ほぼ予定通り、正午、カシマスタジアムに到着。鹿島は雨。天気回復の兆しは全く無く、雨対策をしっかり行なった。
　この日は鹿島での2012年ホーム開幕戦となることから、道路の混雑を予想し、試合開始14時より2時間前の到着を計画していたが、それで良かったと思う。しかし、この雨により、予定されていた航空自衛隊百里基地所属のF-4ファントム戦闘機がスタジアム上空で展示飛行するというイベントが中止になったのは残念だった。

　早速、当日券を求めて、売り場に足を運ぶ。その時、女性から声を掛けられた。
　「チケットいりませんか？」「どこの席ですか？」「サポーターズ・シート（ゴール裏）です」「う〜ん、そのシートは遠慮します、御免なさい」と丁重にお断り。さすがに応援団の真っただ中に入って観戦する心の準備がまだ出来ていない。メインスタンドのホームゴール側にチケットを求めた。後半、コーナーキックの際、良く見えるポジションなので、ココからゴールシーンが生まれればいいなとの計算をしていたのだが・・・。

　お昼の腹ごしらえで売り場を覗くと、ステーキ弁当1000円也ってのが目に入り、ちょっと奮発して列に並んだが、すでに売り切れだそうでガッカリ。だったら貼ったメニュー札を取り除けよなぁ〜と愚痴が出た。在庫無いのに貼る意味、無いジャン。

　シトシト降り続く雨はカッパでしのげるが、風が右手から吹いてきて、次第にこれが体を冷やし始めた。当初、ダウンジャケットとカイロを用意しようかと思ったのだが、予報で最高気温13℃をみて、青森の2〜3℃に比べたら暖かいくらいじゃわいとタカをくくり、薄手のジャケットを着用。あとで鼻水をすすることになる。反省！

　（下に続く）

　試合のほうは、前半戦終了間際に川崎・レナトのフリーキックが決まり、悲しいことにコレが決勝点になった。
　前週の対仙台戦（アウェイ）に続く0対1のスコアで、ゴール無しの連敗を喫してしまった。新監督のジュニーニョがいろんな戦型を試しているようだが、まだ充分、機能していない感じがして、ゴールがはるか遠い印象を強くした。

　青森県出身で将来の日本代表入りも確実だと噂されている柴崎岳（青森山田高出）に注目。
　イケメンのスタメンからの出場（掛けことばデス：笑）でたっぷり観られたのは大満足だが、無得点という結果でもわかる通り、ハイライトが無かったのは非常に残念だった。パスミスもあったが、FWに繋ぐ絶妙なパスもあって、大器の片鱗を見せてくれた。
　我々のシートからは彼の横断幕が見られなかったが残念（バックスタンドから見られるのかな？）。もしまだ作られていないのなら、早く作ってスタンドに掲げて欲しい。

　終了前、真うしろにいたカップルの（女性）客が「つまんない」と言って、席を立ったが、その言葉は実に悲しく聞こえた。
　我々は終わった後も、しばらくスタジアムに居たが、ゴール裏・サポーターズシートのファンが選手に対して盛んに声援を送っているのを見て、救われる思いがした。肌寒い中、選手達も勝ちたい気持ちは強かったはず。ましてホーム開幕戦なだけに負けることは屈辱だったろう。

　最後まで見届けず席を立つのはファンと言えない。まだ残り時間はある。サッカーは数秒でゴール可能なのだから。そもそもサッカーの知識が浅いからこそ「つまんない」と言う言葉が出るのだろう。そのカップルは試合を観るというよりも、デートの場としてカシマスタジアムを選んだのかもしれない。だったら、迷惑な話だ（笑）。

　さて、カシマでの観戦では、ゲーム終了後が大変。関東とはいえ、かなりローカルな場所だけに車で来る人が多いため、道路は大渋滞する。勝っても負けても、まず駐車場から抜けるのには時間がかかり、次に道路に乗った後も、ノロノロ状態が続く。これまでは、ある程度、覚悟して車を乗り入れていたが、少し他の方法を考えたほうがイイのかな？と思い始めている。つまり車の乗り入れをヤメて、鹿島神宮駅周辺に駐車して、電車で乗り入れるほうが効率良いのかなと。あの渋滞は精神的にも経済的にも良いとは言えない。

　カシマの渋滞は有名だが、わずか2万人弱の観客にも関わらず、大渋滞するのを目の当たりにすると、4〜5万弱の大観衆が集まる東京ドームでの試合後のスムーズ（笑）なピストン輸送は素晴らしく見えてくる。やっぱ電車は信号や割り込みが無いから、イイのかな？

　スタジアムを後にして、千葉県成田市のホテルを目指した。明日は千葉QVCマリンスタジアムでロッテ対巨人のオープン戦観戦を予定している。