2017年のタラ釣行記
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果

2/5

宮古沖

曇り 小潮 8:32 16:28 6:30 12:30 4 7

 鱈、挑戦2回目。今回と前回(昨年2016年)の違いは「竿やリール等、道具一式」が全部自前ってこと。他人のふんどし釣りは卒業です。自分で揃えたからには釣らないといけない。釣行回数を増やしたいと1/28に予約を入れたが、あいにくのシケにあい、中止。
 今回は、なんとしても出たいとの神頼みがようやく通じたか、3〜4日前から風1mの楽観的予報が出て準備にも力が入った。中止の心配無く、当日を迎えられるなんて気分がイイ。もう荒れ男、シケ男なんて言わせない。

 青森ー宮古間(約240km)は、まず自分が八戸まで100kmを走り、八戸からの140kmはヒットマンさんの運転する車に乗り換えて移動することになった。青森発0時半、宮古着5時半。釣りバカは遠距離移動なんかじぇんじぇん苦にしないのだ、ワハハ。

地図 今日は自分、ヒットマンさん、キヨカワさんに初対面のFさん、Tさんまでが我がチーム、それに他の乗り合い客2名を加えた計7名がすべて。

 気温、マイナス3℃はそんなに寒く感じなかったが、甲板に設置された板状の椅子は白くて薄い氷が張っていた。TVでは見たことがあるが、このような椅子を使うのは初めて。ちょっと新鮮な気分。自分は右舷の一番船首側に釣り座を構えた。

 予定より少し早く、平進丸は午前6時過ぎに出船した。

 20分ほどでポイント(左図の青い丸印)に到着し、船長からの合図、プゥ〜ッ!というホイッスルがスピーカーから流れてスタート。
 ヒットマンさんから「ドラグは、このぐらいの強さで」と指示され、早速、セットしてラインを引っ張ってみたのだが「???」。

 おっかしいな。ドラグが効かない。強くネジを締めたのにスプールがクルクル回る。と思いきや、スプールが回っているのではなくて、巻いたPEラインが丸ごと空回りしているではないか。あれこれやってもラチがあかず、サブのタックルに変えてみた。
 しかぁ〜し、またおかしい。同じ現象がサブリールでも起こり、立ちつくす。思い当たるのは、バリバスの「PEにシュッ」を二つのラインへ三日前に吹き付けたこと。気合い入り過ぎて、少し多めに吹いちゃったかなぁ〜?それでラインだけが空回りしてるのかも。

 しゃぁ〜ない、キヨカワさんの取り計らいでサブリールを拝借することになり、ホッとしてジグを海に落とした。ところがハンドルを巻くと「あっれぇ〜?」。

 どうなっちゃったの?また同じジャン。いくらハンドル回してもラインを巻き取れない。根掛かりの危険が迫り、ヒットマンさんがひとまず素手でラインを回収し、自分はハンドルを巻くことにした。100mの底からエッチラオッチラ上げてくれたヒットマンさんには強制肉体労働をさせてしまった。頭が上がらない。申し訳ない。この恩を体で返そうとしたが、断られた。私のこと、嫌いなのかな?

 別な意味で、さて、困った。釣りが出来ない。 と、そんなところにさきほど嫌われたヒットマンさんがまた助け舟を渡してくれた。サブリールを貸してくれるという。見るとソルティガ5000。うっへぇ〜、高価なリール。こんな高価なリールを貸してくれるなんて、やっぱオラのこと・・・(笑:あぁ〜、酔っ払ったなぁ、今日は)。
 喜んでばかりもいられない。まさか、これも・・・。オオオ〜、その心配が無かった。
 おかげさまで無事にその後の釣りが出来た。

 開始早々、右隣に陣取ったヒットマンさんが釣り上げるも、50センチ前後と小さく、自分に至っては昨年同様、沈黙が続いた。9時頃にホッケかと見間違うサイズの孫ダラがようやく釣れ、苦笑い。
 全般的に孫ダラや子ダラが多く、時折、ソイやメバル(岩手ではメガラと呼ぶ)が混じり、ため息がこぼれた。

 そんな中、午前10時10分、これまでと違ってグッ!と重い手応えがあり、ニンマリ。ヒットマンさんに「でかいの?」と尋ねられ、素直に「ウン」と答えたかったが言葉を濁して「ん〜〜、まだ良くわからない」と返事。鯛と違い、走ったり、頭を振らないので、大きさを直感するのが難しい。ただ、それまではロッドを脇に差してハンドルを回していたが、この獲物はそれが難しく、腹に突き立ててハンドルを巻くスタイルに変えてやるしかなかった。やっぱ、これはちょっと大きいわと実感。

 今日は孫ダラがメインですべてごぼう抜きしていた。真鯛釣りはよほどの小鯛以外はタモ網ですくって貰うのが当たり前だが、昨年末のブリ釣りでちょっとしたカルチャーショックを受けていた。80cmクラスのブリ(正確に言うと80cmはワラサ)はラインを手に巻きつけて一気に引っこ抜く「ごぼう抜き」していたので、この鱈もそうだと思っタラ、船長が「あらららららら」と言ってタラ入れ・・・いや、タモ入れしてくれた。

 80cm弱。どうやらコレが今日一番の大物だったようで、ご機嫌になったのは言うまでもない。眉間にピックをブスリ!と刺すとカニを吐いた(家で解体したところ、たくさんの磯ガニが胃袋から出てきた)。

 今回は昨年より水深が100mとやや深くなり、移動のプゥ〜ッ!での回収は相変わらずしんどかったが、ジギングを少なからず学習したので、体力の消耗は思ったほど無かった。やはり経験がモノを言う。

 午前12時半、終了。腰が痛くなってきたこともあり、ホッとする。
 船中、マダラ46匹、ソイ11匹(平進丸ホームページの釣果報告から)。もう少し大きいタラでクーラーをいっぱいにしたかったが、ま、次回の宿題とするかぁ〜。

 陸に上がってから、みんなであったかいラーメンをすすり、午後2時に宮古を出て、青森に戻ったのは8時だった。体力の消耗が無かったと言うのはあくまでも釣りの時の話で、移動は疲れた。家に着いて安心したのか、晩飯をどうやって食べたのか思い出せないほど疲労困憊し、道具のメンテナンスや魚の解体はやらず、9時過ぎにはすでに布団に収まっていた。

 最後に。
 翌朝、リールを手に取り、ラインの巻き直しを行おうとしたのだが、ラインを引っ張るとドラグが復活していた。昨日のトラブルが再現出来ない。あんなに空回りしていたのが嘘のように、スプールとラインが一体化している。もう一つのリールはどうか? あれ〜?これも大丈夫じゃん。何だったんだ、アレは?

 説明がつかない。どう思います?(※)

 ※後日、この釣行記を読んだ、ある方からメールが届きました。以下、要約。
「ドラグが効かなくなった原因は、低い気温の中、金属製のスプールが縮み、一方、PEラインは伸縮しないので、スプールとの間に隙間が出来てラインが空回りした。よって伸縮するナイロンラインをキツめに数m下巻きすることで解決できます」

 なるほど。納得。早速、実行しました。また、他の仲間からも同じ現象の報告が数件相次ぎました。


フォトギャラリー
出港
午前6時過ぎ、ポイント目指して平進丸、走りました。気温マイナス3℃
日の出の宮古沖

いつもは山から上がる日の出を今日は太平洋から上がるのを見ました

鱈、ゲット ヒットマンさんの鱈
釣っちゃっタラ。嬉しいっタラありゃしない ヒットマンさんはお手の物
タラ 釣果
この後、磯ガニをゲロした 孫ダラとソイ
300gのジグ Gショック
赤キンのジグが今日は良かった お昼頃には気温6.3℃まで上昇
船尾 船首
船尾はこんな感じ 我ら5人は船首に釣り座を構えました
平進丸
今回お世話になった平進丸。クーラーボックスは軽トラが駐車場まで運んでくれる

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