2010年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
10/02
三厩沖
晴れ 長潮 10:46 15:34 4:50頃 18:00 8 ?
 10月ともなると日の出が午前5時半過ぎになるため、出港時刻もだいぶ遅くなる。春先と違い、余裕を持って、自宅で仮眠を取ることが出来た。今回は仙台の仲間と、もはや恒例となった12時間耐久真鯛釣り大会。昨秋は昼→夜釣りのスケジュールだったが、今回は日の出→日の入りの釣行時間を設定してみた。

 いつもの飛鷹丸(須藤船長が操船)はすでに予約済みのため、我々は第二飛鷹丸に乗船。操船は初体面となる須藤船長の息子さん。まだ船長歴が浅いため、お父さんとやり取りしながら、我々を40〜50mの深場へ案内してくれた。

 自分は右舷の操舵室後方に釣り座。操舵室が近いので、魚探を見ては、皆に情報を流して、一枚でも多くの真鯛を持ち帰って貰うよう“黒子”に徹することにした(ホントは誰よりもでかいのを釣りたいんです。ただ「善行すれば釣果ヨシ」という格言を信じて、そのようにしました・・・・そんな格言あるのか?)。

 開始早々、竿先にアタリが出て、早くも自分に本命が・・・。やっぱ格言は正しかった。
 ただ、公表するには気の引けるサイズ(披露宴に出る塩焼き真鯛ほどのサイズ。今後、30センチ前後は釣れた数に含めない。カウントサイズは40センチ以上とする)。とはいえ、ボウズを脱し、気が楽になった。さぁ〜、こんな感じでみんなのために働けば80センチ真鯛が釣れるのではないか?と期待する(あぁ〜、段々、考え方がイヤらしくなってきたぞ)。

 まもなくしてSIBUさんにヒット・・・竿のしなり具合は実に素晴らしい!・・・と思いきや、上がってきたのはアブラツノザメ。
 最近、このサメからがんの成長を抑制する効果が発見されたと話題になったが、それは専門の研究機関に任せるとして、ココは海にお引き取り願った。次のヒットは、その隣りに釣り座を構えたSIBUさんの新しい息子さん(早い話が最近ご結婚したお嬢さんのダンナ様)。こちらは本命の真鯛がかかり「オレより先に釣るなよなぁ〜」と一瞬、険悪なムードが漂ったが、義父を越えるサイズでなかったのが幸いして、良好な親子関係が維持された。

 午前10時。熊さんに55センチ真鯛がヒット。リグは重めのカブラ(80g?100gかな?)にイソメ一匹掛け。いつも結果を出すのは立派である。今回、安物の重量計を買ってみたので、記念すべき計測第一号の一尾になってもらった。デジタルで出た結果は「2.13キロ」。この商品、フック先端が丸すぎてフッキングせず、計測中に何度も外れたので、改善の余地がある。

 (下に続く)


フォトギャラリー
↑午前5時。もはやこの時点で本日の釣果を確信していたかのような万歳ポーズのTOMEさん ↑晴れ男が多い我がグループ、本日も快晴&穏やかな海
↑SIBUさん、う〜ん、シビれるぅ〜瞬間だが、サメだった ↑前回、涙をのんだアベさんは早々と一枚ゲット
↑熊さんの辞書には「ボーズ」という言葉が無い。ヒットリグは重めのカブラ。55センチ真鯛を手に余裕のポーズ ↑大漁と安全を祈願したら・・・下の写真の方に御利益が出た
↑「真鯛じゃなさそうだ」と言ったにも関わらず、70センチの大真鯛を釣ってしまったTOMEさん。お見事!
↑gajinさんもカブラで釣果 ↑本日の勝ち組は、この二人

 (上から続く)

 フグや小真鯛が邪魔する中、船尾左舷に陣取ったTOMEさんが10時半、ロッドを曲げた。かなり突っ込んでいることから大物を予感したが、当人が「真鯛じゃないみたいだ」と、あっさり言うもので、信じてしまった。ドラグ音もしないし(両軸リールは音がしないのだとか)、慌てる雰囲気もなく、淡々としたやり取りを見守っていた時、突然「あっ!バレた!」。
 う〜ん、残念・・・と言葉が出かけたが、「あ、ついてる」との言葉に、う〜ん、やはり真鯛じゃなさそうだな、動きが変だもんなと確信したのだが、姿を現わした瞬間、「ギョッ!」と驚かされた。なんと立派な真鯛そのものだった。

 あとで、氏が言うには「過去にサメ事件で喜び過ぎた経緯があるので気持ちを抑えた」とのこと。記念すべき動画を写せなかった分、静止画を普段より多めに撮影してプレゼント。津軽海峡に10回ちょっと通って、ついにナナマルを釣った氏は、船上を走り回りたいくらい、喜びを爆発させたかっただろう。照れながらもデジカメと携帯の写メを須藤ジュニア船長にお願いしていたことからも、良くわかる。
 どよめきの中、船上は次の一尾を狙って、仕掛け投入するが、なかなか後に続かない。

 昼過ぎからはアタリがパタリと消えてしまった。
 「牧場」(緑の濃い地域を前方に臨むポイントであることから、そう呼んでいる模様)という水深30m付近のポイントから始めて、50mくらいまで船を流してみるが、西に流れて欲しいところを、北(北海道側)に船が動き、流れが悪い。そんなマイナス要素に、ポカポカ陽気が眠気を誘発して、次第に爆釣の夢を見る人がポツポツ出始めた。実績のあるポイントだけにココへ案内してもらったのだが、今回に限っては結果が出せなかった。

 だいぶ陽が西に傾き始めた午後5時頃、朝方にいろいろ釣れたポイントに戻って終わることになった。
 仕掛けを落とすと、いきなりコツコツ来る。しばらく忘れていた感触に期待が高まった。これが薄暗くなるにつれて、動きは活発になり、30センチ前後ではあるが、入れ食い状態になった。百発百中とは言わないが、アタリが忙しい。釣り上げると、すぐにイソメを付けて、仕掛け投入を繰り返したため、足元に真鯛が転がったまんまの状況となり、あの2006年5月の爆釣シーンを少し思い出させた。

 時間は午後6時を回り、すっかり暗くなっていたが、バッグからライトを出す時間さえ惜しかったので、手探りでの釣りをしていた。
 楽しい・・・でも・・・時間だ。後ろ髪を引かれる思いで「終了のホイッスル」を鳴らした。

 午後6時半、帰港。本日の獲物を抱えた記念撮影もままならず、コンビニへダッシュ。今晩と明朝の腹の足しと祝賀会用のほろ酔いグッズを調達して、一路竜飛崎シーサイドパークへ。途中、前月の大雨による、がけ崩れ工事の現場を数ヶ所通過して、改めて、被害の大きさを目の当たりにした。シーサイドパーク付近でもがけ崩れがあり、ブルーシートをかぶせられた箇所があった。

 午後7時半。ケビンハウスで祝杯。船ではトイレ回数を少なくしたいために水分補給を控えメにしがちだが、陸に上がれば、関係無いとばかり、グビグビ、ノドにビールを流し込んだ。前夜は仙台からの移動でほとんど睡眠していないことから、一人、二人欠け、午後11時前には、休息十分な自分だけがテレビの前に座って、チビチビ飲んでいた(笑)。

 メンバーは早くも来春の真鯛釣りに照準を合わせていた。半年先、またどんなサプライズが起こるのか?楽しみだ。


↑安物の重量計を買いました(上)。
翌日、竜飛崎・帯島をバックに別れの記念撮影(下)
↑帰港後は竜飛崎シーサイドパークのケビンハウスに移動して祝杯。だいぶ慣れたとはいえ、12時間も船に乗ってると、体も自然と揺れてます。これにアルコールの酔いも加わって、早めに寝床へ移りました

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