2006年の真鯛釣果(5月18日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
5/18
小泊沖
晴れ 中潮 7:34 11:26 4:15頃 13:00 7 2
 前回のリベンジを誓って、下前漁港を出たものの、返り討ちにあうほうが多いので、多少、神経質になって、スタートフィッシングから私は無口になってしまった(笑)。単身で乗り込んだため、船長以外はみんな知らない人ばかり。そもそも、おしゃべりになるわけない。とはいえ、釣り大会じゃないんだから、隣同士で雑談くらいはする。
 朝一番で左隣の方に60オーバーが釣れて、鼻血ブーしそうなほど刺激を受けてしまった。しかも野締めされて、血抜きのために水バケツへ頭から突っ込まれた真鯛がバシャバシャするもんだから、目の毒でもある。

 このように書けば、幸先良いように思えるが、前半はみんなが苦戦。外道のアタリすらないため、あくびしたり、朝飯にパクついたり、仲間同士で世間話したりと、集中力が散漫になった。それが午前9時すぎから、ポツポツと上がり、今度は逆に静まり返る。
 そんな時、私の竿へようやくヒット! 真鯛なのは間違いないが、イマイチ軽い。案の定、姿を表したのは43センチのスレンダーなメスだった。ほぼ同時に最後部に陣取った同じ並びの方にもヒットし、お互い健闘を讚え合う。船長曰く「こっちはオスだから、夫婦の真鯛だな、こりゃ」。あれま、悪い事しちまった。

 とりあえず、ボウズから開放され、気分がグッと楽になったか、少しいい加減な誘い方をするようになり(笑)、これが奏効したらしく、納竿が近い正午間際に強烈なアタリが来た。
 県南ははるか遠くの「おいらせ町」から来たという、右隣の若者にボウズ逃れの真鯛が来て「良かったね〜」と祝福の声を掛けていたその時だった。彼のラインとクロス気味に仕掛けが流れていたので、お祭りして迷惑をかけては困ると引き上げたのだが、それが誘いになったみたいだ。前アタリらしいものが全く無く、一気に丸飲みして強引に奪い取ろうとしたので、竿がムチ打ち状態になった。ハンドルを回しても、ドラグが鳴ってすぐに出てしまう。ココは慎重に対処したほうがいいと判断し、慌てずに時間をかけることにした。使用しているラインはファイヤーラインの8ポンド。髪の毛ほどに細い糸だが、強度は信頼できる。5分ぐらいのファイトだったろうか、ついに姿を表した。オオオ、いいサイズじゃないかぁ〜。

(下に続く)

フォトギャラリー 
↑若干、こわばった表情の私だが、本日初対面の方に撮影をお願いしたのでしょうがない。
 (右上写真)クリアに晴れるかと思ったが、霧がかかり、少し肌寒かった。
 (右下写真)釣れたホッケを船上で開き、日干しにしているところ。
↑(右写真)2枚の釣果は昨年は一度も無く、2年ぶりの記録となった。早くも今季2枚となり、この先にいっそう期待がもてる
 (左上写真)アイシャドウもちょっと濃いメのメス真鯛。どこかへデートに出かける途中だったのかな?
 (左下写真)帰港途中で、すがすがしい気持ちに浸れたのは久しぶりだなぁ〜
 (上から続く)

 ネットに入り、手で持ち上げた時の印象は「ズシリ」のひと言。船長の言う通り、赤い30gのブラーで正解だった。ココらは水深が約60mあり、流れも川のように速いため、当初、底取りしたいがために50gブラーなどを使っていたが、それだとヒラヒラした感じが出なくなり、釣れないのだという。第一、50gでも底取りは不可能である。それに乗っ込み期は真鯛が浮く傾向にあるので、狙い目は中層である。さらにブラーの色について、数種類の色のモノが出ているが、赤のヒット確率が最も高いという。

 計測の結果、64センチ。2枚足して107センチ。もういつ終わってもいい。正午を過ぎて、時間も時間だし早く帰りたい。
 「竿、上げぇ〜い」の合図に終了と勘違いした私は帰り支度を始めた。ところが、船長は場所を移動していた。船中で9枚上がり、あと一枚を釣らせて二ケタに到達したいとのこと。なるほどと、再び、準備を始める始末。だが、あと一枚は来なかった。

 午後1時、正真正銘の終了が告げられ、船は戻った。帰港までの船中で家にメールを出した。
 「サクラ サク。デカイ ノ ツレタ。ワレ、イマ、カエル。カエッタラ、タノム」

 家に早く戻ってゆっくりしたい気持ちが強くなり、帰路は少し急いだ。田舎道は車の往来も少ないので、実に走りやすい。津軽半島を西から東に横断し、外ケ浜町の蟹田を通りかかった時、突然、職務執行中の警察官が現れ、ドキッ。メーターを見るとギリギリかオーバーした感じだ。覚悟を決めて、次の誘導ポイントを通過しようとしたら、警察官が立ち上がったものの、旗を振られず、そのままスルーできた。

 いやぁ〜、助かった。満足の釣りをしたのが一変して地獄に落ちるとこだった。冷や汗をぬぐおうと近くに停め、後ろから走ってくる釣り仲間の携帯に“用事を思い出した”ので電話してみた。電波が悪いようで、ツーツーのまま繋がらない。しつこく何度か掛けるがダメで、諦めて発進してしばらくすると、向こうから電話が掛かってきた。「どうした?」「あ、ちょっとお知らせがあって……帰りは急がずゆっくり来てくださいよー」「ん〜〜、その話、遅かったな」「あらま、ダメだったの?」「んだぁ〜。今、停められたよ〜」

 皆さまも釣行の際は、ゆっくり走りましょうね(笑)。


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