あすぱむ徒然草

↓船から龍飛方面を見た写真
↑案内図。△は写真のアングル。 ↑北海道方面の写真 ↑コンビニ強盗ではない

日 時
12/09
 竜飛マグロ漁体験 パート2
 前回の漁体験(11月)から、あっという間に一ヶ月が経過した。スケジュールが合わなかったり、海がシケて出漁が出来なかったり、いろいろな事があって伸び伸びになっていたものだが、ようやく9日、出漁出来そうだという連絡を受け、龍飛へ行ってきた。
 前日、及び、前々日は仕事が2連休なため、できれば、この二日間のどっちかに出漁したかったのだが、天は我を見放した。北西風が強く吹き、津軽海峡は台風並みに大荒れの天気となった。連休が無駄に過ぎ去った事に落胆しつつ、なんとしても、生マグロをこの目で見たい私は、滅多にやらない“夜勤日の遠征釣行”を強行した。普段であれば、この日は夜勤に備えて家でリラックスする。が、マグロのジャンプを見せられてからというもの、時折、夢にまで現れる始末。ココは早く決着をつけなければ、夜もおちおち眠られないというものだ。

 予報通り、朝から晴れ渡り、午前7時、気分良く、出港。ところが、港を出てまもなく、前日までのうねりが残っている事に気づく。船はたびたび左右に大きく揺らされ、しっかりと捕まっていないと振られて落ちそうだ。前方から向かってくる波に合わせて、ヒザをクッション代わりにし、体へのダメージを少なくする術を少しずつ習得しだした(笑)。我ながら、なかなかやるもんじゃわいと自分を褒めていた。

 シケからの解放感からか、皆、全速力で飛ばしていた。マグロの取引値もお正月を睨んだ御祝儀相場へそろそろ移行しつつあるそうで「ココで一発デカイ奴を」とは誰しも思うところ。今回も前回と同じ小泊沖である。この時期、磯で釣りすることはあっても、船に乗って海の上という経験は初めて。でも、それ相当のウエア類は持っているし、カイロを8つも身に付ければなんとかなるさと思ってたら、少し誤算が発生。ウエアはゴム製のほうが良かったみたいだ。若干、風が通り、ブルッときた。遠く北海道を見ると、松前の大千軒岳(1072m)が真っ白になっている。海の12月は、やっぱ寒い。

 さて、漁の話だが、午前10時、水嶋船長が突然、仕掛けをたぐり寄せ始めた。いつものフクラゲに藻やゴミなどが絡んだりしていないかの確認か?と思っていたら、どうも、そのフクラゲの様子がおかしい。見えるところまできて、わかったのは、いつものように活発に泳いでいない・・いや、死んでいるではないか。船長の「やっぱしなぁ〜」のあと、フクラゲを手に取ってみたら、えらぶた付近に大きな歯型が360度グルリとついていた。「さっき、一瞬、糸がピ〜ンと張って、あれ?と思ったんだよな。多分、小さめのマグロだ。軽く噛んで放すのは、良くあることだ。近くに居るぞ」に今までのダルんだ空気が一気にピン!となった。
 無線では各船同士、状況を教えあっている。たまに他愛のない会話が交わされ、大笑いも。その雑談中にマグロが掛かったらしく「来たじゃぁ〜。へばなぁ〜」と言って楽しそうに消えていった人物が居た。
 その後、どうなったのかが気になる。
 まもなくして「バラシたじゃぁ〜」。どうやら食いが非常に浅いようで、あちこちの船もアタリはあるものの、モノにするまではなかなかいっていないらしい。このまま時間は刻一刻と過ぎ、正午を迎えてしまった。船長も「う〜〜〜〜ん、見せてやりたいなぁ」「見たいのはヤマヤマだけど、こればっかりは人間の都合で釣れるもんじゃないしね」「あともう少しだけ、ケッパルべ」

 ドラマは起こらなかった。0時40分、終了。うむむ、つれたか丸に今日も勝てなかった。来年まで持ち越しか?残念でした。
 私を龍飛漁港に降ろして、午後からはタコかご漁だとのことで、水嶋船長は再び港を離れた。以上。

↑前日来の荒天がようやく回復し、青空が覗く中、午前7時過ぎ、龍飛漁港に到着。
↑第7光洋丸。なお「第7」は7隻目の船ではありません。船主の好きな数字をつけるのだとか。「7」はラッキーセブンか?
↑漁港内に浮かべたイケスをたぐり寄せ、エサとなる約45センチほどのフクラゲを数匹捕まえ、船のイケスへ移動させた。
↑全速力で漁場へ向かうが、うねりがまだ残っており、上下左右に時折大きく揺れた。
↑今回は船の右舷後ろにある鉄杭に仕掛けをセット。
↑鉄杭と仕掛けを結ぶ細い糸がプッツンする時がまさに最高の瞬間となる。
↑マグロのいたずらに色めきだったが、その後が続かず、0時40分に終了。生き物を相手にするモノは根比べの世界だね。
↑残念ながら収穫することができず、仕掛けを回収。
↑天気が良かったため日焼けをした。帰宅後、お湯で洗顔すると頬がジリジリときた。

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