2005年の真鯛釣果(9月9日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
9/9
清水川沖
晴れ 中潮 6:48 12:39 5:10頃 11:10 7 0
 うっわぁ〜〜、こんなのってありぃ〜〜?という釣りだった。真鯛情報が活発になりつつある陸奥湾東側。これをもとに、期待を持って、1ヶ月ぶりの清水川沖に挑んだ。前回は、時期的に低調ということもあり、釣果よりも下見の意味合いが強い釣行だった。結果はパーフェクト・ボウズ。今回は上向いているだけに期待できる。幸い、台風14号もイジワルすることなく、前日のうちに本県を無事通過し、北海道へ抜けたため、この日はベタ凪の快晴となった。というより、残暑厳しい中での釣りだった。

 午前4時すぎ、駐車場へ到着すると、停車中の車はたった一台。おそらく間違いないだろうと準備中の主に声をかけた。「北島丸の…?」「ハイ、そうです」おおお、相変わらずの勘の良さに我ながら感心する(笑)。まだ暗いため、第一印象の判断ができないまま、彼(以下Xさん)と雑談する。Xさんも番組「ザ・フィッシング」で北島丸に乗った大塚プロが釣ったシーンを見たそうで、かなり気合いは入っていた。結局、お互い、一匹狼の真鯛釣り師。みよし左舷(船首左側)に陣取り、隣同士で仲良く竿を出すことに決定。

 午前4時50分、本日の乗船者8名が全員揃ったところで、いざ、出港。雰囲気からいって、我々二人の他は、皆、仲間らしい。船は全速力でポイントを目指し、多少の波を被った。約15分ののち、スピードがゆるみ、現場に着いたのだと実感する。海中にイカリのようなモノを投げ入れ、のしのロープに引っ掛ける。それをウィンチで引き上げると、ホタテの養殖棚が海面に姿を現した。それらを船の左舷に固定し、しっかり出来たところで、スタート!始めは銀のブラー10gから。そう、つい1週間前にヒットしたカラーである。縁起を担いだのだ。

 なんの反応もないまま、仕掛けを回収しようと、ハンドルを巻いていた時、ヒット。ジジジーとドラグが鳴り、走るわ、走る。Xさんに「本命ですか?」と問われ「うむむ、そうかもしれない、ヒヒヒ」と返答。♪と・こ・ろ・が(某CMの口調で読むこと)
 いいだけ期待させつつ、比較的、簡単に上がってきたターゲットを見て、赤面してしまった。まず、魚体が銀色で、しかもヒョロ長い。ワラサか?と思ったが無理があった。タモを持って構える船長に申し訳なくて顔が見られない(笑)。サバだった。ただ40オーバーはあろうかというナイスサイズ。胴も太く、船長に「こりゃ、でかい。こんなの滅多に釣れない」と言われ、少しだけ救われた。

 魚探には反応が出ていると言いながらも、誰の竿にもヒットせず、時間が過ぎる。背中側(船首右舷側)の若者が歓声を上げた。だが、さほど長続きするわけでもなく、まもなくバラす。本人曰く「あれは絶対真鯛だったなぁ〜。チックショー」。ただ何となく怪しい(笑)。

 あまりにもアタリがなく、場所を移動する。台風のせいで、ここ2〜3日は釣りらしい釣りが出来ず、よって真鯛がどの辺に寄っているかの情報がないのだという。船は仁徳丸に近づき、状況を尋ねた。一枚、でかいのが釣れたという。ならばと、付近で「かかり釣り」をする事に決定。しかも仁徳丸はホタテ作業を行なっており、それらのゴミが流れてくる潮下に停泊させた。船長の「あの辺にはロープが左右に走っているから、その手前にキャストするか、足下から落とさないと、引っ掛かるよ」に「うむ」。
 ガランガランというホタテ網の回収音が付近に鳴り響き、それらのゴミがどんどんこちらに流れてくる。うん、釣れそうな雰囲気「大」である。♪と・こ・ろ・が(再び、某CMの口調で読むこと)いつまで経ってもアタリが無い。仁徳丸も居なくなった、トホホ。
 午前9時、未だ、誰にも釣れず、残り時間が気になりだした。「はぁ〜い、仕掛け上げて〜、移動します」3度目の移動だ。

 今度は「エサ場」だというポイントへ。ココはホタテの網はないのだが、のしの下に網を垂らしており、それに海中のいろんな生物やゴミなどの付着物が付いていた。それらを手でしごいては海に落とす。なるほど人工のエサ場か。最後の期待を込めて、キャスト開始。
 底に狙いを絞って探ってみるが、カレイがイタズラしてエサを取ってしまう。船長が「中層が狙い目。網の下、約15mからもう少し下に魚探の反応が出ている(ココのポイントは深さが約30m)」。ほんじゃ、ってことで、中層を探るがやはりアタリを取ることが出来ない。時刻はもう午前11時になっていた。あぁ〜、ダメだった今日も。いつ、船長の「おしまい」がかかるかもはや時間の問題だった。サッカーでいえばロスタイムも既に残り3秒を切り、笛が吹かれるのを待つばかり。

 その時、Xさんの竿が海中に刺さった!ウオウオウオウオ〜〜、素晴らしい引き具合だ。獲物は船の真下から更に反対側へと走る。ロープにラインがこすっているらしくXさんは気になる様子。船長がそれらを寄せて、海面に浮かび上がってきたのは、まさに本命だった。うむ、でかい。なんという劇的なエンディング。64センチの真鯛はXさんの腕に抱えられ、見事、この日の北島丸ホームページに掲載されることとなった。仕掛けは赤の12gブラーに針が2夲。回収中に食ってきたという。先ほど、自分が釣ったサバも始めは真鯛だったのに、どこかでスイッチしたんじゃなかろうか?と思った、くくく〜〜。Xさん、おめでと〜。

フォトギャラリー
(写真左上)朝焼けが奇麗だった。無風、ベタ凪。(写真左下)駐車場の風景。ココから船までは目と鼻の先。移動が楽。
(写真右)北島丸。塩越船長所有。
↑のしを引き上げている様子。この時、ゴミが落ちて真鯛が来るって計算。 ↑わかりますか?中央に見えているイカリ。あれでロープを引っ掛けて引き上げる。 ↑納竿間際にXさんにヒット!劇的なシーンだった。
↑Xさんも喜んだが、船長も釣果が出て大喜びだった。64センチはナイスサイズ。もっと大きく見えたのだが(70オーバーにも見えた)、それもこれもギリギリまでじらして、ようやく本日初めて見る釣果だったのが錯覚を起こさせたか?
↑午後グループが港に待ちかまえており、まるで出迎えられた気分だった(笑)。午後では4枚の釣果が出たらしい。

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