あすぱむ徒然草

日 時
12/11
 本マグロ(クロマグロ)解体ショー
 11日、青森市のホテル青森で行なわれた「竜飛本まぐろ解体ショー」に行ってきました。ちょうど一ヶ月ほど前にアスパムで行なわれた解体ショーは、解体後に販売するというものでしたが、今回は飲食の席を設けて、竜飛まぐろを一流ホテルで味わって貰おうというもの。
 竜飛といえば「たっぴや」、「たっぴや」といえば「かっちゃ」。
 そうなんです、「たっぴやのかっちゃ」からも「お願いねぇ〜」と言われて5千円也のチケットを購入しました。

 午後3時の開始に合わせてホテルへ到着すると、ロビーにはものすごい人の数。結婚披露宴などもあるからこんなに混雑してるのだろうなと思ったら、ほとんどの人が2階の「孔雀の間」へ向かいます。「たっぴや」のとっちゃ&かっちゃと合流して会場に入ると、なぁ〜んと座る椅子がありません。アナウンスは盛んに「予想以上のお客様がおいでになったため、テーブルの数が足りなくなっています。ただいま、新しく用意してますので、もうしばらくお待ちください」と言っている。
 後日、新聞で報道されたところによると、予想の2倍となる900人強が入ったそうで、ロビーにもテーブルをセットするなど混乱の中、約20分遅れでスタートとなりました。

 8日に捕れたというマグロ60キロクラスが1匹ずつ会場の前後にセットされ、今まさに解体の時を待つばかり。場内のお客さん達は眺めるだけでなくて早く舌鼓を打ちたいものだと思ってましたが、来賓の挨拶が30分続いたあと、ようやく解体が始まりました。
 めったに見られないシーンをデジカメに撮ろうとするアマチュアカメラマンや、報道のTVカメラが壇上に近づくと、後ろの一般の人からは「見えないぞ〜」の声も(私も注意されました。ただし、注意されるほどしつこく人の前に立ち往生したつもりはなかったんですが…)。この後は、いよいよ試食へとなるわけですが、この頃になるともはやバーゲンセールに並ぶお客さん状態で、先程まで障害になっていたカメラマンの数以上の数が立ちふさがってしまいました。

 結局、ショーそのものはどうでもイイって感じになり、テーブルに並べられた食材とアルコール類でワイワイガヤガヤとにぎやかに。私の元へも中トロが届き、試食してみました。う〜ん、うまい。大間と同じ津軽海峡で捕れたのですから、関係者がいうように大差ありません。問題は「竜飛マグロ」というブランド名を浸透させることができるかどうかでしょう。マグロという魚は鮮度が命。大間のように立派な漁協設備と全国への流通ルートをしっかり確立してこそ、ブランド化も現実的になってきそうです。

 このイベントは約2時間でお開きとなりました。口にした人が1000人近く。用意されたマグロは130キロ。一人当たりの口に入ったのが約120グラム。会費が5000円(飲み物付きではあるが)。なるほど、大間マグロに準ずる、良いお値段だったなぁ〜と思った私でした。人の入れ過ぎがまずかったと思う。主催者はほくほくかもしれないが、購入者は皆、満足してないだろう。ただし、カマトロ(マグロのほお付近)は非常においしかった。脂が乗っており、歯ごたえが実に良かった。コレは普通のスーパーでは買えないし、通常、口にすることのできない絶品だったと思う。

 推測であるが、もしかすると、これだけたくさんの人が集まったのは、このショーの後に行なわれた政治家のパーティーと掛け持ちした人がいたからではないかと思っている。事実、その政治家が挨拶に立ったわけで、二つのイベントがセットだったのではないかと考えても、あながち外れではなさそうだ。

↑会場の前と後ろの2カ所で解体ショーが行なわれました。こちらは後ろの模様です。 ↑正面には大弾幕が張られ(上写真)、こちらでもショーが行なわれました。
↑丸テーブルには15〜20名がひしめき合って座り、大混雑。解体が始まるとTV局数社が殺到して撮影。夜のニュースで、この模様が流されました。料理人の手によって分けられた切り身を貰うため、皿を手に持って並ぶ人の列。このような試食会になるとは思わなかった。

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