2011年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
9/10
三厩・龍飛沖
曇り 中潮 14:55 8:54 5:30頃 11:00 12 0? 1?
 暑い夏場を避けて、ほぼ一ヶ月、休んでいると、随分、釣りをしていなかったように感じる。遅い日の出に合わせて出船時刻も遅くなり、今回は午前5時過ぎの三厩漁港出港となった。

 当初は裏龍飛を予定していたが、西風10mと強く、状況が厳しいため、三厩沖でのフィッシングスタートとなった。

 今日のメンバーは仙台からの釣友6名と、青森の若手アングラーsawaちゃんが友達を伴っての合計9名が我がチーム。それに一般の方3名が乗り合う「満員」釣行。

 仙台の釣友は地震以降、ホームグラウンドでの釣りが絶望的となり、日本海側での釣行を余儀なくされている。仕事帰りにでも沖堤防に出かけて黒鯛を狙っていた彼らが、月に一回しか釣りが出来ず、フラストレーションが溜まっているのは間違いない。
 そんなウップンを晴らして欲しくて「おいで、おいで」と誘ってはいるが、どうも釣果の空回りが多くて申し訳ない。ただ、釣りはいつも釣れるとは限らないことを良く理解してくれている方々ばかりなので、多少は気が楽だが、だとしても、たまにはアッと驚くサプライズがあって欲しいモノ。今回はどうか?

 船が港を出て、ポイントへの移動時に皆の道具や服装をチェックしてみた。すると前回よりもバージョンアップしていることに気がついた。この不景気の中、羽振りの良さに驚き(笑)、なぜか?と尋ねると「釣行回数が激減したせいで、道具への投資でウップンを晴らすようになり、自然にそうなった」とのこと。そうだったのか、なるほど、わかるなぁ〜。ウエア新調の人、リールの人、ロッドの人、クーラーボックスの人、その他小物等・・・・皆さん、気合いが入っている。

 前夜から明け方にかけて、ちょうど前線が津軽海峡を通過するため、漁港集合時(4時頃)は雨が降っていた。予報も「午前中は曇りでパッとしない」だった。
 暑かった夏も終わり、気温の変化が激しい秋は、服装が夏モードか、秋モードか、選択が難しい面がある。最高気温予想26度は微妙だ。短パンにサンダルをやめにして、ズボン&ショートブーツに変更。暑がりの自分はTシャツの上にウエアを着用。時折、陽が射して、風も無くなって蒸した時、Tシャツは良かったが、やはり変化激しく、ウエアの着脱を頻繁に行なうなど忙しかった。

 さて、今回初めて、流し釣りで探見丸MINI PLAYSを試すチャンスが訪れた。
 タックスさんも探見丸MINI(自分のPLAYSよりワンランク上)を購入して、ヤル気満々。船釣りに不安を抱えていた氏に、こうまで設備投資させているのは何か?やっぱ、釣り師、誰もが思う「やるからには一枚でもいいから、楽しい釣りをしたい」との強い思いからだろう。

 探見丸、初めて知ったのだが、投入したリグが落下していく様子がモニター画面に映し出されるのには驚いた。実のところ、そんなにまで感度がイイとは思っていなかったのである。
 恥ずかしながら、ココでカミングアウトする。
 最初は、この影を魚の動きだと思っていた。中層から底までツツツ−と落ちていくのを見ながら「へぇ〜!真鯛ってのは随分広いレンジを動き回るんだなぁ〜」と感心していた。それが思い違いだとわかり赤面する。
 刻一刻と変化する水深と魚探アラームのピーピー音に、見て釣るハイテクな楽しさがプラスになり、面白い。現実はそんなに甘くないが、それにしても海底の情報が少しでも把握出来た中で、釣りをするのは自分の性分に合っている。五感や、第六感に疎い自分だけに、探見丸には大いに期待してしまう。

 時折、ポツポツと雨が落ちてきたり、これ以上強くならないで欲しいと願う西風を体で受けながら、リグ投入を繰り返す。カブラからブラーに替えてみる。コンコンと前アタリが来て、ゆっくりハンドルを回したがノらない。イソメが無くなっていた。生体反応は大歓迎だ。

 アタリをなかなか捕らえることができないまま2時間ほど経過。すると、船尾左舷に陣取ったテンテン仕掛けのKaSさんに待望の一尾。ポイント移動時に「一枚は釣って帰りたいね」と言っていた後の手応えだけに、ニンマリしていた。新しいウエアに入魂。
 その後、しばらく間を置いて、船尾のタックスさん、TOMEさんにもヒット。タックスさん、良かったねぇ〜。探見丸とクーラーに入魂出来ました。それにしても、今回また口ではなく、鼻に引っ掛かるスレ掛かり。今後は「スレのタックス」というニックネームが定着しそうだ。TOMEさんもリールに入魂。

 まるで、線を引いたように、船尾の人ばかりに獲物が掛かる。探見丸にポツポツ反応は出るのだが食わせることが出来ない。焦る。

  (下に続く)


フォトギャラリー
KaSさん、久々の一尾に笑顔。55cm真鯛! タックスさん、調子イイねぇ〜。45cm真鯛!
TOMEさん、またおとなしく竿曲げてたね。45cm真鯛! 探見丸親機搭載の飛鷹II

 (上から続く)

 午前9時半。移動に約1時間かかるが、当初から予定していた裏龍飛に行ってみることに決定。龍飛崎を回る頃、白波が目立つようになってきた。風は7〜8mと、思ったよりは弱かったが、ウネリがそこそこあった。マグロ漁の船が多数見られる。付近には、ダンブ(蛍光オレンジ色をしたマグロ仕掛け)も浮いており、そろそろマグロ漁が盛期に近づきつつあるらしい。

 かなり潮の流れが速いことから、一気に南下して潮に任せて船を流す。
 須藤船長、曰く「船がかなり速く流されるので、3回、仕掛けを投入したら、また船を移動させなければならない。その繰り返しになるし、その少ないチャンスで釣らないとダメだ」。

 ちょっと厳しかったのは、ウネリに揺らされ、テキパキと仕掛け投入がままならないこと。中には、船酔いになってしまう人も出てしまった。

 テンテンで試してみた。船長のレクチャーを受け、やってみた結果、見事にヒット。ようやく竿先が曲がり、嬉しいものの、重量感が無い。タモ入れするまでもなく上がってきたのは15cmほどの子供の鯛。その後もポツポツと似たようなサイズが続き、数はカウントアップされるが、イマイチ喜べない。ただ、秋の真鯛は、これも一つの特長だと納得するしかないのか?

 極め付けは、ゴン!とアタリっぽいものがあったものの、まるでゴミでも付いているように、あるいは誰かの仕掛けとお祭り中なのかもしれない、正体不明で不思議な重みと格闘した。首を振るわけでも無く、カレイのようなノッソリ感のみ。隣りのsawaちゃんに「藻か?ゴミだろう?」と返事したが、その言葉が針先の彼にはアタマに来たらしく、海面寸前で魚としてのプライドを示した。

 ビクビクッ、あっ、魚だ。

 オォ〜、失礼した。30cmくらいはある“見事な真鯛”じゃないか。ただ、水バケツに突っ込ませるほどでもなかったので、すぐにクーラーボックスにチェックイン。すると、それまでの鯛が小さかっただけに、とてつもなく大きく見えるではないか。

 真鯛、チダイが混じる中、サイズアップは叶わず、底取り後、アタリがあってアワセを入れた瞬間、根掛かり。テンテン喪失でラインカットと同時に「終了!」の合図。う〜ん、悔しい。

 今回はハッキリ言うと下見釣行(苦笑)。本番は次回23日である。23日は今回の仙台メンバーが多少入れ替えになって、総勢10名による、恒例の「12時間耐久真鯛釣り」が行われる。今回の結果を糧に、すでに対策を立て始めた人がいるはず。本番こそ、船上、大賑わいといきたいところだ。


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