あすぱむ徒然草
朱鷺メッセ、信濃川、萬代橋 |
ホテルにチェックイン後、チャリで朱鷺メッセへ。もう日が暮れかけていた |
信濃川の大きさに感動 |
新潟のシンボル、萬代橋(ばんだいばし・よろずよばし) |
新潟ツアー |
本来はアントラーズホームの鹿島に行くべきところだが、たまにはアウェイで戦う辛い面も体感してみたいと思い、新潟で9/25に行なわれるアルビレックス新潟VS鹿島アントラーズに照準を合わせてツアー計画を練ってみた。 新潟県と言えば田中角栄。彼の力で発展した80万都市・新潟市に一度は行ってみたかった。 今回も毎度のことながら愛車と一緒の一人旅。青森からは、高速道路を乗り継ぎ無しで一気に辿り着く仙台経由ルートと、有料と無料区間が混在し、更に一般国道も走る日本海ルートの二つが考えられる。ドライブ評論家のトハナ君にお話を伺ったところ、日本海ルートがイイと言うので「ハイ、そうします」の二つ返事で決定した。 24日8時半、雨の心配が全くない最高の天気の中、青森を出発。鼻唄まじりに秋田県の中ほど・河辺JCTまで来たが、この辺りから地理的な知識が乏しい。カーナビが古くなってしまい、マップが新しい道路に対応していないため少々不安。その心配が的中し、黙ってナビに任せれば良かったものを自分なりに調べた「秋田空港ICで下車」が間違いで、付近をグルグル徘徊する、ややこしいことになった。 この後、今度は逆のケースも発生した。 一人ドライブも、近頃、気を付けないといけないことが増えた。かつては数時間ドライブでも無敵だったのに、運転中に眠気が起こるようになってきた。服用中の薬のせいか?(事実、帯状疱疹後遺症の神経痛で眠気が強くなる薬は飲んでいる)、それとは関係なく単なる老化か? この調子で退職記念ドライブ「全国一人旅」は大丈夫なのか?心配になってきた。現在、眠気を吹っ飛ばす対策をネットで調査中。タイのヤードムっての買っちゃった。 16時、ほぼ予定通りにホテルルートイン新潟西インターにチェックイン。ナビに載っていないことから、ここ10年以内に出来たホテルらしい。じゃらんで、利用者からとても高い評価が寄せられたホテルだけあって、フロントの対応も客室の綺麗さも良かった。最近はホテル内の無線Wi-Fiサービスも多くなってきた。今回泊まったルートインも、翌日のホテルイン酒田も無線で繋がったのは嬉しい。 早速積んで来た折りたたみ自転車にまたがって、朱鷺メッセを目指す。片道約10kmは少し躊躇する距離ではあるが、車で味わえない町の雰囲気を感じることが出来るため、自転車移動は好きだ。2010年の京都一人旅でGoogleマップを頼りに走ったのが最初だが、非常に楽しかったので、今回もまた試すことにした。 ただ、今回はこれが痛い目にあってしまった。それについては後述。 ホテルを出ると、Googleマップは上越新幹線の高架下を指示し、ひたすら細い道路を走らせた。まもなくして日本で一番長い川・信濃川に遭遇。うわぁ〜、でかい。朱鷺メッセも見える距離まで近付いた。川岸が整備されていて、遊歩道ではジョギングする人や愛犬と散歩する人、カップルなどと沢山すれ違った。屋台が出店し、会社帰りの人で賑わっていた。河川敷にはビアガーデンがセットされ、グループが乾杯をしていた。いいねぇ〜、この雰囲気。 ホテルを出て50分。朱鷺メッセに到着。万代島ビルの高さ143m、展望室は125m。31階の展望室へ昇るのに無料である。秋田のセリオン(全高143m、同100m)も無料。一方、青森のアスパム(全高76m、同不明)は、展望台までの料金は大人400円。普通は有料が当たり前だろうが、なぜ無料で利用出来るのかが不思議である。この日は夜景を観るために自転車で来たが、無料が気に入り、翌日は車でも来てしまった。 8時を過ぎ、腹ぺこだった。スシロー新潟小新店でたらふく寿司を食うぞぉ〜。ホントは、社内同人のお薦めで「とんかつ太郎」の予定だったが・・・急に寿司が・・・ゴメン、FJT君。「新潟まで来て、スシローとは?」と言わないで欲しい(笑)。青森には無いのだ、スシロー。 気になることがあった。スマホのバッテリーが残量40%しかない。往路だけで60%を消費し、このままだと復路はバッテリーが持たない。予備のバッテリーは持ってきたのにホテルに忘れた。 首からスマホをぶら下げて指示通りに走ると、あるところで立ち止まってしまった。ん?ココ、右折しろって?道路が無いだろ?しかも家が無い。あるのは大きく広がる田んぼ。バッテリーが20%を切り、従うしかない。真っ暗な中を自転車の明かりのみを頼りに幅1mほどのあぜ道を走らされた。ガタゴトガタゴト。こんなところで転んで、田んぼに頭から突っ込むなんてのはイヤだ。100mほど走るとスシローが見え、ホッとした。この時点で残量9%。マズイなんてもんじゃない。 寿司を急いで食べ終え、スマホを出すと、ギャァ〜、ほとんどゼロ。ちょっとだけ走ろうかとした時、プツッ・・・シーン、あいやぁ〜、ついに切れた! この辺は新潟市西区。80万都市なんだから、明かりに満ちていると思っていたが、ほとんど真っ暗。タクシーを呼ぼうにも電話が掛けられない。人家もまばら。人とすれ違うこともほとんど無し。さすがに心細くなり、人を見つけたら捕まえることにした。ただし、若い女性はヤメとこう。警察沙汰になりかねない。 道路反対側に若夫婦と小さなお子さんを発見。逃すまじと駆け寄った。ただ、こんな暗闇でいきなりヌッ!と近付いては怖がられると思ったので、少し距離を置いて「すいません、大変困ってます。ホテルまでの道を教えて下さぁ〜〜い」と声を掛けた。奥様が丁寧に応えてくれて、女神のように光って見えた瞬間だった(笑)。 こうして放浪の自転車旅にようやく終止符を打った。自室に戻るとクッタクタ。あとで、新潟のどの辺りを走っていたのかを調べてみたが、スシロー新潟小新店からルートインまで、どう走ったのか、未だに道のりがわからない。「緑色の看板」の建物が何だったのか?5〜6階建ての専門学校のような大きな建物だったのだが…。 |
新潟市水族館 マリンピア日本海 | |
施設の位置図(パンフレットから) | |
日本海大水槽 | |
クロダイ | マダイ |
メバル | コブダイ |
ヒゲダイ(アゴの下に髭がある) |
ベニズワイガニ(美味しそ〜) |
マダラ | ヒラメ |
クラゲのゆったりした動きに癒やされた(at マリンピアホール) | |
水族館定番のイルカショーを拝見 |
マリンピア日本海、そして再び朱鷺メッセへ |
翌日は、試合が始まる午後4時半までの繋ぎとして、水族館へ車で移動。当初、ビッグスワン駐車場に早目に入って車を置き、自転車で走るつもりだったが、前夜の怖い体験がトラウマとなって取りやめになった(笑)。 他の文化施設を見るべきなのだろうが、魚を見ていると落ち着くので、やはり水族館デショ。 秋田県の男鹿市水族館、GAOもそうだったが、ココも地域色を出している。自分は川釣りをしないが信濃川の魚を紹介するコーナーは興味深かった。 また、クラゲもイイ。船の上から見ると邪魔だなぁ〜と思うが、サイドから見ると実に優雅で、ゆっくりした動きは、仕事でせわしなく動いている自分が馬鹿に見えてくる。クラゲのように余裕を持った行動しなきゃ(笑)。 締めはイルカショー。かつて見た八景島水族館もそうだったが、屋外で行なわれるショーは開放感があってイイ。青森の浅虫水族館と比べるとプールのサイズはちょっと小さめな感じ。大体、似たような演技をしてくれて、小さな子ども達に大受けだった。凄いよ、後ろの子。キンキン声ではしゃぎまくり、しばらく耳が聞こえなくなった(笑)。 水族館を後にして、朱鷺メッセに再び、足を伸ばした。正直なハナシ、お金が掛からないので決定。前夜で見られなかった新潟市のパノラマを見たかった。天気も最高。こりゃ、行くしかないでしょ。上がってみると、鹿島ウエアを着た人が居る。特に声を掛け合うこともなく、スレ違った。 佐渡島が、ややかすんではいるが見える。平舘で釣りをしている時、遠くに北海道が見えるが、それに近い感じで大きく見える。佐渡島って大きいネ。いつかは上陸してみよぉ〜。 |
朱鷺メッセ展望室からの景色 |
また朱鷺メッセに戻って日中の新潟パノラマを体感。 今日の信濃川は少し濁っていた |
佐渡島が確認でき意外に大きいことに驚く |
南東に目を向けると、ビッグスワンが見えた |
デンカビッグスワン・スタジアム |
ココは2002年の日韓ワールドカップサッカーが行なわれた由緒あるスタジアム(当時の名称は新潟スタジアム)。 あるいはオリンピックやその他の大きな大会で功績を残した新潟県出身者のパネルや記念品も展示されている。これらを見て、青森にもそんな施設があってもいいのではないかと強く感じた。 日差しの強い中、午後2時、スタジアムに入場。気温が上がり、ふ〜ふ〜言いながら、席を見つけてホッとした。メインスタンド席は西日が差さなかった。対して向こうのバックスタンドは正面から浴びていて、汗を拭きながらの観戦になりそうだ。ちょっとだけチケット代を奮発して良かった。 周囲を見回すと、オレンジ色の12番ウエアを着たアルビレックスサポーターがウジャウジャ居る。鹿島ウエアは居ないわけではないが、ごく少数である。 サッカー専用スタジアムではないので、トラックの部分でピッチとの距離が出来てしまうが、思ったほど遠いという感覚が無かった。試合前のセレモニーで「エイエイオー!」を行なう「勝利の勝鬨」が行なわれ、全員、立ち上がったが、自分だけ座ったままで少し居心地が悪かった。 降格の危機にある名古屋が一足早く試合を行い、仙台に勝利していた。新潟は何としても勝たなければならない一戦となった。ううう、ヤバい。下手に鹿島のゴールで騒げば、ボコボコにされるかも(笑)。 FMラジオの中継があるので、ラジオを持参。ほぼ地元向けの実況のため耳に痛い話もあるが、便利である。 後半3分、CKから外に出たボールを柴崎岳(青森出身)が左足のボレーで綺麗に決める。してやったり! 自分の席は、このシュートを見るにはうってつけのポジションで、これが見られただけで新潟にまで来た価値あるシュートだった。 アントラーズベンチに目を向けるとリオ五輪サッカーで日本のゴールを守った櫛引(青森出身で柴崎と青森山田で同期)がストレッチ中。結局、出番は無かったが、いつでもすぐに出られるように備えていた。 試合は2-0で勝利。試合内容は評論家に任せる。新潟はこれで4連敗、J1降格の危機が高まったことにより、後日、監督の解任が発表された。ん〜、新潟サポーターの落胆ぶりを目にするのも辛いモノがある。残りのゲームを奮起して、留まって欲しい。 このゲームのサマリーはココをクリック。 少しでも青森までの距離を少なくするスケジュールのため、このあと、山形県酒田市まで車で北上する。鹿島でも経験済みだが、道路の大渋滞をある程度覚悟。ただ四方八方に車が散らばれるので意外にスムーズにスタジアム駐車場を出た。すぐに新潟亀田ICから日本海東北自動車道に入るとスイスイ走る。前述したがカーナビの道路データが古いため、新しいICへの入り口を見過ごしそうで不安だった。 予め「道の駅あつみ」でひと息付くことを考えていたので、そこへ立ち寄ると、先程の先導車が隣に駐車した。トイレへ歩くドライバー目指して走り、連れションになった際に声掛けしてみた。 「実は新潟から後をずっと走ってたらアナタに譲られて・・・」「そうだったんですか(笑)」「この先のICがちょっとわかりづらくて」「じゃ、後ろを走ってついてきて下さい」「助かります」 短い雑談の中で仙台や新潟で鹿島のゲームがあると秋田県内から助手席に乗った奥様?彼女?と車で良く駆け付ける人だとわかった。羨ましいわぁ〜。 一時間ほど、後ろを追随し、酒田ICでお別れになるので、パッシングで謝意を現すと、向こうもバックランプを点滅させて応えてくれた。名前も住所も知らないのに、アントラーズステッカーのみで会話が成立する素晴らしさ。 ホテルに着いたのが午後10時。遅い夕食を取り、缶ビール1本空けると死んだように眠りに入った。 翌朝8時、ホテルを出て青森着が13時。ひと休みして15時からの勤務に就いたが、過去にタフだと言われていた自分だが、くたびれた。でも楽しかった。また行きたい〜! |
サッカー・ハイライト | |
2002年の日韓W杯サッカーが行なわれた、デンカ ビッグスワンスタジアム | |
同じ敷地にHARD OFF ECOスタジアム新潟 | このロゴ前で写真撮影する人が多かった |
やっぱアウェイサポーターのエリアって少ないですね。私の周囲はほとんど新潟サポーターだった | 一時期、意思の疎通があってFW金崎とゴタゴタした石井監督(左下)も元気に采配 |
降格の瀬戸際に立たされた新潟。大勢のファンが駆け付けて声援を送ったのだが… | |
後半3分、このCKのあとに柴崎が華麗なボレーシュートを決めて先制した |
ゲームハイライト |
マイ動画 後半45分金崎がPKで2点目を上げたシーン |
サポーターに勝利の報告後、引き上げるイレブン。大変良く頑張りました! | |
最終スコアは鹿島が2-0で勝利 | インタビューに応える柴崎 |