裏竜飛


裏竜飛

寒クロの超ベスト・ポイント。黒鯛釣り師を名乗りたかったらココに行かなければ認めて貰えないと言っても過言ではないほど有名な場所である(多少、誇張あり:笑)。
ずっと昔、言い伝えられたハナシでは、あの竜でさえ、まともに飛べないほど強風が吹き荒れる土地だということから「竜飛」と名付けられたのだとか。それを裏付けるモノとして、竜飛灯台の南西側には風力発電用の大きな風車が10基ほど立ち並び、常に回転している。
竜飛崎周辺は「津軽海峡冬景色」の演歌でもおなじみの通り、観光の名所として非常に有名で春から夏場、そして秋にかけて賑わっているが、冬は一変して寒クロを狙うベテラン釣り師達が集合し、腕と健脚を競っている。

裏竜飛への玄関口は「ほろない荘駐車場」。ココに車を停め、背負子を担いで各ポイントまでひたすら歩く(図では赤い点線が徒歩のルートになります)。体力に自信のない私は、一番遠いところで徒歩30分ほどの“ケンコハネパネ”までしか行ったことがないが、ほろない荘からツバクラ周辺までだと約60分、その先の小デンベエ、大デンベエなどの1級ポイントまで歩くとなると80分から90分かかるらしい。いつかは行ってみたいとは思うが、渡礁可能な乗っ込み期か、夏場だろうか? 60分も歩くと恐らく釣りをする気が起こらなくなりそう(笑)。

なお、釣行の際はなるべくムダな荷物を排除し、出来れば両手が全くフリーな状態でポイントまで移動して欲しい。なぜならば、途中、ロープを掴んで岩場を登ったり、岩と岩の間をジャンプしたりするところもあるため、軽快にしておかないと動きが取れず危険である。釣りのテクニックを磨く他にロッククライミングの技術も必要かも………、知れない……。
真面目な話になるが、生半可な気持ちで絶対行かないこと。ヘタをすると命を落とす。釣行する際は決して一人では行かず、ベテラン、かつ、現場の地理に詳しい人と一緒に行く事。1年に最低1回は重大事故が起きる危険なポイントだということを肝に銘じて釣行すること。

それと、着替えは忘れず用意したほうが良い。厳寒期の1月でも徒歩移動すると汗びっしょりになるため、ポイント到着後は、下着を取り換えよう。そのままで釣りをしてるとあとで体が冷え込み、風邪を引くハメになる。不思議なことに、着替えで上半身裸になっても、あの冷たい北風が心地良い“そよ風”に思える(笑)。
体からは湯気が上がり、快適そのもの。ただ、あまり調子に乗っていつまでも裸でいると、くしゃみが止まらなくなる(爆笑)。

 
竜飛崎周辺

帯島(左写真)、ビョウブ岩など竜飛崎周辺は比較的、移動が楽である。岩登りなどの障害物がなく、遊歩道も若干整備されているので苦にならない。ただし、帯島ではホッケの時期、両方の釣り師がゴッチャになり大変。とくに年配のホッケおじさんのマナーは悪く、人の竿出しポイントへ平気でウキを投入したり、あるいはヒドイのになると竿の下にちゃっかり座って釣りを始める輩も……。信じられないだろうがホントです。私の竿先3m先にポイント移動してきて始めちゃった50代後半のおじさんには声も出なくなった。
外道でアイナメ、ソイなど大物が釣れるのもココ。職場のNさんはホッケ狙いで一升瓶サイズのアイナメを釣った事がある。