あすぱむ徒然草

日 時
02/13〜14
 大船渡一人旅
 お日さまが見たくて、たまらず、北日本は太平洋側の三陸地方へ一泊の一人旅に行ってきました。目指すのは岩手県の大船渡市。いつもであれば東北自動車道で一気に南下し、途中から東へ走るところですが、今回の旅は一人で気楽なんで、太平洋岸沿いに一般道を走るルートを取ってみました。

 午前11時、距離にして約320キロをスタート。カーナビはドライブ時間を約8時間と表示した。かなり前に岩泉町の龍泉洞を訪れた事があり、たいして遠いとは思わなかったため、そんなにかかるだろうかと、むしろカーナビを疑って走ったのだが、八戸までの100キロに2時間半もかかってしまい、現実味を帯びてきた。

 肝心のお日さまは八戸辺りからサンサンと降り注ぎ、さきほどまでの曇り空がウソのよう。道路も日を浴びて、湯気が出ている。走るには最高のコンディションだが、信号が多く、全然距離が伸びない。岩手県に入り、久慈市を過ぎた辺りから少しスムーズに。
 
途中「吉里吉里」「津軽石」という変わった地名に感嘆し、あるいは1960年のチリ地震による大津波がココまで到達したという看板(かなり海岸から離れた地点にあった)を目にして非常に驚きました。それにしても、この国道45号、急なカーブと坂道が多い。

 よ〜やく釜石を通過。既にココまで6時間半のドライブ、釜石大観音はもう夕暮れの中に居た。あ〜、もっと早く来て、シャッターを切りたかったなぁ〜。大船渡までは、まだあと約60キロ。すっかり陽が落ちた午後7時前、ヘロヘロ状態で大船渡にゴール。市内では雪を見ることがなく、まさに思い通りの場所に満足し、ビジネスホテルのシングルでコンビニチャーハンを食べたのでした。
 正直に申しますと、今回は貧乏旅行です(笑)。

 翌日は、かねてから興味があり、今回のもう一つの目的でもあった場所を訪ねてみました。
 大船渡市の隣りに陸前高田市があり、そこに「小友(おとも)」という地区があります。実は、この小友、私の名字と同じでして、いつかは、この地に来て、JRの「小友駅」を見てみたかったのです。無人駅かもしれないと思いながら、中に入ると、50代後半の駅員が一人居ました。早速、自分がこの駅と同名であることを話し、記念に乗車切符を買い求めると、向こうも非常に驚いた様子で「へぇ〜、初めて、小友さんという方とお会いしました」と言われました。駅の周辺には「小友」が先頭に付く店や事務所があちこちにあり、佐藤、田中、鈴木さんらの気持ちが良くわかりました(笑)。決して、大きくて新しくて活気のある駅ではありませんでしたが、大いに満足して、駅を後にすることが出来ました。なお、このあと、青森へ戻る際、国道107号を走り、遠野市を通ったのですが、ココでも「小友小学校」を発見し、さらに間髪入れず、小友川がそばを流れていました。そういえば、かつて、釣り雑誌で、この川は鮎の好ポイントだと読んだことがあるなと思った次第。

 余談ですが、道路脇に「ゆあ種」とあり、水稲か何かの新品種かな?と思ってたら、わかりました、真相が。
 「タネ鮎」のことなんですね。今どき、右から読ませる書き方するのは、車体の右側に書かれた文字くらいでしょ?いくら、道路の左側に設置した看板でもこんな表記は異常ですよね〜。でも「なんだろう?」と注目させるには抜群の効果があったから、設置主の思惑通りとも言えなくもないか?そこまで計算してたとしたら、私の完全な負けですね。

 帰路は、体が疲れのピークを訴えたため、さすがの貧乏ドライブも途中から高速道路へ。前日の曇天から快晴へ移った天気の逆をたどって、無事、青森に戻ったのでした。

↑午前11時、ちょっと遅めの青森出発でした。道路はアスファルトが雪の3センチ下。一面、真っ白状態。
↑八戸市に入ると、ご覧のような乾燥道路。道の隅に雪が残ってるが、コレでも羨ましい。
↑大船渡市内では雪を見つけるのが難しかった。標高875mの氷上山にもほんのちょっとあるだけ。
↑大船渡港は波も穏やか、空は青く、半そでで走り回りたい気分だった。でも、風は冷たくて震えるほど。
↑隣りの陸前高田市の小友地区を目指していたら、途中で、小友小学校と中学校がありました。
↑田には雪が無く、青森ならば10月か4月くらい?
↑真ん中の写真をご覧ください。両端に「小友支所」と「小友調剤薬局」があり、ずっと前方にJR大船渡線の「小友駅」があります。
↑これほどまでに「小友」の文字が溢れると実に不思議な気分になります。この地区では全然珍しくない二文字なんでしょうね(笑)。
↑やっぱ不思議ですわ。昔、小学校で賞状を貰った時“何度も”「コトモ君」とか「コサカ君」と読まれた経験があります。ココでは絶対、間違われないでしょうね。
↑駅長とお話しましたら、向こうも驚いてました(笑)。「名前がそうだと言う人、初めて会いました」と。
↑これがまた、何かの縁を感じてしまう。隣駅が「脇ノ沢駅」(私が釣りで良く行くのは脇野沢村)だというんだから、人生って楽しいですね。
↑素朴で、実に雰囲気の良い駅ですね。青森−弘前間が未だに単線なのに、こちらは複線です。さすが、一歩上を行っているってカンジ(笑)?
↑駅の手前には、かつて、賑やかだっただろう旅館がありました。すごく立派で高級感が漂ってました。
↑名残惜しみつつ、小友を後にしました。岩手県内を東から西へ横断したのですが、山間部はやはり雪だらけでした。
↑安代町まで一般道を走った。途中の大場谷地峠越えは厳しいドライブとなりましたが、町中は除雪が良く、アスファルトが見えてました。
↑高速道では、今、話題の「ブルーライン」を見ることができました。コレ、路肩がわからなくなって事故が起きては困ると、スプレーしてるそうです。

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