あすぱむ徒然草
新幹線レール1000人ウオーク
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「最後のレールウオーク」という触れ込みに興味をそそられ、そして少しでも脚力の強化になればとの思いで、往復ハガキを出してみました。当初、楽観的にとらえて、参加は可能だろうとタカをくくってましたら、なかなかの倍率だと聞き、ちょっと弱気に……。 でも、一週間ほどして簡単に参加証が送られてきたことから、やっぱ考えすぎだったんだと思ったのが、これまた大間違いで、本日の集合場所で「4000人を越える応募があった」と聞かされて、運が良かったのだと改めて驚きました。 東北新幹線は現在、青森県八戸市まで届いていますが、青森市、及び、弘前市など津軽地域の人達には、やはり青森市まで伸びて欲しいという切実な願いがあります。何しろ、青森から鉄路で上京するには、青森ー八戸間を特急電車、八戸から東北新幹線で東京、というように乗り換えがあって実に面倒くさいのです。また青森ー羽田間をわずか1時間で結ぶ、高い搭乗率を誇る空路がありますが、若干、天候の影響を受けること(特に厳冬期など)もあって、時々、欠航や折り返し便が発生するのが辛いところです。 レールウオークは他の地域でも良く行なわれていますが、開業までまだ2年もある、この時期に開催されるのは珍しいことでして、というのも、今冬から消雪スプリンクラーのテストが開始される予定になっており、そうなるとウオークが無理になるので早めの開催となったそうです。 現地には参加者の車を停められるような広い駐車場がないことから、青森市役所に集合し、1000人を8グループほどに分割して、それを更に30分ずつ時間をずらして、バスによるピストン輸送となりました。 市役所を出て約20分。青森市郊外の高田地区、高田軌道基地に到着。この頃になると、朝から立ちこめていた霧もすっかり晴れて、太陽がギラギラしだしました。注意点を含む、簡単な説明のあと、いよいよレールウオーク開始。誘導された作業階段を昇ると素晴らしい景色が見られるのか?と思いきや、高い壁に遮られ、全く見えません。景色はこの際捨てて、ひたすら歩くことになりました。 |
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↑当ったりぃ〜〜!! | ↑青森市役所駐車場に集合 |
↑さっそく受付を済ませる | ↑さっそくバスに乗り込む |
↑高田軌道基地では青森市長が待機してました | ↑説明に聞き入る参加者たち |
↑作業用階段から線路へ侵入 | ↑期待に胸膨らませ階段を上がりました |
ウオークのコースは上の図の通り、スタート地点から反時計方向にぐるりと回ります。その距離、約2キロ。テクテクとひたすら歩きました。足元にはスプリンクラーが設置され、あるところでは、通路にはみ出ているため、注意しないとぶつかってしまう人もいました。 レールは赤サビが目に付きますが、開業と同時にこれもピッカピカに光るんでしょうね。ちょうど、この辺りは緩いカーブになっており、それに合わせたかのようにレールも傾いているのが特長でした。スピードが速いだけに、傾斜もちゃんと計算された角度なのでしょう。 細越(ほそごえ)トンネルで折り返し、今度は反対側(左側)の作業通路を歩きました。この先、1キロほどは何もなく(上の図では左側通路にウニモグとなってますが、予定変更になったらしく、右側通路にウニモグがセットされていました)もくもくと歩きました。 ちょうど中間地点に差し掛かった時、反対側から「おぉ〜い、○○(私の会社での呼ばれ方)!」という声が・・・。 |
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↑スタートから約500mで、折り返しの細越(ほそごえ)トンネルに到着 | |
↑カミサンが記念撮影 | ↑私は少し離れた位置から記念撮影 |
細越トンネルで折り返すと、今度は反対側(右の通路)を歩きます。前方に見えるのはスカイブリッジ | |
↑軌道工事車ウニモグ | ↑レールも道路も走れるそうです |
↑詳しい名称はわかりませんが、作業車 | ↑豪雪地限定の消雪スプリンクラー |
↑2キロの道のりは1時間弱で終了(上写真) 次のグループのウオークが始まりました(下写真) |
↑完歩証明書 |
ウオークの後半は、作業車の展示や質問を受け付けるコーナーが用意されていました。軌道工事で使用されている軌陸車(ウニモグ)は、ダイムラーがメルセデス・ブランドで製造販売した多目的商用自動車で、道路の走行はもちろんのこと、線路上も走れる設計になっています。
ゴールにたどり着き、再び、作業階段を下って待機するバスに乗り込む時、完歩証明書なるモノが手渡されました。楽しい記念品としてご紹介いたします。凄いでしょ、へへへ。 とまぁ、こんな感じで貴重な体験をしてきました。病気をした時には新幹線開業の様子を目にすることは、もはや、ないかも知れないと思ったものでしたが、こうして、レールウオークに参加できるだけの体調となったことにまず感謝し、次はいよいよ新しい新幹線を見たいものだと強く思いました。2010年冬、待ち遠しいです。 |