2010年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
6/8
龍飛沖
曇のち晴れ 若潮 13:36 6:59 4:00頃 11:00 2 2
 平日で火曜日とあって、人が集まらず、中止になる可能性があったが、須藤船長の働きかけで2名確保され、無事に出船することになった。今回は龍飛沖。これまで6月といえば平舘方面が主なポイントになっていたが、今年は天候不順のため戻ってきた。

 出船は2艘。1艘は我々3名のみ乗船の飛鷹丸と、もう1艘は、はるばる栃木からおいでの5名が仕立てた第二飛鷹丸。
 午前3時半、ヤマセ(東風)が少し強い龍飛漁港を出港した。龍飛埼灯台が目の前に見えるポイントに15分ほどで到着し、フィッシング、スタート。近ごろはカブラの食いがイイとの情報に従う形で、エサなしカブラから始めてみる。潮の流れは、若潮のせいからか、このポイントにしてはかなり緩い。45gでも底取り可能だ。

 開始早々、中層で獲物がヒットした。引きは強いが手応えが怪しい。現れたのはメーター級のサメ、アブラツノザメだった。今日は人手が足りないため、タモ入れは自分で行なわなければならない。更にタモ網の酷使が祟ったのか、中央に穴が開いていて辛いものがある。サメはタモに入ったのだが、その穴からスッポ抜けた。すくえないタモ網は役に立たないので投げ出したかったが、中通し状態とあっては、そうもいかない。すくうことを諦めてネットでがんじがらめにしてゲット。このやり方にサメのプライドが傷つき、怒ったか、尻から白い角のようなモノを出して威嚇する。丁重に針を外してお引き取り願った。が、このあと、再び、ほぼ同サイズのサメがヒットし(まさか同じサメではないと思うが…)、タックルのアイドリングとイメトレは完了した。もう「いつでもいらっしゃい!」である。

 1時間経過、第二飛鷹ではもう3枚目が出たという須藤さんからの情報にプレッシャーを感じたが、まもなくしてホッと胸をなで下ろすことになる。

 午前5時40分、底を取って、リーリングし、10mほど上で、ゴン、ゴゴゴォ〜ンと前アタリが来た。続いて第二波。ドラグを激しく鳴らしながら一気に引いた。うむ、こりゃ、間違いないの確信の下、久しぶりの感触に酔いしれながら、ネットまで引き寄せた。穴から抜けないよう、サメで養ったハイテクニックを使って、ようやくマイ真鯛をゲット。
 66センチ、3.2キロは、これまでの苦労を吹き飛ばす一枚になった。

 (下に続く)

フォトギャラリー
↑朝5時40分、ついに釣れました、66センチ、3.2キロ也。DUELのソルティーラバー赤黄85gにヒット
↑鳥山の中に船は入り、ベイトを食べに来る鯛に狙いを付けた
↑左舷中央の斉藤さん、本日2枚目ヒット(4枚組み写真の上左)。一人でタモ入れ(同、上右)。
 どんだば、ほれ!とポーズ(同、下左)。70センチジャスト真鯛、お見事(同、下右)
↑午前9時、本日2枚目の75センチ、4.4キロをゲット。いやぁ〜、嬉しい。ピンと立った背びれが凛々しい
↑こんなポーズもしてみました ↑家に戻ってからは、こんなポーズも
↑佐藤さん、自作リグで格別の一枚、73センチを仕留めた。上左の動画はその時のモノ
真鯛の写真がたくさん出てくるので何10枚も釣ったように思われるかもしれませんが、本日の釣果は船中6枚。
みんな仲良く2枚ずつでした。めでたし、めでたし

 (上から続く)

 午前7時。東側のカモメのざわめきが気になる。これまでに見た鳥山をはるかに超える数のカモメが飛び交っている。須藤船長も気になっていたらしく、そちらへ移動することになった。この間、同乗の斉藤さんが穴の修理を行なってくれた。
 鳥の群れに入ると、カモメはおとなしくなった。船長曰く「もう少しすれば、また騒ぎ始めるから」。
 カブラをメタルジグに変えて、キャストし、1時間ほど粘っていると、背後でドラグ音が鳴っていた。斉藤さんの竿がきれいな弧を描いている。タモ入れの助太刀をしたかったが、自分も須藤船長もデジカメ撮影中につき、一人でネットイン。更に30分後、再び、斉藤さんにヒット。これがデカかった。70センチジャストの大台が出て、色めき立つ。そして更に、船首の佐藤さんにもヒット。時合い到来である。

 そして本日のメモリアル・タイム、午前9時がやってきた。直前にラインをPEからフロロ1.5号に変えていた。昨秋、初めて、フロロ1.5号を使ってみたのだが、キャスト時にラインブレイクしてリグだけが飛んでいくトラブルに2度ほど会い、こんなに簡単に切れるのなら、本命が掛かった時にプッツンされそうな予感がして、信用を失っていた。

 なのに使ってみたくなった。先ほど2枚目を釣った時の斉藤さんのラインを見て、そうなったのだ。
 「何号ですか?」に「1.25号のフロロだ」と言う。ドラグがよく鳴るのには意味があった。ラインが細いので、緩めにしているのだという。そして、あの柔らかいロッド。1.25号でも70が釣れるのだ。

 またスプール交換したのには他の理由もあった。
 少し前にキャストした時にPEがからむトラブルに見舞われ、休ませていたのだが、せっかく、長いトンネル脱出のきっかけとなったロッドを眠らせて置くのももったいないということで、スプール交換してみたのだ。

 す・る・と、変えた第一投目でヒット。今回は前アタリ無しで、巻き上げ中のカブラをいきなり引ったくっていった。むむ、これは重い。グイグイと強烈なパワーを感じる。ロッドを立てては、素早くハンドルを巻いて、ライン回収するが、激しいドラグの音とともに、またラインが出る。もちろん、ドラグは斉藤さんの言葉に従って、いつもより緩めに設定していた。

 自分としては、白のカブラに期待を寄せていた。完全に色の好みである。今回、赤黄にヒットしたことで、当分はこのカラーが好きになりそうだ(笑)。

 午前10時、佐藤さんに二枚目のヒット。タモ入れのため斉藤さんが待ちかまえる。動画をごらんの通り、船上に上がったのは73センチ真鯛だった。ナリマンのような自作リグにエサ付き。めでたく全員が2枚ずつの釣果である。

 午前11時、終了。やはり二枚目には、3枚目が釣れなかった。今日の釣りは楽しかった。港に戻ると、本日の収穫を並べて記念撮影。釣れない時があるからこそ、釣れた時の喜びが大きい。これだから、釣りはヤメられない。
 斉藤さんは2枚でも満足していないらしい。帰りの車中で、船長の「あの人は4枚釣らなければ満足しない」に笑いが起こった。欲張りだなぁ〜。でも気持ちは良くわかる。


★ return ★