個室から大部屋（４人）に移って三日が経ちました。

　まだら模様だった頭髪がちょっとは奇麗に揃ってきました。治療から二ヶ月目、ようやく薬が頭皮まで到達したらしく、髪が抜け始めました。指で挟んですくうと束になって落ちた時はさすがにショックを感じましたが、これで覚悟が決まり病院内の床屋さんへ行きました。中学生以来の坊主頭になり、なんだか若返った気分に。
　その後も短い髪が続々と抜けて、いっそのことツンツルテンにしてしまったほうが良かったかなと思いましたが、どうやら左の写真の状態で脱毛が止まったみたいです。

　次に右写真。ベッドをまたぐ形の机をゲットしました。
　これは、前から欲しかったのですが、なかなか在庫が発生せず手に出来なかったモノ。それが退院者が出て、一つ余りが出たとの情報が入り、看護婦さんにリクエストしてようやく念願叶って借りることができました。このテーブルがあるとないとでは大違い。
　それまでは過去にこのコーナーで紹介したように、ワゴンの上にパソコンを置いて食事が運ばれてくると移動させ、食べ終わると元に戻すという、面倒なことをやってましたが、それもこのテーブルにより解決しました。

　個室から移動後の生活がどんどん快適になっていくので、毎日がとっても楽しいです。精神的に良好な状態で治療を受けられるのは、絶対、プラスになるんじゃないでしょうか。

　3日より40℃近い高熱が出たため、４日から個室へ移動＆隔離させられました。しばらくは身動きできないほどひどくやられましたが、ようやくパソコンをいじくる体力的な余裕が出来ましたので、個室情報をアップします。

　広さは９畳ほど。応接セット（簡易ベッドに早代わりする）と洗面設備が付いていますが、トイレとバスはありません。ちょっとしたビジネスホテル気分を味わっています。引っ越してきた時はウーウーうなされながらも、ものすごい自由空間に大感激してました。あまり広過ぎて下でご紹介のマジックハンドが対象物に届かない始末（笑）。
　８階の高さに病室があるのでココから望む景色も最高です。陸奥湾が一望でき、いろんな船の往来を見て楽しむことが可能です。そうそう、プレジャーボートも目に付き、釣果が気になるところです。

　この快適さもあと少しのようです。仮病でも使って具合悪そうにして、熱のデータもウソを申告したところで、すぐにバレます。もはや平熱に戻った現在、個室に置かれる意味がなくなりました。花火大会（上の写真でいうと、左側方面で行なわれます）がある７日一杯はココにいたいんですがね〜、ダメですか？ドクター。

　「許してくれてはいないの」は、おかしな言い回しですね。「許してくれないの」が正しいでしょうな。国語が苦手だったんだな、松島さんは。

　これって「送る相手が間違ってますよ」と親切に返信すると、とんでもないことになりそうです。引っ掛からないよう十分お気をつけください。一切、無視しましょ。でも本当の話だったりして（笑）。
　気持ち悪いメールですね。

　八月に入りました。入院生活も三ヶ月目に突入しました。巷では夏祭りの時がやってきているようですが、我が病室は「なぁ〜に？それ？」ってかぁ〜んじ（笑）。でも、ねぶた祭りを毎年、見に行くほどの熱狂的なファンというわけでもないのに「ねぶたが見られない」と言って皆さんからの同情をかおうとするのもおかしいんで、いつもどおりに日々を過ごしたいと思います。

　写真は入院中の便利グッズ３点です。

　ウチワは当然、あおぐために使います。ただ、今年の夏は涼しくて、このウチワがあまり活躍していません。むしろ誰かさんのスカシッ屁をもろに吸い込まないようにするために大活躍？しています（笑）。

　マジックハンドはネットを探索しておったところ、ある方が「コレ、あると便利だよ」と報告していたので、買ってみました。介護用の本格的なモノもありますが、そうなるとお値段も五千円になるため、私は対象年齢６才以上用のおもちゃを購入。TOY BOX社製で９８０円（税込み）。名称は「NEWカラフルアイアンハンド」（アイアンとは名ばかりで、プラスチック製です）。当初はネット通販で買おうとしましたら、送料と手数料だけで千円を超えてしまい、本体より高くつくというのがわかり、急きょ、家族の者に市内のトイザらスに走って貰って買いました。今後は“つかみのテクニック”を習得して自由自在に操れるようになりたいと思います。

　最後は孫の手。好きな時に入浴などが出来ないため、背中がどうしてもかゆくなりがちですが、そんな時、ポリポリやってくれるのがコレ。アイアンハンドではヤワ過ぎて、背中を掻くことは困難。必要です。あと、ちょっとしたモノを手元に寄せる時、重宝します。