2005年の真鯛釣果(11月01日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
11/01
横浜沖
大潮 14:44 8:46 7:15頃 9:45 7 0
 午前3時前に目覚ましの設定をして早寝をしたのだが、なぁ〜んと大変なことに寝過ごしてしまった。時計を見ると、既に午前6時を回っている。あぁ〜、困った、困った。迎えに来てくれた(はずの)同僚のK君が心配になった。携帯電話には着信の履歴が1分おきに残っていた。相当、彼も焦ったのだろう。一生懸命、起こそうと必死になった跡が残っていた。ぼう然としつつ、冷や汗をぬぐおうとタオルに手を伸ばした時・・・、ピッピッピッピと目覚ましが鳴った。あれ?ゆめ?夢かぁ。妙にリアルな夢で、どちらが本当なのか、まだ区別が付かなかった。

 今日は会社では良く釣りの話をするものの、なかなかスケジュールが合わず一緒に行くチャンスがなかったK君との釣行である。8月以来、真鯛の面白さを強制的に耳に入れてきたもんだから、すっかり洗脳されてしまい、彼も大乗り気である。彼は津軽海峡の真鯛を釣った経験はあるため、今更、真鯛うんぬんを言うまでもないのだが、陸奥湾東側での真鯛釣りは未経験である。

 午前3時半前、我が家の番犬が吠え、K君の到着を知る。荷物を積み込み、忘れ物がないかどうか点検する。自分の車で出かけるときには、普段から釣り道具を積んでいるので、忘れ物はあまり心配ないが、人の車に乗り込むときには十分注意しなければならない。
 前夜の天気予報が快晴と伝えていたため、車中の話題は“好天の中でいかにして楽しい釣りをするか”だった。

 午前5時、源氏ケ浦漁港に到着。出船は10月下旬から1時間遅くなって午前6時に変わっていた。我々は一番乗りだった。さぁ〜、やるぞ!と気合いが入るところだが、30分ほど前から小雨が降り出し、ちょっと天気が心配になっていた。雨だけならまだいいとして、風が結構、強いのだ。風速10mはありそうだ。陸がこうだと、沖合はかなり吹いているはずだ。
 午前5時半、船長登場。本日の釣り客も既に全員集合し、船は出るのかと不安の中、船長の第一声に注目した。
 「波、風、ともに強いので様子をみて出船の判断をしたい。車で少し待機して下さい」。
 うむ。想定の範囲内とはいえガッカリ。空を見ると、真っ黒な雲が我々に覆いかぶさり、当分、青空を拝めそうにない。しかもこの雲から落ちる雨が風によってパワーアップし、横殴りのぶっつけ雨になっている。漁港の外に目をやると、サーフィンでも出来そうなぐらい、イイ波が立っている。今日は竿よりもボードを持ってくれば良かったか(などと、サーファーも出来るように書いているが、ワタクシ、泳ぐことすら出来ないカナヅチである)? そんな話はこっちにおいといて、天気予報の大外れ(晴れ、波高1m、風弱し)に恨み節があちこちで聞かれた。

 いつ船が出てもいいように、準備開始。11月になったことから、今日はウエアを1種類追加して持ってきた。今までは雨さえ凌げれば良いというレインウエアだったが、今回は保温性能の高い秋冬用ウエアを用意してきた。どちらを着るか? 海を見て迷うまでもなく、秋冬ウエアに袖を通した。これに加えて、カイロも腹と背中に1枚ずつ貼り付け、元気モリモリ。もう今すぐにでも出たい気分だ。
 さて、駐車場の車を見渡すと、見覚えのある車を発見する。あららら、なぁ〜んとKさんである。今年、これまでの釣行記に何度も登場する方で、別に申し合わせたわけでもないのに、なぜか一緒になるKさん。お互い、また、大笑いをしたのであった。

 午前6時半、カーラジオが伝える天気予報と、船長自身の目で確かめた結果、出船を決定。ただ、状況は劇的に好転したわけでなく、やれるだけやってみて、駄目だったら戻りましょうというモノだった。(下に続く)

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↑前アタリの後、グッと竿が曲がったのでアワセを入れた。が、なんかおかしい。デカ真鯛にしては重量感に劣る。頭を振っているのも怪しい。タモ網を抱えて駆けつけてくれた背後の方には申し訳ないことに、姿を現したのはデカフグだった。30センチを越える、そのサイズは自己記録更新確実(計測はせず)。
 (右上写真)船尾右舷のKさんに真鯛がヒット。船長のタモ入れで本日4枚目の船中釣果。
 (右下写真)陸奥湾東側デビューのK君(手前)。2度のアタリを痛恨のバラシで逃し、悔いが残ったに違いない。
↑撤収で早上がりとなって、野辺地港に移動。赤灯下で第2ラウンド開始すると、K君に本日の狙いであった真鯛がヒット。ただ、あまりにも小さくて「30年後にまた会いに来てくれぇ〜」と、御家族の元へ戻してあげた。一方、ワタクシは引っ掛け釣りをしたところ、10センチほどの大きな“貝殻のみ”をゲット(笑)。可哀想なので、リリース。大きくなったら恩返しに来いよぉ〜〜……、あれ?中身が無ければ成長しないだろがぁ〜、ジブン!
 (上から続く)
 ポイントまでの海は荒れていた。船首右舷に陣取った我々は、何度も襲う大きな上下動に体を揺らされる。15分後、ポイントに到着し、のしに船を係留する間、皆はまるで「待て」をかけられた犬のように「いいよ〜」の合図を行儀良く待った。ヨダレがもう少しで出るという時、ヨシの合図がされて、一斉に投入開始。水深約35m。着底し、ドラグ調整しようとラインを引き出すと「???」。おかしい。ドラグ抵抗が全く感じられない。ノブを強めにしても、ドラグが効かないではないか。トラブル発生だぁ〜。予備のタックルに変えて開始する。
 そのうちに背後(船首左舷)で竿が曲がった。同行のK君にも話していたが、ポイントに到着しての最初の10分が重要である。真鯛は船のエンジン音を聞くと、これからホタテ作業が始まりエサが上から落ちてくると条件反射がはたらき、集まってくるのだ。だからチャンスなのである。このパターンを逃さなかった背後の2人はあっという間に3枚の真鯛をゲットした。サイズは50〜60センチと申し分ない。野じめされて、バケツに放り込まれた真鯛が視界に入る。う〜ん、刺激的だ。

 コンコンとアタリがあるがフッキングには至らず、時間ばかりが過ぎていく。K君には2度のヒットがあり、竿を大きく曲げたが、アワセがあと少し足りず、針外れという苦い体験をすることに。一方、船尾右舷のKさんには午前8時半、待望の本命がかかる。良いお土産が出来、大喜びだった。この頃になると、不思議と風波&雨が収まり、青空も広がりを見せるようになってきた。気持ちも晴れやかになって、さぁ〜、これからだと思ったのだが、長続きはしなかった。
 午前9時頃、静かだった海が再び荒れ始めた。雨こそ降らないものの、朝と同じ海に戻ってしまった。天気概況は「午後から下り坂」なので、この状況から悪くなることはあっても良くなることは望めない。強い西風は海を波立たせて、釣りづらくなってきた。
 午前9時40分、撤収! 仕方がない。海は確実に冬の海へ突き進んでいる。もう心地よい揺れの中での釣りは、無理なのかもしれない。一応、今回で2005年の船真鯛は終了した……つもり……。出来れば区切りを付ける真鯛を最後に釣りたかったなぁ〜と少し淋しい気持ちでの帰港となった。また、過去3回の源氏ケ浦でボウズナシの3連勝だったが、今回でピリオドが打たれた。いつかは途切れるものと理解してるが、やはり残念な気持ちで一杯だ。

 今年1年のお礼の挨拶と船代を支払いに行くと(船長の取り計らいでお安くして貰いました)、「来年もまた来てケロ」という。う〜ん、楽しい1年だった。来年はもっと早めに行動したいと思う。後ろ髪を引かれる思いで源氏ケ浦漁港を後にした。

 さて、K君と相談の結果、まだイソメが残っているため、野辺地港で軽く遊んでいこうかとなった。赤灯下にいき、早速、仕掛けを降ろすとアタリがある。小魚達がエサ取りの訓練をしているようだ。K君は35センチほどのアイナメの良型を釣り、更に、船ではなしえなかった真鯛もゲット。ちょっとだけ満足したかな(笑)?
 あぁ〜、来年まで待たなければならないのが辛いなぁ〜。


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