あすぱむ徒然草

 大間崎
大間崎の地図 一昨年(2006年)、龍飛でマグロを見て以来、マグロ漁の本場・大間を訪れてみたかったのですが、一年間、病院でお勤めをしておったもので延期になっていました。今回、ようやく実現し、じっくり堪能して来ました。
 青森市からは約150キロ。一般道を走って3時間半の道のりですが、思っていたほど長く感じられなかったのは、大間に対する期待からでしょうか?
 青森市を朝9時に出発。陸奥湾を時折左手に見ながら下北半島を北上し、2時間ほどでむつ市に到着。更に旧大畑町方面に北上すると、津軽海峡がパァ〜ッと目に飛び込んできました。今度は海を右手に見ながら北西へ。12時半過ぎ、県外ナンバー車が目立つ目的地に到着しました。
 マグロ一本釣りのモニュメントは大人気で、これをバックに記念撮影する人が溢れていました。

 突端の特長と言うか、ココは太平洋から昇る朝日と日本海に沈む夕日を見ることができ、パンフレットには大間崎の東側は「朝やげスポット」、西側は「夕やげスポット」と紹介され、も一つついでに北側には百万ドルの夜景で有名な函館市を横から臨むことができることから「横やげ(横夜景)スポット」があるとのこと。思わず「なるほど」と納得してしまったのでした。

 さて、現地で収集したマグロ情報を以下にお伝えします。
 1975年前後を境に水揚げがほとんど無くなり大間は「暗黒の時代」に突入しました。1993年になって再び見られるようになり、
1994年には440キロの超マグロが上がったことから、にわかに活気を帯びると同時に脚光を浴び始めました。それまでの漁期は7月から10月頃までだったものが、近年は9月から12月へと変化してきており、温暖化が少なからず影響しているのかと思わせます。津軽海峡で獲れるマグロは黒潮に乗って北上する「太平洋系」と、対馬海流に乗ってくる「日本海系」の二つが見られ、通常は群れを作って泳ぎ、そのスピードは時速64〜90キロにもなるそうで、記録では160キロというものもあります。寿命は10年以上、全長は2mから4mにもなる。

 一方、大間町は2000年にNHK朝の連続テレビ小説「私の青空」の舞台になったことから広く知られるようになり、町内の至るところにロケが行なわれた事を記す立て看板が掲げられていました。また、近年はテレビ朝日がマグロ漁を追ったスペシャル番組を、日本テレビが「ザ!鉄腕!DASH!!」で、つれたか丸の奮闘ぶりを放映するなど、テレビ局の注目度も高くなってきています。


 大間港に足を伸ばしてみるとイカ釣り漁船が沢山停泊しており賑わっていました。
 付近にいた漁師さんに話を伺ったところ「今日は8本ほどマグロが上がった。100キロほどのまずまず大きいのも出ている。今年は例年より半月ほど早くマグロが釣れ始めた」とのこと。おやおや、まだ時期が早いと思ってましたが、水揚げがもうある事に感心していると、ひょっとしたら見られるかもと水揚げ場に案内されたのですが、午前中に来れば良かったそうで、残念ながら見ることは出来ませんでした。しかし、これから出荷だという箱入りのマグロがトラックでちょうど運ばれて来て、間接的に出会えました。

 今後のイベントとして、10月20日(土)、21日(日)には「2007大間超マグロ祭り」が予定されています。
 主な催し物は「マグロ漁ウォッチング」「大間灯台一般公開」「豪快!マグロ解体ショー」「炭火で海鮮バーベキュー」「解体マグロ・特産品販売」などがあります。詳しくはこちらをクリック。
 現在の大間崎の模様はライブカメラでご覧になることが出来ます。こちらをクリックしてみてください。

↑モニュメント「マグロの一本釣り」前は黒山の人だかり
案内板(上左)、岬の形にカーブが掛かった道路(上右)
マグロ(下左)、たくましい腕(下右)
↑「こ々本州最北端の地」の碑
付近にはお土産屋さんが立ち並び、店内では有名人が訪れた記念の写真が貼られていました
弁天島 レストハウス
大間港の水揚げ場。トラックに積まれた木製の二つの箱には今日獲れたホンマグロが
入っており、フォークリフトで降ろされたのち、関東方面へ向けて出荷された。
待機する漁船(上の写真)
お土産「マグロの木彫り」(下の写真)
 尻屋崎
尻屋崎の地図 大間を後にして約1時間。白亜の灯台と寒立馬(かんだちめ)のコンビで有名な尻屋崎へ向かいました。東通村に入り、しばらく走ると今春、根元からポッキリ折れて、様々な憶測を呼んだ風力発電の風車がたくさん見えてきました(結局、折れた原因は施工ミス)。

 ゲートに到着し、案内板を良く読んでみると「灯台周辺は牛や馬が放牧され、通行には気をつけてください。また馬に触るのはとても危険であり、もし万が一、事故にあっても飼い主は責任を負いません。特に馬の後ろには回らないように」と書かれている。おやおや、気をつけなくちゃ・・・・と肝に銘じながら2キロ走ると灯台に到着した。
 お〜〜、いるいる、馬が。しかも注意書きとは裏腹に観光客の皆さん、結構、鼻スジをなでたりして触っている。大丈夫かな? 時折、ブルルル、ヒヒヒィ〜ンと声を上げると、皆、驚いたように歓声していました。
 付近にはちょっとした匂いが立ちこめています。そう、馬フンの匂い。芝生にはあちこちにモリモリと排泄物があり、これを踏んづけないように、そして馬に蹴られないように、注意しながら灯台のそばまで行ってみました。

 尻屋埼灯台へ行くにはゲートを通過しなければならない。通過時には一時停止を守らないと遮断機が降りてきて車にぶつかったり、あるいはバイクの場合、人に当たるかもしれないと警告しています。あらら、乱暴な遮断機なんですねぇ〜。せっかくの新車にキズを付けられてはたまらないってんで慎重に通過しました。
↑なかなか立派な灯台でした。高さ32.8mはレンガ造りの灯台としては日本一。この周辺は昔、難破岬と呼ばれるほど難破船の多い海の難所だったらしい。 ↑草をむしる音が凄かった。小馬はすっかりリラックスして寝そべってました。

Go Back