2011年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
9/23
三厩沖
晴れ 若潮 13:27 6:43 5:30頃 17:30 10 0
 9月10日の試験釣行から、はや二週間。仙台グループと青森グループによる津軽カップ本番がやってきた。今回は日の出から日の入りまでの12時間釣行。50歳を過ぎた大人が、ほぼ終日、自然の中で遊ぶ・・・こりゃ釣りならではのモノ。贅沢なひとときだとつくづく思う。

 2〜3日前まで台風15号が四国沖で停滞し、随分と肝を冷やしたが、前日の予報で完全に抜けるとわかり、一気にボルテージは上がった。台風一過のメガ爆釣・・・コレって有りだよね。

 ただ、台風遺産として、うねりが少しは残るだろうと、皆にアナウンス。最近は徐々に船酔いに強くなりつつある皆さんだが、やはり不安があって、いろんな酔い止め薬を用意して対処してくれた。
 そんな中、ウチの息子だけは「おなかにモノが入っていないと船酔いしそう」とカレーライスを手にしたので、私は「おいおい、そんな脂っぽいモノは消化が悪くて逆効果じゃないか?」と言ったが、意に介さず、午前3時の深夜にガッツリ食べた。結果はどうか? ヘッヘッヘ、港を離れて1時間もしないうちに、うなだれてしまった。

 仙台Gは午前2時には既に三厩到着。我々、青森Gは申し訳ないが、その頃はまだ布団の中でZZZしていた。

 飛鷹IIは20km離れた平舘漁港に停泊しているため、若干、遅れて三厩に到着。この遅れで救われた人がいた。○ちゃん(笑)。目覚ましのセット間違いから、予定より1時間ほど長く熟睡し、寝坊。氏の到着時、まだ飛鷹は着いていなかった。良かったねぇ〜、○ちゃん。

 飛鷹II到着と同時に荷物を瞬間移動させ、あっという間に水深60m辺りにいた。潮があまり効いていない。軽めのリグでも底取りが可能だった。若潮も、津軽海峡では気にならない。潮汐に関係なく、西側(三厩→竜飛)に潮が流れてくれればイイ・・・のだが、どうもそうではないのが気掛かり。
 船上ではいろんな仕掛けが試されていた。ブラー、ジグ、テンヤ、カブラ、テンテン・・・。各氏、様々なスタイルで臨んでいる。

 探見丸のモニターを今回も頼りにする。恥ずかしながら、正直に言えば、モニター画面で白い影が落下していく様子を見て、てっきり、魚が底に向かって泳いでいるのだと思っていたが、それは投入されたリグだと知り、驚いたと同時に赤面した。そんなに感度がイイとはねぇ。いやぁ〜、恥ずかしい。なお、真鯛のような反応は、白いポツポツで表現される。サバやアジなどの魚群は、ちょっとした固まりが流れていくので、見分けがつく(ようになった、と言うのが正しいか)。

 自分はミヨシ左舷に陣取った。午前7時半、ほとんどアタリが無く、苦しんでいる時、船尾が賑やかになった。
 テンヤ名人を目指すタックスさんの竿がしなっていた。つい数ヶ月前までは、船酔いの恐さから、船を避ける傾向が強かった人が、好釣果が続いたことで自信を持ちつつあった。顔を現わしたのは40cmほどの本命真鯛だった。う〜ん、やるなぁ〜。

 40cm前後のオニカサゴ(※1)やホウボウ、ソイ、ベラなどの外道があちこちで釣れている。自分には全くアタリすらナシ、トホホ。

 ※1 手持ちの魚図鑑ではオニカサゴの分布が「本州中部以南」となっている。ココ、三厩は本州最北(正確には大間が最北なので、準最北)に位置するが、近ごろ、大変良く釣れるようになった。高級魚ということもあって、関東のほうから、わざわざ釣りに来る客が多くなっていると聞いた。オニカサゴと言えば、背びれ、腹びれ、尻びれの猛毒。刺されないよう、取り扱いには充分な注意が必要だ。出来れば、扱いに慣れた人に処理を頼んだほうがイイだろう。

 午前11時半、船尾左舷のgajinさんのロッドが突き刺さる。ドラグの悲鳴が聞こえてきた。ついにデカ真鯛か?
 駆け寄り、様子を伺うが、元気が良くて一向に上がってくる気配がない。ゆっくりやり取りして、相手が疲れるのを待とうってことで、好きなように暴れさせた。徐々にリールを巻き上げて、チラッと見えたのが細長くて青っぽい魚体だった。オッ!青物だ!しかも2匹見える。外野席では「掛かった1匹を助けようと2匹目が必死にサポートしてるんじゃないか?」との声が。
 ようやく確認できて、笑いが起こった。ジグの頭と尻の針にそれぞれ一匹ずつ掛かっていたのだった。すげぇ〜!省エネ釣法!
 大きいワラサは62cm。おいしそう〜!鯛以上に強い引きを堪能し、楽しい釣りが出来たgajinさんが羨ましい。

 この模様は動画にも収めることが出来たので、このページ下でチェックしてみて欲しい。

  (下に続く)


フォトギャラリー
台風一過、青空が徐々に増える中、三厩を出港 タックスさん、絶好釣!40cm真鯛!
SIBUさんに本日最大の50cm真鯛が釣れた gajinさん、62と40cmのダブル・ワラサをゲット

gajinさん、ジグでワラサをダブルヒット!

アベ(左)、タックス・テンヤ名人(右) SIBUさん、本命2枚。余裕綽々 ジグの神様、gajinさん
ケンイチさん、80目指してガンバ郎 あすぱむJr、船酔いでダウン 熊さん、今回は不完全燃焼の様子
TOMEさん、大鯛欲しいとこですネ でかバラシにショックの松ちゃん 宿では、おいしい焼酎で乾杯

 (上から続く)

 正午過ぎ、右舷最後方のSIBUさんにヒット。こちらはカブラ名人・・・いや、いろんな武器を持っているがカブラでゲット。50cmは本日の最大サイズ。やっぱ50を超えると、鯛の凛々しさがあるねぇ〜(人間と同じだわい)。おめでとうございます、SIBUさん。
 このあと、更に氏は二枚目を追加して、本日の竿頭。笑いが止まらないってのはこのことか?この時、同時に、ウチの息子に、なんだかわけのわからない強い引きの魚がヒットし、ついつい親バカが出てしまい(爆笑)、付きっきりになってしまいました。よって、SIBUさんの二枚目は未確認デス(冷や汗)。何センチあったのかな?
 なお、息子にはワラサとフクラゲの中間サイズ:無理やり作るならば「ワラゲ」約40cmが釣れて、思わず、ヨダレが出てしまいました。悔しいことに、この魚、私の口に入ることがなく、家族の胃袋に収まりました。

 ど〜〜〜も、船尾の成績が良すぎて、船首に陣取った我々4人は歓声が上がらない。

 魚は満腹で食いが悪いかもしれないが、人間はめちゃめちゃ腹が空く。
 自分と背中合わせに船首右舷に釣り座を構えた松ちゃんが、オニギリにパクついていたその時・・・置き竿に大きなアタリが来た。慌てて、手を伸ばしてロッドを掴むが、ドラグがジージー出たあと、プッツンこ。ナナマル?ハチマル? アハハ、やっちまったなぁ〜。
 魚は逃したが、ロッドを失わなかっただけでも良しとすべし(笑)。経験者は語る。

 須藤船長の息子さんが操船する飛鷹丸にはお客さんが2名乗っていた。そちらも近くのポイントで本命を狙っていたが、まだ出ていないという。台風の接近と共に、寒気が押し寄せ、水温が若干下がったそうで、それが何かしらの変化をもたらしたのかもしれない。

 午後2時、探見丸のバッテリーがついに途絶えた。頼りにする習慣がつき、使えないとわかると妙に心細くなる。後で知ったことだが、外部接続の予備バッテリーがあるので、それを用意しておけば長時間使える方法があるとわかり、元気が出た。

 午後5時過ぎ、陽が傾き始め、南側に大きな黒い雲が見えた。
 予報では「6時頃から雨」。当たらないだろうとタカをくくっていたが。
 夕まずめで船上が賑やかになるのを想定したが、それとは裏腹にシーンと静まり返る時間が多くなったこともあり(仙台からの長い移動による疲れも出てきていた)予定より30分早めて、5時半、終了。結果的にコレが奏効した。

 三厩港に着き、後片づけを無事に終わって、祝勝+反省会用の買い出しをしようと近くのサークルK外ケ浜三厩店で車を降りた、その瞬間、大粒の雨が落ちてきて、その後、更に激しくなり、雷が♪ピッカピカドンドンと、先ほどまでの穏やかな天気が激変した。

 午後7時過ぎ、大雨が降り、稲妻が数多く走る中、本日の宿・龍飛崎シーサイドパークに到着。
 急いで荷物をケビンハウスに運んだあと、車を100mほど離れた駐車場に置いて、再び、ケビンハウスまで戻ったのだが、その道のりが恐かった。アタリは突起物が一切無く、自分だけが避雷針みたいな存在。ピッカピカの後に、物凄いゴロゴロの轟音の中、傘を差せば落雷の危険性があると判断し、出来る限り低い姿勢で激走した。ピカッと光る度に心臓が止まりそうな、恐いシーンだった。

 ケビンハウスに飛び込むと、皆、活発だった。空腹をコンビニ弁当で満たし、続いて付き物ののアルコールで喉を潤す。窓の外で激しくピカピカするのも忘れて、本日の話題で盛り上がったのでした。散会は何時かな?もうわからない。ケビンハウス2棟に分れての宿泊で、パーティー会場から寝宿に戻る頃には、すっかり雷も鎮まっていた。

 翌朝、NHK総合の「鶴瓶の家族に乾杯」で放映された「龍飛のかっちゃ」を激励訪問して、相変わらずの“かっちゃ節”を聞いて、ひと安心したところで、今回の「津軽カップ2011」は終わった。


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