語った「一度だけ赦せばイイ。許さなければいつまでも相手のことが頭に浮かび自分が苦しむだけだ」が心に浸みた。日本の某周辺国にコレを望むのは無理なんだろ〜なぁ〜。

鑑賞日 2019年1月

 陽だまりのグラウンド
 プロスポーツのノミ行為で多額の借金を作った主人公オニールは、返済のため週500ドルでやる気のない少年野球チーム「キカンバス」のコーチをすることになる。しかし、やがてこれがオニールの考え方を変えることとなりチームにも変化が起こる
採  点 ★★★★★★★★
出演者など キアヌ・リーブス、ダイアン・レイン 2001 米
寸  評

感動した。革ジャンにGーンズ姿のコーチってのがイイ。練習らしいシーンがほんの少しだけしか登場せず、根性ドラマとは無縁。一瞬、あのマトリックスの彼か?と疑ったほど。選手権出場を賭けた一打サヨナラのシーンでは、突然、違ったシーンに切り替わり、シナリオが急展開する。この手法はなかなか面白かったし、ここからクライマックスに進む。やはりベースボールはいいな。少年野球のグラウンドでも内野に芝があるのに日本はプロでも・・・。

鑑賞日 2004年2月

 ビッグ・フィッシュ
 かつて行商人だったエドワードは、ジャーナリストとなった息子ウィルの結婚式で、いつものように愉快なホラ話を披露して人々を笑いの渦に巻き込んだ。しかし、そんな父親の冗談話にウンザリさせられているウィルは、大切な結婚式を滅茶苦茶にされたと腹を立て、それ以来ふたりは疎遠になってしまう。そしてある日、父親に死期が迫っているとの連絡を受け、3年ぶりに帰郷したウィルだが、父の虚言好きはちっとも変わっていなかった。自分は普通の死に方をしないと魔女から言われた、と言い張る父に呆れつつ、ウィルは昔父からよく聞いた可笑しなお伽ばなしを回想していく。そして遂に父に最期の時が訪れたとき、ある奇蹟が起こる…。
採  点 ★★★★★★★★
出演者など ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー 2003 米
寸  評

イイ!感動した!父親からの自慢話はこの主人公に限らず、聞かされるものだが、ふと、私も今は亡き父を思い出した。素直に「フンフン」と言いながら、聞く子供は親からすれば格好の標的だ(笑)。だが、度を越すと呆れられるのだが、この主人公の親も行き過ぎだと思って観ていたら、次第にホラじゃないことがわかってくる。軽べつしていた父が尊敬に値する存在だったと気が付き、別れるシーンには感動した。大きい魚の存在も実にイイね。

鑑賞日 2005年11月

 ピッチ・ブラック
 近未来を舞台に光と闇の世界で極限の生存競争を強いられる人物の姿を描いたスペース・ホラーの傑作。40名を乗せた宇宙船がある惑星に不時着し8名が生き残る。調べが進むうちに普段は日が沈まないが22年に一度の長い日食がまもなくやってくることがわかる。すると、そこには暗闇で騒ぎだす宇宙生物がいた。
採  点 ★★★★★
出演者など ヴィン・ディーゼル 2000 米
寸  評

ウン、そこそこ楽しめた。ゲテモノ宇宙生物を作らせたらアメリカに叶う国は無いね。映画「エイリアン」よりもはるかに数が多いもんだから一匹ずつ倒すってのも効率が悪い。結局は相手にせず、灯(あかり)という武器を使って脱出用の飛行艇まで歩くしかなく、コレがハラハラ度も増した。最後に生き残ったのが、ちょっと予想と外れたのが悔しい。

鑑賞日 2002年3月

 ヒトラー 〜最期の12日間〜
 1942年、ミュンヘン。数々の偶然が重なって、22歳の女性トラウドゥル・ユンゲはヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、ドイツ軍は連合軍に追い詰められていた。ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲもあとに続く。そこで彼女は、次第に冷静さを失い狂人と化していくヒトラーを目の当たりにするのだった。やがてベルリン市内はますます混乱を極め、民兵は無謀に敵に立ち向かい、戦争に参加しない市民たちは親衛隊に射殺されていく。やがて側近たちも次々に逃亡。だが、ヒトラーは敗北を認めず、最終決戦を決意する…。
採  点 ★★★★★★★★
出演者など ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ 2004 独&伊&オーストリア
寸  評

ヒトラーの演技も素晴らしいが、ゲッペルスが記憶に残った。他の役者達もそれぞれ個性があって、とても良い映画になっていた。日本同様、敗戦濃厚になって追いつめられた時の自決の嵐には、やはりこれしか方法は無かったのだろうなと思った。

鑑賞日 2006年11月

 ヒトラーの忘れもの
 1945年5月、第二次世界大戦が終わり、デンマークではナチス・ドイツによって海岸線に仕掛けられた200万以上の地雷撤去をドイツ兵捕虜にやらせていた。この作業を仕切るマスムスン軍曹の元にまだ10代半ばの少年兵11名が送られる。ナチス憎しの軍曹は食事も与えず、一切の口答えをさせずに過酷な作業を強いる。ほとんど素人の彼らは誤爆や失敗で一人、二人と命を落としていく。
採  点 ★★★★★★★★
出演者など ローラン・ムラ、ミケル・ボー・フォルスゴー、ルイス・ホフマン 2015 デンマーク&独
寸  評 重い映画。人類史上最悪な行為をしたナチスに対して激しい憎しみを持つのは当然だが、まだ子供の少年兵が命賭けの地雷除去をやらされたというのもまたひどい話である。非情な軍曹が少しずつ心を開き少年たちとの関係が良くなると、これがいつかどこかでまた壊れるのではないかとハラハラ。実際、そんな展開になるのだが、ラストの軍曹の行動には思わず目が熱くなった。いい映画である。
鑑賞日 2018年2月

 ビューティフル・ガール!
 チビで太っていて髪の毛チリチリの女性ベッカ。美人揃いの一家にあって、彼女だけが決して美人とはいえない容姿の持ち主だった。しかし、明るくパワフルで、歌が抜群に上手な彼女はいつも皆の人気者。そして今は恋人のアダムと婚約して幸福の絶頂にあった。そんなある日、賞品のハワイ旅行が目的で、無謀にも美人コンテストに応募してしまったベッカ。愛する娘が傷つくことを心配した母親は猛反対するが、日頃から自分を「綺麗よ」と褒めてくれる母親の反対に反発した彼女は果敢にコンテストに挑んでいく。★ビデオ未発売
採  点 ★★★★★★★
出演者など マリッサ・ジャレット・ウィノカー、マーク・コンスエロス 2003 米
寸  評

なかなか面白い!容姿ばかりに目が行き、中身を見忘れがちな凡人には必見の映画。主人公ベッカの底抜けな明るさがイイ。その彼女がストーリーが進むに従って、外見を良くするほうに走ってしまって自分を見失うという展開が面白い。コメディーだが教訓を与えてくれる映画である。

鑑賞日 2006年2月

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