あすぱむ徒然草
酸ヶ湯温泉 | |
宿泊も入館もおそらく初めての酸ヶ湯温泉 | |
フロント | |
八甲田山系に生息する野生動物が出迎えてくれる | 歴史を感じさせる赤いポスト。昔、湯治客がハガキをココから出したんでしょうね |
千人風呂付近の休憩所 | ねぶたをバックに記念写真をどうぞ |
お土産はこちら | 八甲田山のツアーガイドはこちらで申し込み |
青森を代表する芸術家・棟方志功の書 | 同じく棟方志功の版画 |
棟方志功に師事した佐藤継雄の作品 | JR東日本の「千人の秘湯」ポスター |
11月22日、今季最後の真鯛釣りを予定していた。 11月下旬ともなれば海が荒れることが多く、出船中止になる率が高いこと承知の上で仙台の釣友KaSさんが「釣りたい」ってんで予約を入れていた。予報に注目すると、出られそうで無理そう。微妙なまま、その時を待ったところ「中止」。 青森市内は黒い土が見えていたが、萱野茶屋あたりから徐々に白いモノが増え、標高925メートルの酸ヶ湯に着く頃はすっかり白一色だった。とはいえ、駐車場から玄関までは、まだ夏靴で行けるくらいの積雪。なお、青森市内は夜8時55分に今年の初雪を記録。平年より16日、昨年より6日遅い初雪だった。 硫黄臭漂う中、フロントでチェックインして、部屋まで案内されると、途中、廊下が微妙に傾斜していたり、階段の一段ずつの高さが微妙に違ってたりして、バランス感覚が少し狂った。 趣のある「おんこ」部屋について落ち着く間もなく、早速、千人風呂体験。 「熱の湯」の次は「四分六分の湯」。少しだけ熱い。ふやぁ〜〜、なんぼ気持ぢイイ〜〜ンダ。湯量が豊富なので、尻を底につけようとすると座高が低い自分は溺れてしまう。 標準的な入浴方法だと次は「冷え湯」の順番だが、お湯が叩きつけるダダダという音につい誘われて「湯瀧」に直行した。木を輪切りにした椅子に座ると、鉄砲水のようなお湯が背中にぶつかった。滝行のようだが、あったかいお湯なので辛さは無く、気持ちイイ。 このあとも何度か湯船を渡り歩いて、十分あったまったところで部屋に戻った。そこで待っていたのが「おビール」。ぷふぁぁ〜、うんめぇ〜。二人だけの宴会は早くも16時からスタートした。 部屋食プランを予約したので、ゆっくりできる。山の幸、海の幸が入り混じった御膳が運ばれてきて、ますますアルコールの通りも良くなる。午前1時、飲むものがなくなったので仕方なく就寝した。 |
酸ヶ湯と言えばヒバ千人風呂 | |
名物の混浴だが、様々な問題が増えたことで、現在は朝と夜の8〜9時が女性専用になっている | |
観光地に多い顔出し撮影板 | おすすめのお風呂の入り方 |
お風呂の撮影は出来ないので、以下、パンフレットの絵でご紹介します | |
「冷の湯」(湯温38℃)で体を洗ったあと、「熱の湯(41.2℃)」で5分。 ひゃぁ〜、気ん持ちイイ〜〜 |
次に「四分六分の湯(湯温42.4℃)」で5分。 うっひゃぁ〜〜、こりゃ、たまらんわぁ〜 |
湯瀧(ゆたき)。首筋や肩に打たせ湯してみた。ダダダ〜!とぶつかる | 千人風呂に2回入り(KaSさんは「3回も」入った)、翌朝も入りたかったが、女性専用タイムにかかってしまったので「玉の湯」へ。悪くはないんだけど、やっぱ千人風呂のほうが広くてイイね |
旅館棟紹介 | |
案内の方に誘導されてイ棟2階の部屋へ |
旅館棟の案内所 |
部屋名「おんこ」。おんこ?何?「う」じゃないよなと考えたが、常緑高木イチイのことだった | 部屋にトイレや洗面所がないため、廊下を歩いて写真左側ののれんをくぐるとソレがある |
部屋は実にシンプル | 広さは8畳。部屋食は殿様気分 |
山の幸が多いが刺身やお肉もあってバランス良い御膳だった | 意外にも暖房はガスストーブ。KaSさんは「高くつくだろうなぁ〜」と燃料費の心配をしていた |
左右に旅館棟、前方に玉の湯(女性用)の中庭。酸ヶ湯には雪が良く似合う |
廊下のあちこちにいろんな芸術作品がある中、ココには八甲田で育った三浦雄一郎氏を讃えるコーナーもあった | |
80歳でエベレスト登頂を果たした三浦雄一郎の偉業を讃える新聞記事 | そんな中「混浴を守る会」の書面を発見。何が書かれているのかは下をご覧ください |
三浦雄一郎の偉業を讃えるコーナーの左端に、そんなに目立たなくて風変わりなモノを発見した。目を凝らしてみると「混浴を守る会」の紹介があった。千人風呂に入る際も怪しい行動をしないよう喚起する張り紙を見つけていただけに、なるほどと納得していた。「混浴」という文字に少なからずドキドキ感はあるが、迷惑行為を起こそうとする神経までは持っていない。変な輩が酸ヶ湯の歴史に傷をつけるようなことがあってはいけない。以下は「混浴を守る会」の張り紙の全文である。 国民保養温泉酸ヶ湯「混浴を守る会」発足の由来 「混浴を守る会」三ヶ条 永久名誉顧問 三浦 敬三 |
酸ヶ湯の一日を呑んだくれて、温泉に浸かって、大いに堪能した翌朝、部屋の外がとても明るいので窓を開けると雪だらけ。ある程度の予想はしていたが、一面、真冬の景色になっていた | |
朝食会場から見えた外は除雪ブルがフル出動していた。今年初めて見るブルだ | 積雪46センチのドカ雪が邪魔して運転席へ簡単にたどり着けなかった。KaSさん、良く働きました |
この日、夜の5時には73センチまで積もったが、冬本番には5メートルを超えるのが当たり前の酸ヶ湯。これぐらいで騒ぐのは、みっともない。まだまだぁ〜〜〜 |
KaSさんは早起きしてポケモンGo!の赤チーム勢力維持のため地獄沼に歩いて行く予定をしていたが、外が完璧な冬に一変していたため断念した。 朝食は食堂でのバイキング。窓は結露で曇っており、手で拭いて外を覗くと、除雪ブルがガンガン仕事中。駐車場に駐めた自分の車は雪に埋まっていた。 最後のひとっ風呂ってことで千人風呂に向かうと、あらら、8〜9時は女性専用の時間帯だった。よって玉の湯へ変更。こじんまりした玉の湯は4〜5人も入れば満員か。名残惜しむように最後の湯船に浸かって、風呂場をあとにした。 荷物をまとめてチェックアウトし、外に一歩出ると、駐車場はすごいことになっていた。玄関に準備されたスノーブラシを借りて車に向かうが、スニーカー履きには辛い雪中行軍。車に積まれているブラシや長靴を取ろうにも、車の上に積もった雪を下ろすと足元が雪だらけになって、なかなかはかどらない。しばらく雪と格闘して、やっと車内に入ることができた。 道路も新雪が深く積もり、30キロほどのノロノロ運転車もいたが、先を譲られて追い越すものの、昨日までのスピードは出せない。時折、対向車とスレ違い(酸ヶ湯行きのJRバスもいた)、これから酸ヶ湯に向かうのは大変だろう。 KaSさん、今回、楽しみにしていた釣りができなくて残念そうではあったが、酸ヶ湯には大満足した様子。酸ヶ湯からの帰りは平内町のほたて広場(公式サイトはこちら)を案内して、お土産に活ホタテを購入し、仙台に帰って貰った。 |