2009年の黒鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同行者 釣 果
7/18
下北
曇り 若潮 13:57 6:15 4:30頃 14:00 1 0

 今回の釣行は、止まったまんまの黒鯛時計を再び動かすためのカムバック釣行と銘打って行なわれることになり、釣行記作成に大いに張り切るつもりだったのだが、ヤル気を起こさせる肝心の釣果が出なかったため、ココはなるべく簡潔に書き終えて、次回へのエネルギーを蓄えたいと思う。

 そもそも、この釣行は「ねがかりFC」の管理人おなはまさんから来た「青森に行くので、堤防かどっかで一緒に釣りしない?」という一通のメールから始まった。最初はまさに防波堤釣りのつもりだったのに、どうせやるなら黒鯛が釣れるとこがいいなと考えてるうちに、いつの間にか、脇野沢の磯に決まっていた。

 場所が決まってからは、ハイスピードで準備に追われた。封印されたままの磯釣り道具を手に取り、ひょっとしたらもう使うことがないかも知れないとの思いで片付けた記憶が甦り、若干、しみじみとなったが、再び磯に立てる喜びで体が熱くもなった。いろんな小物を見つけては、こんなのも使ってたよなぁ〜と、3年前の自分へ徐々に戻り始めた。

 おなはまさんからの提案で車の運転と船からの荷卸し等を全面的にサポートしてもらうことになり、非常に助かった。
 実は、おなはまさんとはネットでは何度かやり取りしているものの、お会いするのは初めて。もちろん顔は見たことがない。このような経験は他でもたくさんあるが、ネット上の人柄と、実際に会って感じた人柄には、ほとんど差がなくて想像していた通りの人だった。下北までの片道3時間弱が、全く長く感じないほど車中での話は弾んだ。

 天気予報は悪かった。我々が釣っている時間帯は最初から最後まで雨の予報である。

 午前3時30分、かつて良く通った九艘泊(くそうどまり)漁港へ到着。車の外に出ると、いきなり強い東風に吹かれて心が重くなった。
 「うんむむ、やばいな」 船長からは前日の出港確認電話の際「場合によっては早く戻ってもらうかもしれない」と言われていたが、戻るどころか、行くことさえ出来ないのではないかと思わせるほど風が強かった。
 もし船が出なかった場合、この港で釣るか、東風を避けられそうな佐井方面の港に移るか、を選択肢として考えた。

 まもなくして軽トラに乗った船長が登場。朝の挨拶のあと(「無理だな」と言われるのを内心覚悟しながら)「どうですか?今日は」。
 「あ〜、早く上がってもらうかもよ」「(ひとまずホッとして)わかりました、準備します」

 船長の気が変わらないうちにと急いで支度を整えて、出港し“かまのくち”で降りた。
 そんなに荒れてはいないが、風があって、時折、小雨が落ちてくる。
 テキパキ、コマセと仕掛けを作るおなはまさんとは、対照的に自分はモタモタした。

(↓下に続く)

フォトギャラリー
下北は自分達以外、周りに誰も居ないってのがイイ。まさに絶景を独り占め
↑足場が良いので釣りやすかった ↑赤い四角部分は人間の大きさを現わします
↑楽しい人でした、おなはまさんって ↑金星丸船長の杉浦さん

 (↑上から続く)

  既に浮きを沈めたおなはまさんからの情報で、エサ取りがウジャウジャいることを知ってはいたが、いざ、自分もスタートしてみると、いとも簡単にウキが入った。現れたのはフグ。時折、針までもドロボーしていく。次に小メバル。リリースしてあげたいのに奥深くまで飲み込んでしまうため、救いようがない。コマセのコントロールでエサ取りをかわそうとしてみたが、どうにも出来ずにいたところへ、天候が怪しくなってきた。辺りはヤマセによる霧模様となり、徐々に風と雨足が強くなってきた。雷でも鳴りそうな雰囲気である。

 あまりの雨の強さに一時中断して、岩影で待機することにした。白波が立ち、重苦しくなる。だが、待つこと約20分。天候は回復し、その後は青空が部分的に出るまでになった(結果的にこのあと天気は崩れず、早上がりもなく、本日の釣行を最後まで出来た)。

 さて、釣りの環境は良くなったのに、海の中は悪化の一途を辿った。エサ取りメンバーにはサヨリ、タナゴ、ソイ、ウグイらが加わり、コマセを巻くのがコワイほど。更に潮が止まって、ウキが流れなくなる最悪のパターンに・・・とほほ。

 浮きチャッポンした瞬間からエサ取りは集まり、あっという間に針が裸にされてしまっている。
 針を好むクロダイがいないものか?クロダイのタナまでしっかり残るスーパーオキアミの開発はまだか?
 どうにかしてくれ、こいつらを。

 もはや諦めの境地で、前方のはるか沖合に目をやることが多くなってきた。
 ・ちょうどこの日から期間限定で運航開始したという「ナッチャンWorld」が航行していく。
 ・リリースしたメバルにトンビが食い付いた。しかし、そのあと、カモメに執拗に追いかけられ、ピーヒョロロと鳴きながら逃げ惑う、人間界同様の草食系トンビがいた。あのトンビの将来が心配だ。

 と、まぁ、あんまり話題も無いまま、午後2時が迫り納竿。
 予定通りに釣りが出来たのはラッキーだった。よっぽど普段の行ないが・・・あとは言うまい。

 港に戻り、帰り支度をしていると、ポツポツ落ちてきた。待ってましたと言わんばかり。この小雨が、その後、次第に本降りになり、夜中までずっと降り続いた事から、やはりワテらは行ないが・・・。イジョ。

 ご静聴・・・いや、ご静読、ありがとござんした。


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