2005年の黒鯛釣果(6月2日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同行者 釣 果
6/2
ふたご岩
晴れ 若潮 11:41 5:17 5:00頃 14:00 1 2+1
 西海岸の渡船といえば、風合瀬漁港から出る順洋丸(トド島への渡船)しか利用したことがなかったのだが、今回は気分を変えて深浦港からの船で離れ磯に渡ることになった。なにせボウズ記録継続中である。ココは心機一転で臨んだほうがイイ。万が一、またボウズに終わったとしても、マンネリ傾向のトド島でボウズになるよりはイイはずだ。

 午前4時半、船頭の小金崎さんが現れ、我々二人と他の客一人の合計3名は磯船に乗り込んだ。小さな船なので、人が動くとそれにつれて大きく揺れる。なかなかスリルがあって楽しい船だ……ハハハ・・ハ・ハ。
 目指すポイントは「ふたご岩」。と言われても、どこなのかさっぱりだったが、船中の私はいつもより熱くなっていた。それを冷ますかのように船が飛ばす塩水を時折、被って冷静さを取り戻していた。途中、通り過ぎる数々の離れ磯を見て、意外にも魅力的な小島が多い事に驚く。同乗の客は「コブダイ島」(島の名称が名称だけにちょっと敬遠したくなりそうなものだが、立派な黒鯛が数多く上がっている島である)に上がるそうで、健闘を誓い合いながら、ひと足先に降りていった。我々の「ふたご岩」は更に北上し、行合崎(ゆきあいざき)がもう間近に見える位置に小さくポコンとあった。なるほど納得。まさに双子のように同じような形の島が二つある。

 初上陸の第一印象は「ちっせぇ〜なぁ」。平坦な所がなく、ギザギザ状の小岩が切り立っており、注意が必要だ。水温14℃。朝一番の水温としてはまずまず。これからお日様が強く照り始めればもっと上がって、魚の活性も上がる事が期待できそうだ。

 午前5時。コマセ作りを精魂込めて行ったため、若干、汗ばみ、ウエアを脱いでTシャツになった。暑いからといって肌を露出するのは禁物。あの怖いブヨにやられたら、たまらない。虫よけスプレーと蚊取り線香を焚いて、万全の対策を取った。………のだが、結果的には刺されてしまった。腕はある程度、覚悟の上で露出したので仕方がないが、ほっぺたが被害に遭ってしまった。

 開始早々、ホッケが釣れる。潮の流れは非常にゆっくりで、少しずつウキを沖に運ぶ。エサ取りはいるのだが、時々、残ったまま回収されてくるため、胸騒ぎがした。ただ、この胸騒ぎ、毎回、経験しているのだが、いつも空騒ぎで終わっていた。
 ハリスを1.7号(朝一の真鯛対策)から一気に2ランクダウンの1.25号に落としてみる。結果的にはこのあと食ってきたので、このチェンジが良かったかな?と自画自賛してみる。ただ、このアタリをホッケと間違えたことから、大きな顔は出来ない(笑)。

 登場したのは36センチ黒鯛だった。久しぶりの銀鱗を見て、肩の重りがスゥ〜ッと取れた。もしかして悪霊ボウズが離れた瞬間だったのかもしれない。時刻は7時半。この時刻での一尾は、ホント、気が楽になる。その後、フグ、メバル、アイナメなども顔を見せ、五目釣りの様相を呈した頃、ギュ〜ンと強いアタリが来た。
 「間違いない、年無し黒鯛だ!」大喜びで慎重にハンドルを巻いた。ドラグが心地よく鳴り、糸が勢い良く出ていく。幸いなことに厄介な沈み根がなく、さほど苦労せずに上げることが出来、まもなくして浮いてきた。見ると、あらら、ピンク色の真鯛である。サイズはまずまずだ(43センチ)。磯釣りでこれだけのサイズは初めてだ。
 赤と黒の揃い踏みに気分サイコー!午前8時半だった。今日は幸せな日になったぞぉ〜〜〜。

 極め付けは46センチの黒鯛。納竿間際の午後1時。真鯛の余韻が残っていたので、実に冷静に対処し、なんら慌てることなくネットイン。近くで見て初めて大きかった事に気づく。確か今日は「若潮」なはず。釣り雑誌では「潮回りは釣果とは関係しない」と読んでいたが、釣れない時にはどこかに理由をみつけようと潮のせいにしていた。今日だけは「若潮、大好き」である。

 近ごろはボウズ記録更新中だったため、メジャーを持ち歩くことを忘れていた。よって、魚のサイズは漁港に戻ってから測り、ようやく本当のサイズを知った。

 なお、氷を買おうと、途中の道の駅に立ち寄ったところ、外にクズ氷で満たされた発泡スチロールの箱を沢山、発見。魚を入れて運んできたモノで、ちょうど店内に移し終えたあとだった。店員さんにいただけないか?と打診すると「どうぞどうぞ」と嬉しい返事が戻ってきた。たっぷり貰って、新鮮な状態で家まで運ぶことが出来た。狙い目は海辺の道の駅か?

フォトギャラリー
↑岩木山から登る朝日が新鮮。今日はお天気が良くなり、暑い一日になりそうだ。 ↑ふたご岩は平らな足場が無く、ギザギザした中に釣り座を構えなければならなかった。これを解消するグッズがあれば売れそう〜。どうですか?メーカーさん、開発してみては?
↑とっても強い引きに年無しを確信したら、なぁ〜んと真鯛(43センチ)だった。磯竿でこのサイズは初めて。手ごたえはバッチシだった。 ↑御気分はいかがですか?あすぱむさん。
「いやぁ〜最高ッス。でももっともっと釣りたいな」
↑ふたご岩の命名を裏付ける二つの島?岩?今回、乗ったのは写真左側の岩。
↑帰港してから記念のショット。毎回こうありたいものですが、それが叶わないのが逆に黒鯛釣りの魅力でもあるんです。 ↑上から36、43、46センチの鯛ファミリー。ボウズ連敗記録に終止符を打ち、自信を取り戻しました。課題はやっぱ年無しゲットでしょうね。コレが釣りたい。