〒037-0500
青森県北津軽郡小泊村字折腰内42番地
管理棟 Tel 0173-64-3600
 ネブタ祭り期間中に青森脱出を試みたわけではないのですが、8月4日から3泊4日のスケジュールで小泊村の折腰内キャンプ場に行ってきました。今回のキャンプを非常に楽しみにしていた我が家では1週間前から発表される週間天気予報に注目。ちょうど7日前はお日さまマークがズラリと並び大喜び、それが3日前まで続き「こりゃ最高のキャンプになりそうだな」とワクワクしていたところに、2日前からまさしく雲行きが変わってきた。雲と傘のマークに変わり「あいやぁ〜、約束が違うぞぉ〜」。当たる確率が低いのなら、いっそのこと週間予報なんてヤメてもらいたい
 何はともあれ出発。今回で3回目の折腰内なので手慣れたモノだが、手続きをしてて一つだけいつもと違う事に気が付く。ゴミ袋の支給が無い。不思議に思い、尋ねると「今年から小泊村ではゴミの分別収集を始めたのだが、キャンプ場ではそのルールが守られにくいため持って帰っていただくことになった」とのこと。事情は理解できたがルールを守ろうとする善良(?)な利用者にとっては生ゴミをどうやって処理するか大きな悩みとして残った。ゴミをなるべく出さないというのもキャンプの重要な基本である。しかし3泊ともなるとゴミも量が出て来るので、辛い。
 前日(土曜日)は結構な人で賑わったらしいが、今日は日曜日の午後なためサイトはガラリとしてて、やや寂しかった。が、静かなのも結構な事としてA−13番に入り、テントの設営を開始。3つのテントを張り終わるとしばらく休憩し、楽しみな夜が早く来るのを待った。
 薄暗くなる頃、おもむろにクーラーボックスから出てきたのは、某焼き肉店から仕入れた牛肉。あいにくの曇り空ゆえお月さまと星の下でとはいかなかったが、虫の音を聞きながら、今まさに焼き上がった肉に舌鼓。もちろんビールも参入!最高ッス!これが良くってキャンプしてるよーなもん(笑)。
←出発直前の車内です。今回はいつもより、うまく積み込むことが出来ました。3列目の座席2つを取り外し、無駄な空間が生じないよう慎重に行なった結果、驚くなかれ、バックミラーで後方確認が可能になりました。
←今年からゴミ収集を辞めたとのことで御覧のように各自持ち帰るよう立て看板が立てられました。村が細かいゴミ分別収集をスタートさせ、キャンパー達がなかなかルールを守ってくれなかったため、このような「持ち帰り」となったそうです。方針は理解出来るのですが、生ゴミを出せないのは辛かったなぁ〜。
←空模様が少し怪しかったので、手続きを終えると急いで3つのテントを張った。子供達も成長したため、かつてほど設営に手間取る事もなく完成していきました。雨は結局降らずに済み「あぁ〜、助かった。暑くもないし、曇天のほうがありがたいなぁ〜」と一同、安堵の表情を浮かべました。
←スクリーンテントの一部を開放して、外の空気をなるべく多く、テントの中に注入。時折、大きな熊ん蜂やアブ、ハエなどが侵入しましたが、ウチワで丁寧に払ってお引き取り願いました。だいぶ虫には慣れましたが、それでも3センチほどある蜂がブ〜ンと顔付近を飛ぶとビックリしますね。カミサン(左)と次男坊(右)。
←単独行動に走る傾向が出てきた長男。皆がテントに集合してる時、彼は一人、車の座席で音楽や雑誌を読むなどマイペースで物事を進めます。そのツケなのでしょうか?蚊取り対策をしてなかった車内で睡眠した結果、手足に数ヶ所、ヤラレました。
←虫を最も怖がる、ウチの娘です。しかしなぜか一度も刺された事が無いというラッキーな人生を送っています(笑)。普段よりもハイテンションな笑い声の彼女でした。
←キャンピングカー、あるいはトレーラーハウスを引きずって、全国各地をキャンプして歩くのが夢。
キャンプサイトにそんな車を発見すると、何気なく通り過ぎるフリをして、横目でジロジロ見てしまいます(笑)。ただ、もし買ったとしても我が家には置き場所が無い。つまり買えないって事?
←日中のテントで昼寝するのは余りにも暑くって自殺行為に等しいのですが、陽射しも無く、風も適当な強さで吹いていたため次男は爆睡してました。



↑8月6日午前6時の天気図
 2日目(5日)。相変わらず曇天だったが、目の前に海があるのだからと午前中は泳ぎの練習をすることに決定。ハードな練習の結果、平泳ぎで“11mも”泳げるようになった(昨年比プラス1m)。この歳になって記録更新するのは快挙としか言い様がない。満足、満足(笑)。また、水泳の後はビーチ・バドミントン。砂浜に架空コートの線を引き、試合開始。卓球で養った腕前をバドミントンで披露するのはそんなに難しくなかった。悔しがる長男と次男に「顔を洗って出直しな」の捨てゼリフ。キャァ〜、快感! でも、後日、筋肉痛になった事は内緒。
 午後からは、時折、雨がポツポツ落ちてくるようになり天気を確認すると「今後、集中的に強い雨の降る可能性有り」。雨対策を立てて体制は整える。しかし、この後の天気はそれを超えるモノだった。夕方、突き刺すような雨がザァ〜ッと降り、テントの下はベッチャベチャ、次第に山から強い風も吹くようになりテントがゆがむ。この事態に隣りと斜め向いの人達が午後8時頃、撤収、サヨナラァ〜、♪また会う日まで。
 残された我々は他のサイトでまだ帰らずに残っているグループを発見して連帯意識を持つ(笑)。が、夜中からは台風並みの風が吹き荒れ、テントを支えているポールとロープの点検に余念が無くなる。しきりにパトロールをして抜けてないかを見るが、必ず数本が抜けていた。雨で地盤が柔らかくなった事がペグを抜けやすくしていた。
 所持するペグとロープすべてを使い切って、テントをガッシリ固定したつもりだったが、3日目の明け方(6日朝)ついに事件は起きた!!!!
 徹夜を決め込んでテントを守ってたつもりが、ついウトウトしてしまった“その時”。
 海から吹きつけた突風(瞬間最大風速20m)にスクリーンテントのポールを支えていたロープ8本が耐え切れずに次々と抜け、空飛ぶジュータン状態に(爆笑、いや、愕然)。駆け付けた次男と二人でどうにか修復したが、もはや新たに打つ手が無い。ペグもロープも無いのだ。今後の状況に不安が残った。
 以前から当キャンプ場は風が強かった。北隣には竜飛岬(三厩村)があり風力発電施設もあるくらいである。某お天気サイトに携帯でアクセスし情報入手はこまめにしたが、三厩村のポイント予報が無く、南隣の市浦村のソレを参考にしていた。しかし、風速はわずかに「2m」「3m」と予測し、結果的に全く意味をなさないばかりか、判断を遅らせる事にもなった。夏休み期間中という書き入れ時にサイトがガラリしてるのは、天候に左右されやすいココの状況が敬遠されたからなのかな?と、なんとなくだが思った。あの風はハンパじゃない。
 結局、この悪天候がまだ続くという情報が入ったので、予定を1日早めて撤収する事に決定。前々回もそうだったが、今回も1泊分、無駄になってしまった。あぁ〜、もったいない。6日正午、泣く泣く、撤収。
 帰宅後、TVのニュースで目にしたのは「大雨と雷警報」。北東北地方と北海道(道南)はひどくやられた所があったらしく、撤収して正解だった。

 最後に今キャンプの蚊による被害は私と次男と長女がゼロ。長男が8ヶ所、カミサンが最もひどくて足と腕に10ヶ所超。カミサンは腫れ方がひどかったため、翌日、病院に行きました。いつもは私と次男がパンパンに腫れ上がるくらいやられるのですが、なぜか今回は逆のパターンになりました(笑)。もちろん、我々は過去の経験から虫除けスプレーなどで対策は立てました。
←2日目お昼。天気が下り坂らしいので盛んに携帯電話でお天気サイトにアクセスし、今後の変化を情報収集。風と雨が強くなる予報に早くも後方には雨対策のバリケードが築かれてます。
※天気とは関係ないけど、赤いTシャツを生まれて初めて着ました。大リーグチームのレプリカでなかったら絶対着る事はないでしょう。
  
←初日は焼き肉。本日、2日目はカレーライス。定番ですな。
3日目はまだ決めあぐねてたので、何になるのか非常に関心があったのですが、この後、天気がすこぶる悪い方向に進み、3日目の晩ご飯どころで無くなって来た。
←深夜2時。ロープを使い切ってポールの補強をする。それでも不安だったので予備として持っていた10mのロープ2本を3〜4本に切って更に補強した、つもりだった…。
みんなは既に寝室テントへ入っているが、とても寝てられなかったとのこと。無理もない。
←明け方4時、多分、それまでで最大の風が吹いた。瞬間風速20mぐらいはあったかもしれない。スクリーンテントのポールを支えていたロープからペグが飛び、ついにテント撃沈。左図のようにロープを締めつける部品に負荷が掛かり欠けてしまった。
←朝を迎えて、まずはホッ! しかしどうしても眠くって1時間ほど横になった。
向こうのキャンピングカーが恨めしく見えた。
←少し段差のある所にテントサイトがあります。海を見下ろすには最高のシチュエーションですが、風の強いのが辛い。
 下に転がっているのは何かのモニュメントのようです。これもよぉ〜く見ると、強風で過去に倒されたように見えます。
←見栄えは実に悪いですが、こうでもしなければ強い雨をしのぐことが出来なかったという状況証拠です(笑)。
アウトドアって、いろいろとタメになる事、たくさんありますが、ひと言で言うならば“忍耐”でしょうな(笑)。
←普段は穏やかな波の海水浴場ですが、荒れた天候が沖で高波を作りだし連続的なビッグウェーブを岸に寄せていました。

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