2010年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
9/23
三厩沖
曇り 大潮 15:33 9:25 4:50頃 12:00 1 0
 全国的にあまり良くない天気予報の中、どうなるのかと少し不安だったが、船長から「出るよ〜」コールが来た。一緒に乗る仙台のKaSさんに速報で「サクラサク、キヲツケテ、アオモリ、カモン」メールを出した。受け取った氏はおそらく小躍りしたに違いない。
 というのもココだけのハナシ(同じ仙台の仲間にはナイショだが:笑)、つい○週間前にも“お忍び”で来るつもりだった。ところが荒天のため出港できずキャンセルになったものだから、おあずけを喰らったイヌ状態がずっと続いていたのだ。
 かくいう自分もしばらく海に出ることが出来ず、もはや釣り方を忘れそうなほどブランクが開いていた。

 KaSさんの車に便乗して、午前4時過ぎ、三厩港に到着。本日は我々二人のみの乗船。別に仕立て船にしたわけではない。他の釣り師の皆さんは家庭サービスに駆り出されたか、集まらなかったのだ。普通は出船中止になるものだが、優しい須藤さんゆえ、出してくれたものだと理解している。ありがとう〜。

 午前5時前、ポイントに到着。水深20mの浅場からフィッシング・スタートである。これまでは40〜50mでの水深がほとんどだったため、少し不安である。今、流行りの一つテンヤは、こんな浅場がポイントになるのだそうだが、自分はまだ他のリグでの釣りを楽しみたいのでテンヤはまだ後にする考え方だ。ただ、水深20mで40〜50gのリグだと重すぎて真鯛に見抜かれるというので、船長推奨の軽めのブラーを用意してみた。

 津軽海峡といえば潮の流れが非常に速いというアタマがあり、21gのブラーは流されっぱなしで果てしなく水面を漂うのではないかと不安だったが、今日はそんなに潮が流れてなくて、底に着くのがわかった。大潮だというのに、こんなに流れないと、今度は逆の意味で不安になる。

 底の辺りでコツコツ反応するエサ取りがいた。まもなくして正体を現わした。ショウサイフグ。
 ふくれっ面したいのは、こっちだが、ヤツも負けじと大きく膨らむ。
 バケツに水を汲んで、手を入れてみて驚いた。ぬるいお湯のように温かい。予報では北向きの風が吹くというので一枚多く着込む防寒対策をとった上で船に乗ったので寒くはないものの、これまでのような服装では確実に風邪を引く。秋を実感しただけに、ぬるぬるの海水に触れて、海中はまだまだ夏なんだなと思った。

 時折、小真鯛も混じるようになって、エサ取りはフグと小真鯛のダブルになった。イソメをどれだけ用意するか、当初、迷ったが、エサ取りを計算して少し多めにしたのは正解だったようだ。

 自分の基本カラーは赤。スタート時も赤を使っていたが、KaSさんが金で次から次へと釣り上げるため、金ブラーに替えてみた。すると早くも反応が出た。ドラグが鳴り、手応え十分。アワセを一発入れて、回収作業に入った。グイグイ引っ張るターゲットはまさに本命である。順調に巻き上げていた、その時、テンションが無くなった。
 ん?バレた?あ、いない!
 針とブラーを結ぶハリスが切れていた。うむむ、残念。59.5センチくらいはあったかもしれない(笑)。

 (下に続く)


フォトギャラリー
↑岩手以南では土砂降りだったようだが、ココ、三厩は曇ってはいるものの、実に穏やかでした

メモリアル真鯛との遭遇シーン

 (上から続く)

 午前9時20分。KaSさん、本日最初の本命をゲット。朝一にバラシをしていたため、慎重にやり取りした結果、この時点で自己記録更新となる63.5センチを釣り上げ、ノルマ達成かと思わせたが、ドラマはこのあとに控えていた。
 さらに中クラスの真鯛を1枚追加し、他に数えきれない小クラスを釣って、腹9分目だった午前11時半、とてつもないパワーを持つ怪物がロッドを曲げた。
 船底を一直線に走り、たまらず、KaSさんは左舷から船尾、そして右舷に移動し、体制を整えた。沈着冷静で無言のまま、格闘している。ところが後から聞いた話では、腰を痛めてしまったらしく、腰がやられるか、真鯛が力尽きるかの大勝負をしていたのだった。

 あとは動画を見ての通り。

 一気に我々真鯛倶楽部の記録を塗り替える78.5センチは、口を大きく開き、いかにも食い過ぎて苦しそうな、どこかの誰かさんに似ていた(笑)。オレンジの浮袋に混じって、口先に挟まっていたモノを取り出してみて、一同、ビックリ。
 ヒトデを食べていたのである。これまで「ヒトデを食う真鯛」には出会ったことがない。よっぽど腹を空かせていたか、間違えて食べてしまい、口直しにイソメを食ってきたか。さて、どちらだろう?

 午前12時、終了の合図で帰港。心配された悪天候が全くなく、無事に終えてホッとひと息をついていると、ポツポツ、雨が落ちてきた。なんというタイミングの良さ。まるで我々の釣りが終わるのを待ちかまえたような雨である。行ないの良さを神様は知っているようだ(笑)。
 そこまで優しいのなら、自分にも一枚だけ釣らせて欲しかった、ククク。


惜しい!大台に1.5cm足らずの78.5センチ。でも晴れてナナマル倶楽部入会
↑なんと! 口から出てきたのはヒトデだった ↑船長撮影のショット
↑21gの金ブラー(細め)で記録的真鯛を釣りました。
くっきり残る歯形が衝撃的
↑ジグ2本針に小真鯛がダブルヒット

↑もう少し大人になってから来るよ〜に。針掛かりするには若過ぎじゃぁ〜!(上)。
針を2本も食いちぎる欲張りなヤツは今いずこ?帰ってこぉ〜い!(下)
↑港に戻って、さぁ〜大変。クーラーに収まらない。そこでどうしたか?そうなんです。2番目に大きいのを置いていけばイイんです。それで空きスペースが出来て、氷を敷き詰めて仙台まで戻りました。※自分がそのように仕向けたように思われては悪者になるので、補足しますと、KaSさんの御厚意により、プレゼントしてもらいました

別アングルのシーン(須藤船長提供の動画)
ドラグ音に注目!

我々が乗った二日後、25日に袰月ポイントを攻めた際の釣果(画像提供:須藤船長)
↑風が強かったためにわずか2時間弱ほどで帰港しましたが、船中、全員ゲットしたそうです ↑S君、今季絶好調。一つテンヤをマスターした彼は、70センチ弱を筆頭に3枚を仕留めました

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