弘前市で行なわれた市民公開講座へ行ってきました。

　これまでの講座はオブザーバーとして客席で耳を傾けていれば良かったのですが、今回は壇上の人になって移植体験談を述べる大役を引き受けてしまい、ここしばらくは原稿作成などで慌ただしい日が続いてました。本日、無事に終了して、ようやく肩の荷が下り、今、自宅でおいしいビールを飲みながら、この作文をしています。

　人前でお話する機会がしばらくなかったため、ガッチガチに緊張するだろうなぁ〜と思ってたのに、意外にも落ち着いて、わかりやすく伝えられた（と思う）ので、とっても満足しています。
　ドナーが息子だったというだけで話題性が充分あって、それをメインに述べてもいいんですが、あまり聞き入られて場内がシーンとなってしまうと緊張するので、ところどころに笑ってもらいたいエピソードを盛り込むことにしました。

　これが正解でした。ふふふ、と笑い声が聞こえた時は、緊張感が一気になくなり、かなりリラックスして、お話することができました。ただ、テーマが非常に深刻な血液のがんですから、あんまり場内が笑いに包まれるのも嫌われます。その辺は辛いことが多々あった事も紹介してみました。自分が思うほどうまく伝わったんでしょうかね？

　さて、この依頼のあったタイミングが、なんとも私らしいモノでした。
　８月に、あの夏風邪を引いて、熱が下がらずに入院するかどうかの瀬戸際に立たされていた時でした。診察を受けて、一通りの説明を受けたあとに主治医から「風邪の話はこれで終わりにして、ひとつお願いがあります」と切り出されたのでした。
　続けて「来月、市民講座があるのですが、体験談をお話して欲しいのです」と言われて・・・・・・・・。

　いやぁ〜、驚きました。“ステージを向いて”話を聞くことはあっても“客席を向いて”しゃべることなんて、そんなにあるもんじゃございません。よって、当然のごとく躊躇し、その場では「保留にさせてください」と言って自宅に戻りました。風邪を引いてますから自宅に帰ってから、すぐに横になったものの、このことが頭から離れず、悶々としているうちに、驚くなかれ、熱がそれ以降、上がらなくなってしまいました、ハハハ。
　８月３日付けのココでもご紹介した、とっても高い薬を飲んだため、風邪もびっくりして治ったというのも確かですが、今回の体験談依頼もこの薬に勝るとも劣らない良薬になったようです。

　ためらったものの、良い経験をしました。有意義な一日になりました。やって良かったと思います。欲を言えば、もう少し大勢の人に集まって貰いたかったな。あまり満員になっては雰囲気もだいぶ違って緊張するだろうから、まっ、デビュー戦としてはちょうど良かったのかも知れませんね。

　青森山田中学高校の吹奏楽演奏は素晴らしかったです。心に響くメロディー、立ち上がって拍手したかったです。

お　知　ら　せ

　９月20日（土）、市民公開講座「第５回　骨髄移植を知ろう」が行なわれることになりました。これまでは青森市のみで開催されてきましたが、今回は弘前市で初めての開催です。お時間がある方は顔を出してみてはいかがでしょうか？

　日　時　９月20日（13時〜）
　場　所　弘前文化会館／センター大ホール

　★開会の挨拶　青森県骨髄バンク推進協議会　代表　根井　力夫さん

　Part１
　◆骨髄移植を知ろう◆　13:05〜13:50
　　　　　　　　　　・司　会　　　　　青森県立中央病院　血液内科　　　久保　恒明　医師
　１．医師から　　　　　　　　　　　青森県立中央病院　血液内科　　　小倉　和外　医師
　２．看護師から　　　　　　　　　　　　　〃　　　　　血液内科病棟　盛　小枝子　看護師

　◆いのちのリレーコンサート◆　13:50〜14:30
　　　　　　　　　　青森山田中学高等学校吹奏楽研究会
　◆演奏する予定の曲目
　・アルセナール　　・第６の幸福をもたらす宿　　　・ラ・ボエーム

　Part２
　◆骨髄移植を知ろう◆　14:40〜15:25
　　　　　　　　　・司　会　　　　　　　　　　（財）骨髄移植推進財団　木村　典子さん
　１．骨髄バンクを知っていますか　　　　　　　（財）骨髄移植推進財団　金井　真知子さん
　２．骨髄を提供して　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　橋上　洋子さん
　３．骨髄移植を経験して　　　　　　　　　　　　　　　　　　山本　俊二さん／あすぱむ
　４．骨髄移植医療に携わって　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　松林　敏子さん

　◆いのちのリレーコンサート◆　15:25〜15:55
　　　　　　　　　　青森山田中学高等学校吹奏楽研究会
　◆演奏する予定の曲目
　・もののけ姫　　　　・UTAHIME　　　・宝　島

　★閉会の挨拶　血液疾患と歩む患者・家族の会　まろまろ