相棒のタケちゃんと一泊二日の伊達ツアー。青森を朝7時半に車で出発。目指す仙台の天気予報はお日様マークしか見当たらず「野球日和だねぇ〜、日頃の行いが良いからなぁ〜」と車中で喜んでいたが、秋田は小雨、そして岩手も小雨。あれあれ？おかしくね？いやぁ、ココは仙台まで距離あるっし〜と余裕こいていたが、宮城県に入っても曇り空が広がり、暗雲立ち込める雰囲気になってきた。

　Times榴岡に駐車し、午後1時、球場へ到着。1990年、グリーンスタジアム神戸以来となる外野席での観戦が楽しみだった。ライト側の予約席に着いて、まず感じたのは「うっ！狭い」。 左隣の女性と何度か肘がぶつかるたびに縮こまらないといけない。まぁ、いっか。それにしてもその女性、すごく立派な一眼レフを構え、モータードライブで連写するのには恐れ入った。自分のコンデジを出すのが恥ずかしくなってきた。

　午後2時の試合開始まで小一時間。ポツポツとイヤなモノが上から落ちてきた。なにぃ〜？予報、外れジャン。しかも某サイトで空の状況を確認すると、山形で雷が鳴っているらしい。まずいな、ザッと来てからカッパを買いに走ってては遅いだろうと、急きょ、楽天のポンチョ（500円）を購入。結果的には無用だったが、晴れを予報した気象予報士を恨みたい。

　今年の楽天は好調で、4/15時点で8勝2敗とパ・リーグ首位。実のところ、あまり選手のことは良く知らない。できれば名前を知っている大谷、中田、斉藤、オコエを見たかったが、ケガや一軍未登録で望むべくもなかった。

　外国人選手をチェックすると楽天の外野手カルロス・ペゲーロが、ほんの一瞬だがボストン・レッドソックスに在籍していたと知り、注目。彼はライトの守備につき、ちょうど目の前で見ることができた。親近感を持ったその時、特大の一発をライトスタンド、我々めがけてぶち込んだ。
　非常に間抜けな話だが、この打席は見逃していた。序盤、両チームともなかなかヒットが出なくて、スマホに目がいっていた時に打ったのだった。タケちゃんから「今の見た？」と聞かれ、口ごもるしかなかったのが辛い。ま、あとでテレビで確認すればイイやと思い、次打者の一発を見逃さないようにしようとしたら、周囲はホームランが落ちた観客席付近に注目している。どうやらボールに当たり、球場の案内係が担架を持って来たらしい。ライト側には日ハム応援団が陣取っていたので狙われたか？

　この一発で両チームの打線が活発化して面白くなった。結果は4-2で楽天勝利。試合終了後は、本日お世話になる釣友KaSさん邸へ向かった。　

　翌16日はKaSさんの案内で松島へ。
　これまで何度も松島を訪れているが、ほとんどはホテルからの美しい眺めに満足して、数ある小島を海から眺めることはなかった。天気は前日とは大違いで青空が広がり、観光日和。桜の見頃でもあり、船の混雑が予想されたため、事前に乗船予約を済ませて、9時半にKaS邸を出発した。

　途中、釣友のTOME邸をアポなしで訪問したところ、道路に面したリビングで仕掛けのようなモノを一生懸命作っている姿を発見。いる、いる。窓越しに声を掛けるが、なかなか気付かず集中していた。青森に来るのは、まだ一ヶ月以上も先なのに力入ってるなぁ〜。

　ごく簡単な挨拶のあと「西行戻しの松公園」へ移動。この公園の知識が無かったので調べてみると「西行法師が諸国行脚をした際、松の大木の下で出会った童子と禅問答をしたが敗れ、松島行きをあきらめたという由来の地」だという。260本余の桜は他に類をみない花見が味わえるとのこと。

　渋滞避けて裏道を走った効果あって順調に車は走っていたが、駐車場までもうすぐそこという地点（あと約50mか？）でビッタンコ、止まってしまった。なかなか進まないため、KaSさんを残して、我々は車を降りて一足先に展望台へ向かった。桜の満開にはもう少しだったが、園内ではブルーシートを広げるグループや家族連れがいた。

　正午、遊覧船「第二芭蕉丸」に乗船。三階建てのサイズがあるが、最上階はグリーン席のため、我々は二階デッキに陣取る。日差しはあるものの、風が少し強かった。下のビデオ画像を見て雰囲気を感じていただきたい。

　約50分の遊覧のあと、焼きかまぼこと焼き牡蠣体験。量的には足りず、おなかペコペコで駐車場まで歩いて戻った後、次に向かったのは「味処双観山」。昼食時刻のピークを過ぎていたため、松島湾を眺めながら食事できるテーブルに座ることができた。ラッキー！メニューを見て即決。「牡蠣定食」。これしか無い！青森のホタテも好きだが、牡蠣も大好きな自分は堪能した。

　松島からKaS邸に戻る途中、利府町のグランディ・21を通過。若い女性達が青いお揃い？のファッションで続々と中から出てきていた。人気グループNEWSのライブが終わったばかりのようだ。

　これには因縁がある（笑）。今回の仙台ツアーが決まった3月上旬に、ビジネスホテルの予約を取ろうとしたら、ことごとく満杯で最初は何が起きているのか不思議だった。まもなくしてNEWSが関係していると知り、ビックリ。昨年「嵐」のライブが行われた時にも仙台市内のビジホが予約出来なくなる現象が起きており、改めて、ヤング・ジェネレーションのパワーに圧倒された。

　ただ、ヤングに負けていられない。オジサン達はどうせ酔っ払って寝るだけだから、どうにか残っていたカプセルホテルを予約した。そんなところにKaSさんから「ウチに泊まりに来い」と愛の手が差し伸べられて、布団で眠ることが出来た。サンキュー・ソー・マッチ。

　鹿島が仙台まで来るとなれば、青森から行くしかない。安近短は助かる。鹿島はやっぱ遠い。

　昨年のアルビレックス新潟戦以来の鹿島のアウェイ観戦。ただ、仙台は釣り友が多いゆえ、さまざまなプレッシャーがかかり大きな声で「頑張れ！鹿島」とは言えない状況だった。 ベガルタの熱心なサポーターSIBUさんには申し訳ないが、今回のゲームは譲れない。

　午後6時、ユアスタに入り、ワクワクしながらスタジアムの模様をフェイスブックにアップすると某氏（Kenさん…オッと、ついハンドルネームを出してしまったわい）から「裏切り者！」とバッシングされ、動揺した（笑）。でも、それに反論することなく大人の反応をして凌いだ。

　ゲームの模様は下の動画で感じてもらいたい。結果は4-1で鹿島勝利。試合終了後は逃げるようにスタジアムを脱出しなければならなかった。いや、別にベガルタサポーターが暴徒化し、怖いからというわけではない。

　午後9時に終わって、スムーズに青森へ戻っても到着は午前1時過ぎ。相棒タケちゃんが朝からの勤務ゆえ（自分は夜勤なので何時着でもイイ）、少しでも早く着きたかった。ユアスタ周辺に車を停めると渋滞によるロスタイムが大きく、ユアスタまで徒歩20分のKaS邸に車を置いて帰青するプランを選択した（KaSさんのアドバイス）。
　おかげさまで予定通り、1時チョイ着となり「ラストが、めちゃ慌ただしい仙台ツアー」が終了した。無事、帰宅してビールをプシュ！した時、ホッとした。アントラーズが勝ったから良かったが、もし負けていたら疲労感MAXなツアーだったかも。めでたし、めでたし。