2004年の黒鯛釣果(12月15日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同行者 釣 果
12/15
曇り 中潮 11:57 3:33 8:00頃 14:00 0 0
 7月以来の磯釣り。間が空くと、人ってすぐに面倒くさくなってしまい、どうもいけない。まして、それまでは必ず複数の人がそばにいたので、単独での行動となると、いささか腰が引ける。でも、それに負けると益々おっくうになるのが目に見えてるので、自分にムチを入れた。と、カッコ良い事を書いてみたが、まだ真っ暗な午前5時に起床した時は雨がシトシトと降り「やっぱ、ヤメにしよ〜か?」と悩んだのもジジツである。

 全くクロダイ情報がなかったので、釣行ポイントとして考慮したのは「男鹿」か「トド島」。どちらも“船”で、移動が楽だから。
 海況が、この時期にしては悪くなかった事から「トド島」の渡船に電話してみると「予約満杯なので諦めてくれ」とのこと。週末ならともかく、平日なのに満杯とは驚きだ。話を良く聞くと「本格的な寒クロ期に入り、客はトド島に渡りたがったがシケがずっと続いたため、それが叶わず、欲求不満が溜まっているみたいだ。予報では明日は穏やかみたいだが、春と違っていつ迎えに来てもいいようにお客さんには心構えしてもらっている」と言う。
 ま、どっちにしろ、割り込めなかったので、トド島はパス。裏龍飛はもう「体力の限界」を自覚済みゆえ、やはりパス。南寄りの風が吹くとの事から、入前に決定。あそこなら歩いてもせいぜい1キロちょい。体力は間に合うはずだ(笑)。
 入前より更に20キロほど南下したポイント沢辺にも魅力を感じたが、時々吹く強い風が南だとわかり、断念。沢辺はまともに南を向いて釣るポイントなので、無理である。

 午前8時、駐車場に到着し、支度開始。まもなく、もう一台が来て、お互い競争になる。別に意識するつもりはないのだが、意識してしまう。ただ、向こうは一枚上手だった。あっという間に準備を整え、さっさと海のほうへ消えていった。ちょっと悔しい。早く行ったからといって、釣果に差がつくわけじゃないさと自分をなだめて、後に続く。
 線路を越えて、畑を抜けて、遊歩道を歩き、崖を下りて、釣り場に到着。崖では、ヒザがカックゥ〜ンとなり、少し冷や汗も。このままコケたら、真っ逆さま。老いはヒザが良く知っている(笑)。それから疲れてくると、足が上がらなくなるモノだ。軽快なステップを踏んでいないのである。磯場ではコレが結構危ない。すり足になると、突起した石にスパイクが引っ掛かり、転倒するからだ。多少疲れても、陸上の短距離選手のようにモモを良く上げて歩行することが肝心だ。

 などと『磯歩き講座』はこのぐらいにして、釣りの話に戻る。
 ハッキリ言って、ボーズ。水温13℃は、この時期にしては高いような気がする。気温も10℃を越えると予測され、一応、ホッカイロも用意してきたが、使う気にすらなれないほど暖かかった。おかげで海の中はエサ取りがウジャウジャ。仕掛けを回収する時、ドテッ腹に針が突き刺さって釣れてくるほどサヨリはたくさんいて、その下には小フグが……。エサを取っているうちはまだイイとして、道糸をフグにかじられ、ウキが流されたのにはマイッタ。こういう被害は身に応える。次もまた切られるんじゃないかと消極的な釣りになってしまうのが辛い。

 我慢して釣り糸を垂れていれば、良いことが起こるかもしれないと、まるで宝くじを買った時だけ品行方正になろうとする誰かさんのようにジッと耐えたが、一向にドラマは起こりそうにない(笑)。正午の干潮を境に波が少しずつ足下にまで及びはじめ、撤収の時刻を計算し始めた。コマセの残りから、午後2時納竿と算出し、バトルを続けたが(なんのバトル?)あえなくダウン。

 帰りは辛かった。荷物はすごく軽くなっているのに、登り坂の連続が厳しかった。車に戻った時は全身が汗びっしょり。久しぶりにイイ汗をかいた。これで体脂肪も中性脂肪もγ−GTPもスカG・・・?も下がってくれればなぁ〜と思う(笑)。

 だが、久しぶりの磯は楽しかった。小手調べとしては、こんなもんだろう。まだアイドリングである。次からが寒クロの本番ととらえ、本腰を入れた釣りをしてみたいと思う。最初からイイ思いをしちゃ、先がつまらん・・・ダハハ。

フォトギャラリー
↑青森市から約100km。車は国道101号の駐車帯へ停める。一時期、車上荒しが横行し、被害に遭った釣り師もいたらしい。ポイントへは左側のガードレールを越えて行く。 ↑ガードレールを越えて坂道を下ると、すぐにJR五能線の線路があり横断する。本数はさほど多くないが、列車の通行を教えてくれる信号がないので十分注意する。 ↑まもなく松林が見えてくる。なかなか風情のある松だ。
↑遊歩道に突き当たり、欄干伝いにテクテク歩く。画面右側、下方には広い海が見える。 ↑眼下に見える海。丸印などには既に人が入っているのが確認できる。 ↑木製の小さな右カーブの橋を渡る。
↑突然、倒木が道をふさいでいた。折れ目がまだ新しい事から、つい最近の暴風で折れたのではないかと思う。結構、あの風は強かったもんなぁ〜。 ↑倒木地点から右側に曲がり、ややぬかるみの小道を過ぎると丸印に辿り着く。ココから見たのが下の写真。見晴らしは非常にイイのだが、コレを降りなければならない。 ↑この写真、遠近感がなくて少しわかり辛いかも知れないが、これから降りる崖を上から見たモノ。磯釣り師は時としてロッククライマーにならなければいけない(笑)。
↑本日のような南寄りの風が強い場合には、風を背中に受ける形になる、ココ、入前崎が逃げ場となる(画面前方が北側)。ただし、磯の高さが無いため、時折来る波には注意しなければいけない。
↑船の磯渡しと違い、歩かなければならなかったため、今回は背負子を使用。波が洗わないような小高い岩の上に置くのが重要。 ↑沖合には漁船がたくさん居た。また時々、上空を三沢米軍の戦闘機が通り抜けて、爆音が響いた。 ↑オキアミ4キロに配合は「白チヌ」を混ぜて、今日は爆釣する予定だった。あああ〜、こんな事書いてる自分が虚しい、アハハ。
↑私の釣り座の左手(丸印)にはいつのまにか、人が入っており、その後も徐々に増えた。また磯の突端には4〜5名が居た。 ↑竿の先はサヨリとフグの大群がおり、ひどい時なぞは、道糸が彼らに当たり、竿をグィ〜ンと引きずられる始末。ビックリするぐらい手応えがある。 ↑釣り座の右手には相当数の人がひしめきあって、竿を出していた。何もそんなに近づいて釣りする事もないだろうにと心の中でつぶやいていた。