2006年11月の「How Are You!」

掲載日  11/20

 17日から19日まで二泊三日の外泊許可が下りたので、自宅で時を過ごしてきました。

 今回の外泊は今までとはちょっと違いました。
 6月の入院以来、骨髄移植のため、全国のどこかに存在するドナー探しをしてきましたが、今月上旬、ようやく1人に絞り込んで最終同意を求めたドナーが、なんと同じ屋根の下に暮らす息子だったということが判明し、こんなことってあるのかいな?と驚きつつ、自宅で祝杯を上げてきたのでした(あー、祝杯は毎度の事じゃないかとツッコミを入れないでくださいね、アハハ)。兄弟間であればHLA型が適合するのは良くあることですが、親子となると非常に珍しいそうで、担当の医師も随分驚いたようです。

 このサプライズは移植方法にも変化が出ました。当初は骨髄移植が考えられていましたが、血縁者がドナーとわかったので末梢血幹細胞移植に切り替えられました。末梢血幹細胞移植は比較的まだ新しい移植方法ですが、血縁者間では徐々に多くなりつつあるという移植方法でして、何よりも患者とドナー双方に身体的負担が骨髄移植に比べて少ないのが特長です。

 前週の主治医との面談で、今後の治療と移植についてのスケジュールが発表されました。
 本日20日から5日間、最後の化学療法を行なったのち、12月末まで経過観察をして、新年早々、2007年1月12日(金)に移植を行なうとのこと。移植という話が現実的に感じられるようになり、身が引き締まる思いです。
 また、ドナーは12月中旬に同じ病院へ入院して、一週間かけて採取することになりました。移植日まで大事に冷凍保存されます。
 なお、この他に骨髄異形成症候群(MDS)から急性骨髄性白血病(AML)への移行も発表になりました。もともと、この病気はかなりの高率で移行すると聞いてましたので「あぁ〜、そうか、やっぱり」と普通に受け入れています。

↑すこぶる元気ですよ。いよいよ最後の化学療法に臨みます
↑カラープリンタに使用するシアンのような薬名ノバントロン(画面右)が初めて処方された。恐ろしいことにオシッコが青みどり色で出てきました ↑今まで使ってきたポンプと比べると、なぁ〜んか古くさい(笑)。バッテリー残量計がないので、いつ警告ブザーが鳴るかスリルがある

掲載日  11/13

 大阪の京セラドームで行なわれた日米野球第4戦を見たMLB仲間であるハンドルネーム「水夫(すいふ)」さんからリポートが届けられました。私は病室のTVで、水夫さんは現地で生観戦という状況で、当日、衛星生中継ならぬ「携帯生やり取り」を行ないました。
 ちょうど時間を見計らって「もしかしたら、今、国歌斉唱でもやってんじゃないの?」と茶々を入れたのが事の始まりです。お返しに上記左上の写真を送って来て、以降、試合終了までマシンガン的に送られて来ました。
 もしかしたら、試合観戦はじっくりできてないかもしれませんね。なお、これらの写真の数々をMLBページの「水夫カフェ」でも紹介していますのでそちらから入るか、こちらをクリックしてどうぞ。

 次回(2年後)の日米野球は是非、皆さんと現地で観戦したいと思います。

↑試合開始前の国歌斉唱らしい ↑バックネット最前列で見たらしい
↑ハワードがまたHRを打ったらしい ↑ベンチの中は非常に明るいらしい

掲載日  11/06

 いつもであれば、東京ドームで仲間と一緒に日米野球を見ていたはずの11月。今回はそれが叶わず、病室で一人寂しく、TV観戦しています、オォ〜イ、オイオイオイオイ(泣:少しヤラセっぽいか)。

 しかしアレですね、久しぶりに強いメジャー軍団を見せつけられて実に頼もしい。
 WBC優勝で世界的にも価値を高めた日本が相手ですから、ヤル気満々です。
 自称48歳の大ベテラン、フランコ以外は若手が主体。23歳のマウアーとライト、26歳のハワード、29歳のA.ジョーンズがスタンドにパワフルな一発をたたき込み、あっさり3連勝。特にハワードは凄い!昨年、初めてTVで見た時に素晴らしくパワフルなスイングに「コイツは凄いヤツになる」と一目ぼれしましたが、それどころか、今季の二冠王になってしまって、わずか2年で怖いバッターに成長しました。
 MLB軍団、名誉を取り戻したと同時に1億円の賞金も軽く「ごっつぁん」しました。あとは1勝するごとに2千万の上積みだそうで、彼らはきっと貪欲に残りの4千万円を狙ってくるでしょう。

 ワタクシ、イヤだなぁ〜と思ったのが、全日本監督の野村氏。
 選手が得点して生還したのに祝福のため足を運ぶでもなく、ベンチにデンと座ったきり。こんな監督じゃ、モチベーションが上がりませんよ。
 MLBでは監督のことをマネージャーと言います。日本でマネージャーと言えば、高校野球の場合は、選手達の世話をするため、せわしなく走り回り、選手と一体になって喜んだりするものです。それが、面白くない顔付きで、両手を大きく広げ、ベンチにデンじゃねぇ〜。少なくとも日本のプロ野球のオールスターチームを率いているんだという自覚を持つならば、あのように横柄に見えるスタイルはヤメにすべきです。
 選手と監督、お互いが尊敬しあうMLB、対して縦社会の構図がいまだ健在な日本プロ野球。後者に私はどうしてもなじめません。そんなところが嫌いで飛び出したのがパイオニアの野茂だったんですが、あれから10年以上経って、あまり変化がないのは悲しいですね。

↑5回、マウアー、逆転の2ラン ↑6回、A.ジョーンズ、勝ち越しの2ラン
↑7回、ハワード、ダメ押しの3ラン ↑8回、ライト、再ダメ押しのソロ

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