あすぱむ徒然草

札幌ツアー往路 シルバーエイト8時間の旅
八戸港を出発
22時八戸発のシルバーエイトに乗って苫小牧へ
2等室入り口 2等室
2等室通路 2等室(パンフレットから)。1室、約20名
寝床 ロッカー
 左右につい立てがあるので自分のテリトリーは守れる。貸し毛布350円はあったほうがイイ 頭上にはコインロッカー。
解錠すると100円戻ってきます
売店 展望浴室
売店の営業は確か午前0時で終了 展望風呂を体験したかったが往路はパス
オートレストラン 充電エリア
 狭苦しい2等室を抜け出してオートレストランで時間を過ごす人も  ミニテーブルには電源コンセントがあるため、充電しながらインターネットする人も

 昨年(2017年)、一度、札幌でJリーグの観戦計画(鹿島対札幌戦)を立てたのだが、ちょうどお盆の真っ最中だったため、札幌までの高速バス乗車券が取れず断念。心の中にもやもやを抱えたまま年を越し、今回、ようやく実現することになった。

 札幌までのルートはいろいろあるが、船+高速バスを選択した。のんびりと船に乗る旅がイイ。
 船ルートには2通りあって、青森ー函館をフェリーで4時間移動し、函館から札幌までバスで5時間半というのが一つ。もう一つは八戸ー苫小牧をフェリーで8時間、苫小牧からはバスで2時間。

 船にゆっくり乗るなら後者のほうがイイってんで、シルバーフェリーの「札幌・八戸なかよし切符」を購入した。

 17時に仕事を終え、自宅で晩御飯と小休止した後、19時、八戸に車で出発。
 21時前、フェリーターミナルに着き、乗船手続きに向かうとすでに行列が出来ていたのですぐその列に並んだ。事前にネットで乗船申込書のPDFをダウンロードして記入済みだったためスムーズに手続きが完了した。休む間も無く、すぐ乗り込み、2等室にたどり着くと、もうかなりの人が自分のテリトリーを作っていた。指定席なので、場所確保で慌てることはないが、横幅約60cm、縦180cmの指定席は若干狭くて、息苦しさを感じる。つい立てクッションがあって隣の人と顔が正対することはないものの、寝返りをうった際に、つい立て無防備の胸から下が隣の人と接触するとハッとしてしまう。

 出航して1時間ほど経った23時には部屋の電気が早くも消され、静まり返った中、遠くからゲーゲーする苦悶の声が聞こえてきた。そんなにひどい揺れでないが、ゆっくり大きく左右に揺れるのに具合が悪くなった人がいるようだ。残りがまだ7時間もある中、この人は眠れずに地獄の苦しみを味わうのだろうか、と心配しているうちに寝ていた。

 ただ、やはりなんとなく落ち着かず、時折、目が覚めては眠るの繰り返し。札幌ツアーに対しての期待感もあって、4時頃には体が起きてしまった。

 朝6時、穏やかな苫小牧港に到着。7時発の札幌行き高速バスに乗った。


苫小牧港
8時間の航海を経て、朝6時、苫小牧港に到着。多少、寝不足気味
苫小牧フェリーターミナル いざ!札幌へ
 バス出発まで約50分あるので、フェリーターミナルで軽く朝食 苫小牧から札幌までは高速バスで移動
模型
 夜間の乗船だったためシルバーエイトの全景を撮れなかった。模型で勘弁

 8時、札幌バスターミナルに到着。でかいカバンをコインロッカーに預け、身軽になって地下鉄に乗り込む。地下鉄東豊線、月寒中央(つきさむちゅうおう)駅で降りて、事前に予約しておいた最寄りのニコニコレンタカーを借りて、大倉山ジャンプ競技場を目指した。

 レンタカーのカーナビに不安を持っていたが、思いの外、使いやすく、二箇所、ルートを間違えたが順調に走った。

 実は当初、札幌駅から近い、有名な時計台やさっぽろテレビ塔などを観光しようかと考えたが、時計台が10/31まで外壁塗装の塗り替えや劣化した部分の取替えなどの外部改修工事を実施中で見られないとわかり断念。ならば中学の時、札幌五輪で感動した大倉山ジャンプ競技場を見学しようとなり、電車での移動は不便なためレンタカーを借りることになった。


大倉山ジャンプ競技場
日産マーチ エスカレーターで
ニコニコレンタカーで日産マーチを借用  駐車場からは道路を横切り、このエスカレーターで昇る
大倉山ジャンプ台
エスカレーターを降りて、いきなり目の前に飛び込んできたジャンプ台に圧倒されました

 札幌市内から西にある大倉山。途中で札幌市電と一緒に走り、誤って線路を走らないか不安に(笑)。やがて坂道になり、標高が上がる雰囲気が感じられた。

 10時20分、ナビに案内されるまま走って大倉山ジャンプ競技場の駐車場に到着。車を降りると、道路を横切って長いエスカレーターに乗った。上に到着すると右手に滑り台のような大きなジャンプ台がいきなり目に飛び込んできた。うわぁ〜、凄い迫力だ。

 チケット売り場でリフトと博物館の共通チケットを購入。自分の背後にはヨーロッパ系の白人が数名。ココはアジア系があまり見られない。ジャンプ競技があまり普及していないのが影響しているのだろうか。

 リフトに乗ること5分、次第に後ろの景色が小さくなっていくのを楽しみつつ、頂上に到着。眼下に広がった札幌市内にため息が出る。

 案内板を見ながらチェックすると、ついさっきたどり着いたばかりの札幌駅や、これから行く札幌ドームが見える。

 ネットで「これ、食べましょ」というのに逆らわず、展望ラウンジで販売の特製夕張メロンソフトクリームを購入。標高が高いだけに値段も350円と2割高い。


国旗掲揚ポール 観客席
国旗掲揚台 観客席
大倉喜七郎顕彰碑 リフト
大倉シャンツェ生みの親、大倉喜七郎男爵の顕彰碑 リフトに乗って展望台を目指す
観客席 踏み切り台
飛行距離の表示板(正式名称不明) 踏み切り台。
ココから下に降りるだけでも怖い
アプローチ
このアプローチを時速90kmのスピードで滑る選手って凄いな。
ジャンプ競技の始まりは死刑囚に行った罰らしいから、死ぬほど怖いのは当たり前か
審判席 スタート地点
審判員がココから鋭い目を光らせる  スイカを転がせばグシャッ!という音と共にこっぱみじんになるだろうなぁ〜
展望台からの景色
景色は最高!天気が良くてよかった
記念撮影コーナー ソフトを食べる
ジャンプスキー板の前で記念撮影ができます  展望ラウンジで大倉山特製の夕張メロンソフトクリーム¥350をいただきました
展望台からの景色
札幌ドームもしっかり見えました。この写真ではちょうど右端あたりで切れてますが

マイ動画・大倉山ジャンプ台(あすぱむ撮影)


札幌オリンピックミュージアム
オリンピックミュージアム 入り口
リフトから見たミュージアム全景 入り口では葛西紀明が出迎えてくれます
虹と雪のバラード 札幌五輪ポスター
「虹と雪のバラード」の歌詞が書かれた色紙? このポスターが懐かしい
色紙 三つのメダル
記念切手と日の丸飛行隊のサイン 金銀銅の札幌五輪メダル。デザインがシンプル
聖火トーチ 笠谷のスキー
聖火トーチ 上から笠谷、金野、青地が使っていたスキー板
奥は笠谷のウエアとシューズ
アルベールビル リレハンメル
アルベールビルの金メダル・1992年 リレハンメルの金メダル・1994年
長野 ソチ
長野の金メダル・1998年 ソチの金メダル・2014年
ジャンプ体験 ボブスレー体験
ジャンプ体験コーナー ボブスレー体験コーナー
船木 葛西
船木和喜のスキーとウエア 葛西紀明のスキーとウエア
川端絵美 平昌五輪の公式ユニフォーム
弾丸娘・川端絵美のスキー一式 平昌五輪の日本チーム公式ウエア
高梨沙羅のウエア 浅田真央と長島のウエア
高梨沙羅のウエアと板(左) 浅田真央と長島圭一郎のウエア

 ある程度の予想はしていたが、館内は空いていた。正面を入ると葛西紀明が出迎えてくれた。しかし、受付がどこかわからず(※)、掃除のおばさんみたいな人に尋ねると「2階です」という。エレベーターで上がるのも気が引けたので、葛西紀明の後ろにあるらせん階段を昇った。受付の女性に切符を渡して入場。

 ※実は間違って2階の出口から入場するところだった。そこには人がいなくて自由に行き来できる感じで、なんか怪しいと思い、下に戻った。

勝守 入場してすぐの秩父宮様コーナー(ココのみ撮影禁止)をすぎると、1972年の札幌オリンピック・メモリアルコーナーが待っていた。当時、中学2年生の自分は札幌オリンピックに数々の思い出があるので、懐かしく見て歩いた。笠谷選手の70m級(現在はノーマルヒル、ラージヒルの呼称だが、当時は70m級、90m級)金メダルほか、銀の金野、銅の青地の活躍は忘れられない。

 笠谷選手は五輪直後に宮様杯ジャンプ大会に出場のため、当時自分が住んでいた大鰐町に来たため、町全体がフィーバーした。自宅からそれほど離れていない旅館に宿泊しているとの情報をキャッチしたので、サインを貰おうと雪が降る中、外で待機した。

 そうしたら見かねた笠谷選手が外に出て来てくれてサインしてくれたのは絶対に忘れない(写真)。

 続いて、オリンピック日本代表選手のスキーやスケート関連のグッズ展示コーナーへ。写真でお伝えの通り、誰もが知っている選手達の品々を目の前にして大満足。

 ジャンプやスピードスケート、ボブスレー、アイスホッケーのGK体験コーナーなどがあったが、子供達がやってるのを後ろで見て楽しむだけにした。

 オリンピックゲームスというコーナーでは、これまでの大会の各トピックスや金メダルを展示。メダルはおそらくレプリカだろうが、ひとつずつカメラに収めた。ココでは特長あるメダルを厳選してアップしてみた。個人的にはアルベールビル五輪の金メダルが好き。
 約2時間、大倉山に滞在したが、もっと時間が欲しいと思った。しかし、なにせ日帰り旅なもので仕方ない。



Jリーグ第25節 ヴィッセル神戸VS.コンサドーレ札幌 at 札幌ドーム
札幌ドーム
宇宙船でも降り立ったような形の札幌ドーム。プロ野球とJリーグを合わせて12番目の競技場
ドーム1 ドーム2
あまり残席無い中から選んだにしては全体が良く見える良い席だった
試合開始
両チームとも順位が上位ということと、イニエスタ効果で32,475人が集まりました
ポドルスキー イニエスタ
ポドルスキーとイニエスタが観たくて札幌に来ました。
今日は鹿島ファンを離れて、一日限定のヴィッセル神戸ファンになるのだ!
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 本来の目的がコレ。Jリーグ第25節、ヴィッセル神戸対コンサドーレ札幌のゲーム観戦。札幌の応援かと思われるかもしれないが、違う。神戸のポドルスキーとイニエスタがお目当。前節の時点で順位が(確か)4位と5位の対決なので好ゲームが期待された。

 ところが、前半終了間際にポドルスキーが背後から行ったスライディングが危険な行為と判断され、まさかのレッドカードがポケットから出てしまい、退場。オ〜、ノ〜!なんてこった。
 でも、イニエスタがまだいるさ、と思っていたら、後半10分、脇見をしている間に消えていた。足に異常を感じたための交代だとか。なにぃ〜!目玉が無くなってしまったではないか。しかも、0ー2と、勝つのはかなり厳しいスコア。

 入り口で貰った、ペラ1枚の道新スポーツに目を通すと、札幌には「タイのメッシ」チャナティップが居ると大見出しが踊っていた。あらら、全然知らなかった。ただ、良く考えたら、なるほどという出来事があった。売店で列に並んでいた時、英語でもない、中国でも韓国でもない言葉を話す人が通り過ぎていった。東南アジアっぽいなぁ〜と思っていたら、タイの人だったのだ。
 新たな目玉をみつけ背番号18を追いかけてみた。おぉ〜、聞きしに勝るフットワークの良さで神戸ディフェンス陣を翻弄するではないか。 チャナティップのすばしっこさと、イエロー乱発の神戸は苛立ちを見せ、後半は荒れていた。

 後半34分に1点返したのもつかの間、42分には3点目を入れられ、万事休す。

 一日神戸サポーターを決め込んだ自分だったが、不甲斐ない内容に、最後の方には札幌サポーターに転換して歓声を上げていた。神戸ディフェンス、もろいね。もっと強くしなきゃ、いくら強力な攻撃陣を揃えても勝てないだろう。


ゲームハイライト

マイ動画・J1 神戸対札幌観戦(あすぱむ撮影)


サッポロビール園
ビール博物館 大樽
トラクターがイイ味出してます  一瞬、意味不明だが斜めに読むと「麦とホップを製すればビールという酒になる」となる
博物館内 歴代ビール瓶
 有料のプレミアムツアーが17時半最終のため参加が間に合わなかった  瓶ラベルのデザインの変遷を見ていると、あ、これ知ってるってのを発見
変遷 材料
じっくり読みたいとこですが、時間が足りなくて駆け足になってしまいました
ポスター1 ポスター2
石原裕次郎のポスターは記憶に無いが、それ以降だとわかるモノがいくつかあった
飲み比べ 仕込み釜
3種を飲み比べてみましたが、どれも旨かった 大阪の茨木工場で使われていた仕込み釜
トロンメルホール
ライトアップされた開拓使館
仕込み釜 ポプラ館 札幌TV塔
 サッポロビール博物館内の仕込み釜(左)、ポプラ館(中央)、見学を終えて札幌駅にバスで向かう途中、突然目に飛び込んできたさっぽろテレビ塔

 サッカーは試合終了時刻がほぼ決まっているのでスケジュールが立てやすい。16時前に終わり、地下鉄東豊線福住(ふくずみ)駅に向かった。しかし、観客32,475人も集まったため、牛歩状態でなかなか先に進まない。電車に乗るまで30分以上かかった。久しぶりの満員電車に揺られて、サッポロビール園の最寄駅、東区役所前まで移動した。

 地下鉄を降りてGoogleマップを頼りに徒歩でサッポロビール園に行くつもりだったが、地上に出た時点で東西南北がわからなくなり、どっちに歩けばいいのかわからなくなってしまった。えぇ〜い!とりあえずこっちに歩いてみようと一か八かで進んでみたら見事に逆方向に歩いていた。このロスタイムが響いて、最終17時30分スタートの有料の見学ツアーに間に合わなかった。仕方なく自由見学をすることにしたが、階段を上がってすぐツアーの一行に追いつき、このまま後ろをついて歩こうかと思ったほどだった。

 ただ、札幌ドームでは飲み物にありつけなかったので喉が乾ききっており、体がビールを欲しがっていた。一階のスターホールに下りて自販機の前に立った。
 北海道限定ビール「クラシック(200円)」、サッポロビールの代表商品「サッポロ生ビール黒ラベル(200円)」、創業地でつくる札幌開拓使麦酒醸造所の「開拓使麦酒(300円)」の3種があり、どれを飲めばいいのか見当がつかない状態で、一番、値段が高い「開拓使麦酒」のボタンを押した。カウンターで受け取り、空いているテーブル席に座った。

 グビグビグビグビ………ぷファぁ〜、うんめぇ〜。

 しかし200ccほどしか入らない小さなコップだったため、すぐ無くなってしまった。物足りなくて再び、自販機にダッシュした。前の客はコップ3つが収まった木製のホルダーみたいなものを持っていて、アレはなんだろ?自分はコップ1つだけだからホルダーがなかったのかな?と不思議がっていたら、あららら、良く見ると「3種飲み比べセット」というのがあるんジャン。
 しかも600円(バラで買うと700円)。シャクなのでセットを買おうかと考えたが、帰りの高速バスにトイレが無いと聞いていたので、飲みすぎないよう「クラシック」と「黒ラベル」をbuyした。

 少しほろ酔い気分で楽しくなってきたのだが、スケジュールが切羽詰まっていた。ホントはジンギスカン+飲み放題セットで堪能したかったなぁ〜。しかし次の札幌最後の訪問ポイント・T38に向かわなければいけない。ビール園内でもっと見てみたいところがあったが、18時40分、市営バスに乗り込んで札幌駅を目指した。

 バスは循環バスなので、札幌駅周辺をグルリ回ってくれた。ラッキーなことに時計台(工事のカバーが被せられていた)、さっぽろテレビ塔を観光バスのように観ることができた。

 駅で降車し、T38を探すが、またもや現在地がわからず、しばらくスマホをいじくって頑張った。いつものことだが、自分の能力には限界を感じているため、インフォメーションの女性ナミエさん(仮称:今年引退の安室奈美恵からナミエ名をちょうだいしました)に助けを求めた。やっぱ、生身の人間に聞くのが一番。するとナミエさんは慣れた手つきで一枚の紙を出して、T38までのルートを赤いペンでスラスラと書いて説明してくれた。おかげで無事、エレベーターにたどり着き、そこから一気に38階まで昇った。



T38(タワー・スリーエイト)
JRタワー

展望フロア(38階:矢印部分)が160mの高さを誇るT38。
2016年9月に新潟で昇った朱鷺メッセ(143m)を更新した

南側夜景
北側(日中であれば海が見える)
東側
東側(真ん中にJR函館本線など)
西側
西側(JR函館本線、遠方に大倉山ジャンプ競技場)
夜景2
南側(すすきの、大通公園、さっぽろテレビ塔方面)
案内図 北側トイレ
 観光客にはT38へ昇るエレベーターの位置がわかりづらいのだろう。エスタのインフォメーションでは、しっかり案内図を用意していた。これのおかげでたどり着けた  天空のトイレ(北側角)。眼下に壮大な夜景を見ながらオシッコするだなんて、なんと贅沢。人によってはチビるか、逆に縮こまって出てこないかも(笑)。ココは是非、行ってみるべし

 ドアが開き、20歩進むと見事な夜景が、突然、目の前に広がった。
 素晴らしい!ファンタスティック!ビューティフォー!の一言………いや、三言か。

 運がイイなぁ〜、自分は。

 天候が悪いと何も見えないだろう。数日前には台風が通過したばかりで、もしジャストミートしていれば、こんな凄い夜景は見られなかったと思う。

 今日は大倉山ジャンプ台のてっぺんに昇ったので、さらに高い所に昇る必要はないかな?と思っていたが、そんなことはなかった。こんな素晴らしい夜景を見ずに終わるなんて勿体無い。

 なお、自分がツアーした9月1日から、わずか五日後の9月6日未明、最大震度7の北海道地震が起こり、停電が数日続いたことから、この光景が見られたのはまさにラッキーだったと、つくづく感じている。

 40年ぶりに訪れた札幌にまさかこんなタイミングでアクシデントが起こるとは思いもしなかった。付け加えるならば、8月のお盆に中学の同期会があり、懐かしい顔を見つけたのだが、その中の一人が札幌在住の友人で、彼とはメールアドレスの交換をしたばかりだったので、お見舞いメールを送ることになった。実に不思議なタイミングでの札幌旅である。


中央バス トイレ付き
帰りは21時発の中央バスに乗車 話違って往路はトイレ付きのバスでした
チケット Wi-Fiフリー 100Vフリー
 フェリーとバスがセットになった「なかよし切符」 Wi-Fiが使えてとても重宝した しかも電源付き

 恥ずかしい話を披露する。

 朝、カバンを預けたロッカールームがどこだったかわからなくなって、札幌駅を歩き回った。記憶にあるのが「ありんこ」というショップ。ただ、朝の時点でシャッターが閉じていて、なんの店なのかわからなかった。それを手がかりにしたのだが、なかなか見つけられない。案内所が近くになくて考えた挙句、朝、バスを降りた場所を探して、そこからロッカーまでを歩くことにした。

 この作戦は成功し、やっとロッカーを発見。「ありんこ」は、おにぎりショップだった。あとからチェックしてみたら、結構、イイお値段のおにぎりばかり。庶民の自分には手が届かないね。
 お土産を買う時間を削って探し回ったので焦っていた。かなり、ふくらはぎに疲れを感じている中、バスの列に並んだ。

 21時。札幌中央バスが出発。一番先に乗車できたので最後尾に座ると、なんとトイレが付いている。さらにWi-Fiも100V電源も使えるではないか。使えないと聞いていたので、大きいカバンに充電ケーブルをしまいこんでいた。2時間の乗車中、バッテリーはもつのか?でも、Wi-Fiで動画をたくさん再生して時間を潰したことでバス中は快適だった。

 苫小牧フェリーターミナルには22時54分に到着し、すぐ乗船手続きをした。

 復路で寝台個室を取って良かった。足がもうパンパン。早く部屋に入りたかった。



札幌ツアー復路 シルバーティアラの旅
案内 部屋前の廊下
 札幌に泊まれなかったので寝台個室を取りました 通路は狭いが我慢しよう
入り口 ホール
ドアは紫色。ティアラの基本カラー  決して広くは無いがプライバシーが確保されるので満足。若干、隣の音が聞こえる
ルームキー 乗船券
カードキー。使い捨てのため下船後は記念になる  なかよし切符は2等室の料金だが、2等個室の差額2,500円を支払えばグレードアップ可
リラックス デスク
パンパンに張った足を伸ばしてリラックス ひとっ風呂浴びた後のビールが最高に旨かった
ゆ Wi-Fiフリー
復路は展望風呂に入りました 部屋まではギリギリ電波が届いた
ホール ティアラ像
エントランス ティアラを象徴するモニュメント
廊下 廊下
土曜深夜発、日曜早朝着の便なのと、上り便のため、比較的空きが多かった
洗面所 マッサージ機
洗面所 マッサージ機
自販機コーナー 炊事場
軽食自販機。反対側には電子レンジや電気ポット。ちなみに船にはレストランがない

 今年春に就航したばかりの新造船は、まだ新車のような匂いがして気持ち良かった。

 2等寝台個室は一坪くらいか。窓がなくて狭苦しさは感じるがプライバシーを保てるのでイイ。

 23時59分、シルバーティアラが岸壁を離れた。

 早速、荷物を置いて、展望風呂へ向かった。部屋の鍵はどうすればいいのかわからず、更衣室に入ると、なんと100円ロッカーがあるではないか。なお、コレも利用後は返金される仕組みなので実質タダ。再び、100円を取りに個室に戻った。利用できる時間が残り1時間しかなく、さぞ混雑してるかと思いきや、一人しか入っていなくて気持ちよく湯船に浸かれた。「展望」となってるが、外は深夜0時。真っ暗で何も見えない。むしろ窓に素っ裸で立てば、夜釣りの人に見られてるだろう(笑)。

 入浴後はマッサージ機で疲れた筋肉をもみほぐした。健康ランドなどにあるのと同じ普通のマッサージ機だが、今日は自分の体力以上に歩き回ったので効き目があった。気持ち良くなったところで、自分にお疲れさんの意味を込めて缶ビールで乾杯した。本日、お世話になった札幌に礼を込めて札幌ビールを飲みたかったが、自販機に見つけられず、アサヒを購入。ゴメン、サッポロビール様!

 このあと缶ビールわずか1本でコテッ!となった。


八戸が見えてきた
午前7時30分、定刻に八戸フェリーターミナルへ到着
下船開始 八戸フェリーターミナル
タラップ降りてバスで移動 八戸フェリーターミナル
シルバーティアラ
この春に就航したばかりのシルバーティアラは快適でした。また乗りたいな

 6時、起床。目覚めは最高。

 晴れ間が広がる甲板に出てみると、下北半島だろうか、陸地を発見。ゴールが近いことがわかり、旅の終わりを実感する。

 いつもはマイカーに乗って自由気ままな旅をするのが多いが、たまには時刻表とにらめっこの旅もイイなと思った。

 来年、鹿島がらみの札幌戦や、日本ハムがらみのプロ野球で二泊三日ぐらいの札幌旅アゲインもしてみたいなぁ〜。


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