あすぱむ徒然草

 三厩観光リポート(4/27) その1:義経寺
 最初に足を運んだのが義経寺。「よしつねでら」と読んでしまいそうですが、正しくは「ぎけいじ」。義経は岩手県の衣川で自刃したことになってますが、ホントは北上して龍飛崎まで逃げ延びたという言い伝えが残っています。ココにとどまるだけでなしに、さらに北海道へ渡ろうとしたものの、海が荒れ狂い、どうしようもなくなって、この寺の観音像に手を合わせたら3頭の龍馬が現れて津軽海峡を無事に渡った、のだそうです。真相はわかりませんが、外ケ浜町の三厩&龍飛地区の人々にとっては、灯台に次いで大事な場所のようです。

 この寺は三厩漁港を見下ろす崖の上に立ち、非常に景色が良かったです。伝説通りに龍馬が現れたとしたら、映画「十戒」に匹敵するぐらいの感動をしたんじゃないでしょうか・・・ね?

 なお、この日はあいにくの雨でして(時折、横殴りの雨が〜〜)、撮影に苦労しました。また、お遍路さんのような方達が白装束に身を包み、経を唱えていたのが印象的でした。

↑仁王様その1(年齢、名称とも不詳)。お尋ねするのを忘れました(笑)。 上:仁王門。ココが入り口です。
下:門をくぐると狛犬が待ってます。
↑仁王様その2(年齢、名称とも不詳:その1に同じ)
↑寺から見る下界は壮観でした。この地域の守り神みたいに思えました。
↑本殿。気になるのは右側に雑然と置かれた鐘。 上:傘を被ったお遍路さん達。
下:鐘です(笑)。
 三厩観光リポート(4/27) その2:津軽海峡三厩美術館
 寺の次に向かったのが、美術館。ハッキリ言って、ワタクシ、全くのゲージツ音痴ですが、車で通るたびに気になってました。私が勤務している会社の某所にも一時期、ポスターが貼られた事があり、知らず知らずの内に「いつか、おまえはそこへ行く運命にあるのだぁ〜」とマインドコントロールされていたみたいです(笑)。

 実を申せば、あんまり作品には期待してなかったのですが、中に入って、驚きました。県内の有名画家の作品が実に豊富にあること。こんなにもたくさんの数を展示してるとは思いませんでした。しかも会場がユニーク。平成7年に新しい三厩中学校が開校したため、役目を終えた旧校舎を解体せずに美術館として生まれ変わったということで、今もまだその面影が残り、ほのぼのとした雰囲気の中で鑑賞できました。このマッチングがなんともイイ。近ごろの学校ではほとんど見かけなくなった、木製の床が懐かしく思えて、時間の経つのを忘れてしまうほど。黒板や椅子などがそのまんま残り、今にも生徒達が入ってきそうな感じでした。
 会場の雰囲気は別として、三厩を題材にした作品が多かったのもイイ。館長である
牧野慶逸さんのテーマが良く伝わってきます。

 入場料は一般が500円、高・大学生300円、小・中学生100円。素晴らしい絵画と昔の校舎を体験できると思えば、安いです。開館期間は4月20日から10月20日まで、開館時間は朝9時〜午後4時までとなっています。休館日は月曜日ですが、祝日と重なった場合は開館して、翌日に休館とします。電話0174-37-3737。FAX0174-37-3715。
 HPは開設してません。応対の女性はとても優しくて親切でした。龍飛崎へお立ち寄りの際は、足を運んでみることをお勧めします。

 今回、写真撮影について、お伺いを立てたところ、快諾をいただきました。よって、ココにアップさせていただきます。チケットにはビデオ、及び、写真撮影はお断りと書かれてただけに、ダメ元で聞いてみましたらオッケーで嬉しくなっちゃいました。

↑上:山谷芳弘の作品。
 下:鷹山宇一の作品。
↑入り口がまた実にユニーク。元の中学校だけあって、下足箱がたくさん並んでました。
↑棟方志功の4作品。 ↑上:作品名は円窓慈航妃図
 下:作品名は全韻施無袰図。
↑上:体育館の左側全体図。
 下:平山郁夫の「寧楽幾望図」
↑関野凖一郎の3作品。
↑高野元孝の「岬への道」。ワタクシ、これが一番、気に入りました。三厩の独特の風景です。岩に丸く穴が開いた道路と、その先に見える大シケの荒波。まるでタイムトンネルのような穴に向かって進む、赤い角巻きに身を包んだ女性。サイコーですね。 ↑上:入り口ではお土産も売ってます
下:ステージには館長が幼少時に病気で寝ていた部屋にあったという屏風「酒天童子」が展示されていました。

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