釣りエサ
黒鯛釣りの場合、ここ10数年ほどの間に、針先に付けた小さいエビの他に、魚を寄せるためのコマセというエサを海に捲く釣り方が盛んになってきたのだらしい。そもそも10数年前は、私自身、釣りそのものには全く無関心だったので、懐かしむような話し方が出来ないのだが、釣りメーカーでは近年、いかにして集魚効果を高め、かつ、自然に対して優しいコマセが作れるかをテーマに開発へ力を注ぐようになってきました。 神奈川県など一部の地域ではコマセが環境に及ぼす影響がまだ不明確だと言うことから、コマセ禁止期間を設けているところもあるようです。 コマセを使った釣法が盛んになってきたのには、やはり魚の絶対数の減少があげられると思います。かつては黒鯛が岸近くで群れをなして泳いでいたと証言する年配の方がいますが、今では到底考えられません。コマセの開発によって、黒鯛と巡り合うチャンスがグッと増え、感激できるようになったというのに、驚くなかれ、コマセの袋などが無造作に捨てられ、釣り師のマナーが問題にされるのは実に悲しい事です。ゴミは一切出さないようにしましょう。 |
★オキアミブロック |
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黒鯛を手元に引き寄せるための重要なエサになるオキアミ。一時期は「エビの形がシッカリして、姿の良いモノでなければ……」と考えていたが、近ごろでは値段さえ安ければ「ケッコー」と思うようになってきた。
オキアミブロックにこだわったわりには釣果に差異がなく、そうこうしてるうちに、懐具合が寂しくなったので(泣)、ある時、同じ重量で安いモノを購入して釣行したところ、爆釣。 この事件があって以来、考え方が変わってしまった。2000年頃は3kgブロックで大体900円〜1000円が普通だったが、最近では700円を切るところも出てきた。6キロ、あるいは時として9キロを使うことから、高いのを使うよりは200〜300円節約出来る。ま、浮いた分を配合エサに投資すれば、いいんじゃないでしょうか。 なお、このオキアミブロック、意外にも溶けにくい。夏場は気温があるので、なんぼか溶けやすいが、辛いのは寒クロ期。朝まづめ釣行の際、前日の午後5〜6時頃に冷蔵庫から出すのだが、支度を始める午前4時頃はまだガンガンに凍っている事のほうが多い。配合を混ぜる時、ブロックが硬いと辛いモノがある。もっと早めに出しておけばイイようなものだが、なにせ冬に付き物の悪天候で釣行中止になったりすることも考えるとそうもいかないのである。 2005年7月記 |
私の配合パターン
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私は約4時間の釣行でバッカン一つ分を目安にコマセを作ります。基本パターンとして、配合を1袋か2袋にオキアミブロック3キロを混ぜるといった感じ。
渡船して釣りをする場合は、約8時間の釣行になるので、基本パターン2つ分のコマセを用意します。また、地磯釣行の場合は、重い荷物を背負って歩くのも辛いですから、なるべく軽くしようということで、基本パターン1つ分。 いろんなメーカーから出ている配合エサには、それぞれ魅力的な宣伝文句が並び、その組み合わせには大いに悩むところだが、数年前とはちょっとずつ考え方が変わってきた。かつては大量指向(オキアミブロックも入れると1回に約10キロ)で、1袋当たりの量が多いのを選択する傾向が強かったのだが、なんとなく近ごろ、効率の良いコマセ投入が出来れば決して多く撒く必要はないのではないか?と感じるようになってきた。コマセはエサ取りをも多く寄せ付ける結果になりうるし、何よりも荷物が軽いに越したことはない。よって、現在は1回分6キロがベースになりつつある。バッカンがあふれんばかりになっていた以前に比べると、かなり密度は低くなった。オキアミが配合に紛れて見えなくなることもなくなり、コマセ投入の一投一投が雑にならなくなったのは非常に良い事ではないかと思っている。 下に記したのは、4時間分のコマセ配合パターンです。前半が「その1」パターンだったら、後半は「その2」パターンにするようにして、気分転換をはかるようにしています。いろんなパターンがあればいいのでしょうが、せいぜい4パターン。これらに飽きてくると、メイン配合を下方で紹介したモノのどれかにチェンジしてみるなどの工夫もしています。皆さんはいかがですか? |
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その1 | ||||
その2 | 半袋 |
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その3 | 半袋 |
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その4 | 半袋 |
マルキュー株式会社
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チヌパワーG2 2001年新登場。比重が軽く、付け餌と同調するので爆釣必須。 \1000 |
練りエサ釣法チヌ 比重と成分が違う4種類の練りエサで黒鯛の食い気が高まる。 \1000(3500g) |
チヌパワームギ 黒鯛の大好物、ムギとコーンを含み、濃縮エキス「チヌにこれだ」も配合。チョコレートのような甘い香りがイイ。\1000(3500g) |
チヌパワー マルキューの定番中の定番。困った時はコレしかない。\600と徳用\1000(2400g)の2種類。 |
銀牙 2002年から登場。比重が軽く拡散性に優れている。いい香りが特徴。\800(2000g) |
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V9 ピンポイントでマキエを撒く場合に有効。これのみだと量が少ないので他の配合とのブレンドがベスト。 \500(1500g) |
V9遠投 V9よりも更にまとまりが良く、遠投するのに最適。同じく、他の配合とブレンドして使用。 \500(1500g) |
チヌパワースペシャル 拡散性に優れているのが特長。\700(1500g) |
V10白チヌ 2003年新登場。その名の通り白い。練り加減で浅ダナから深ダナまで攻められるという、期待の新兵器。\1000(3500g) |
ダイワ精工株式会社
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チヌジャック ダイワの売れ筋No.1商品。マルキューのチヌパワー同様、迷ったらコレにしている。 \350、\600、\850の3種類が出ている。 |
東北クロダイ 2001年新登場。ダイワでは他にも全国各地の地域限定商品を発売しているが「東北」のネーミングについ手が伸びてしまう。 \600 |
フカセ専用 とにかく強力なニゴリを出すので黒鯛を騙すのならコレがイイ。甘いニオイも含まれており魚ならずとも一口食べたくなる(?) \600(1700g) |
チヌジャック・スペシャル 生エビ、生ウニのエキスが含まれており、集魚効果はグンバツ! \700(1900g) |
強力チヌ ダイワが「集魚効果にこだわった」と言うくらいの自信作。 \600(1750g) |
広松久水産株式会社(ヒロキュー)
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チヌテン オールラウンドな配合エサ。隣りに紹介のブラックターボとのブレンドで使用する。 \400 |
ブラックターボ 水を加えると3倍に膨らむ。これ単独では使用せず、主配合とブレンドして使用する。 \350 |
★配合 その2 |
上記で紹介した配合エサに一つ、あるいは二つを加えることで更に強力な集魚力を発揮します。 |
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おからだんご オカラを主原料にムギやコーンを配合。水を加えると2.5倍に膨らむ。ニゴリも強力。 \600(2000g) |
スーパー1スペシャル グリシンとペプタイドを大量に配合して黒鯛を寄せる。値段が安くて量が多いのでコマセを増やしたい時、効果的。\500(2200g) |
3倍ダンゴ オカラを含み、水を加えることで3倍に膨らむ。\500(1850g)と \300(1050g)の2種類ある。 |
ムギコーン 大粒のムギとコーンが入っており、ヒラヒラと落ちるルアー効果で黒鯛を引き寄せる。エサ取り対策にも効果あり。\350 |
押麦 アミノ酸、及び土壌活性菌配合でチヌの健康と自然に配慮したブレンド用餌。もちろん、ネーミング通り、ムギがたっぷり。\450 |
★付け餌 |
スペシャルL
2005年春登場。長時間使ってても、身崩れがしないので、なかなか気に入っている。マルキュー株式会社。オープン価格(\400位) |
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生イキくん
ふざけたネーミングだが、最も使い易いと思っている。いろいろと他の付け餌を使ってみたものの、未だに、この生イキくんを超えたモノに巡り合った事がない。広松九水産株式会社。\350 |
スーパー生 2001年新登場。冷凍保存されているので白く凍ってるが、解凍するとキラキラ光るオキアミに戻る。身も大きいし、丈夫なのでなかなか使い勝手はイイと思う。マルキュー株式会社。\500 |
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くわせオキアミスーパーハード 黒鯛だけにターゲットを絞って開発されたエサだそうだが、今のところ成果を出せていない。多少、ベトベト感が残るのが、気になる。また、やせ細ったモノも混じるなど、Lサイズの割には実感がわかない。マルキュー株式会社。\600 |
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くわせ丸エビ 特定の海域で捕獲した上質のエビを使っているらしいが、どこなのか興味がわく。身が硬いのでエサ取りには簡単に食われない安心感があり、イイとは思うのだが、まだ、結果を出した事がないのでハッキリ評価を下せないでいる。プリップリッしてるのを針に付ける時、思わず「人間が食べてもおいしいんじゃないか?」と独り言を言ってしまう。マルキュー株式会社。\500 |
チヌ その名もズバリ「チヌ」。オキアミ・ブロックと同じ素材を使って、その中でも姿のイイ、オキアミを発泡スチロール箱に詰め込んだようなエサである。 広松九水産株式会社。\500 |
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くわせ練りエサチヌ エサ取りが多過ぎてどうしようもない時、使用しているが、コレでもフグにはかなわない。以前、釣り座をちょっとの間だけ離れた時、カラスが加えて行ってしまったことがある。おいしそうに岩のテッペンでムシャムシャ食べていた。 マルキュー株式会社。\400 |
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くわせ練りエサ・チヌ白ダンゴ 上記、「くわせ練りエサチヌ」と兄弟分のモノだが、なかなかエサ取りをコレで交わすのは厳しい。いまだにコレで本命を釣った試しがない。でも、常に持ち歩くようにはしている。 マルキュー株式会社。\400 |
生さなぎソフト 蜂蜜入りの甘ぁ〜いサナギ。虫の嫌いな人には、とても“無視”できない代物。 オキアミで全く釣れないのにサナギばっかに釣れる光景を釣り番組で見てから揃えるようになった。雑食性の黒鯛ならではの付け餌と言えるのではないだろうか。ちなみに蒲鉾で黒鯛が釣れるのを見たことがある。 マルキュー株式会社。 |