2012年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
6/08
三厩沖
霧のち曇り 中潮 5:05,18:05 11:43 4:00頃 18:30 6 2
 今日はシマノフィールドテスター佐々木洋三さんら、シマノのスタッフとの釣行。
 自分一人だけでは心細いので、我が合衆国ウェブサイトの真鯛ページや掲示板にも何度か登場のsawa君も同行することになった。彼は、昨年も同行しており、スタッフの赤澤さんとは既に旧知の間柄であるため、楽しみにしていたようだ。日ごろから、カブラ釣りを実践しているsawa君は、やる気満々である。

 本日の釣り座は、自分とsawa君と赤澤さんがミヨシに、佐々木さん、森脇さん、お名前不詳のXさん(ごめんなさい)がトモである。

 4時、フィッシングスタート。風が弱いため、霧が発生した。弱い東風に肌寒さを少し感じる。ベタ凪で、ほとんど波が立たない。潮の流れもそれほど速くなくて、カブラがそんなに引かれることも無い。軽いカブラでの底取りも楽だ。

 5時過ぎ、sawa君と赤澤さんがWヒット。サイズは50cm前後か。幸先良い。しかし、続かない。

 アタリが少ないと、集中力が次第に散漫になり、眠気も催してくる。飛鷹IIの、やや西寄りを流していた僚船から連絡が入り、そちらも芳しくないらしく、正午前、須藤船長がポイント移動を決断する。約30分かけて、龍飛岬をグルリと回り、裏龍飛へ到着。先ほどまでの霧がすっかり消え、青空と日差しがあった。水深60m付近を流してみると、コツコツ当たりが出た。が、ヒットしない。トモで竿を曲げる人が出たようだ。真鯛がいくつか、他にメバル、ホッケなど。

 赤澤さんにいろいろお話を聞く事が出来た。1〜3月を除く9ヶ月間、全国各地の真鯛を求めて、釣り歩く赤澤さん。年間約150枚を釣り上げ、ほぼ毎回、お土産として家に持ち帰るのだが、ご家族はおろか、ご近所から、もはや喜ばれなくなったとのこと。うむむ、それに比べて、我が家は鯛を持ち帰るとお祭り騒ぎ。えらい違いだ。喜んでいいのか、悲しんでいいのか、お互いが悩ましいところである(笑)。喜ばれないのが理想だが、「またぁ〜?」ってのも、ちと辛い。

 当たり前だが、タイラバの話題になると、語り口が熱くなる。針の種類、サイズの選択から、アシストラインへのこだわりなど、細かい部分に物凄い関心を持っているのがわかった。達人と呼ばれる人は、しっかりしたポリシーを持っている。自分とは大違いな、真鯛に対するエネルギーを感じた。

 一通り、皆さんには最低1枚の真鯛が釣れて、やがてノーヒットは自分だけという“崖っぷち”に追い込まれる。

  (下に続く)


フォトギャラリー
三厩沖は濃い霧。ほぼ1年前の漁船追突事故を思い出させた
sawa君と赤澤さんのダブルヒットで始まった
森脇さんの真鯛 佐々木さんの釣ったデカメバル
(お詫び:佐々木さんの真鯛写真を撮り損ねました)
Xさん(お名前わかりません)の真鯛 開始から14時間30分後に、やっとヒット
どーです、この笑顔。いいね! 終了30分前、一気に5枚が出た

 (上から続く)

 午後2時?3時?(もはや、時刻の記憶力が無くなっていた。何しろ、まだ本命の姿を見ていないために時計を見る余裕が失せていた)、霧が無くなった中学校付近に再び戻って流してみるが、外道がポツポツのみ。

 長い、長ぁ〜〜〜い時間が過ぎて、陽がだいぶ傾いた午後6時頃、船首突端に移って孤独なキャストをしていた自分に、ようやくヒットした。カブラがベタ底を引きずる状況で食った。実を言うと、カレイでもいいから釣りたい心境だった。なのに真鯛が横取りして食うとは変な話だ。グイ、グイと竿先を振って、ドラグを鳴らす引きは間違いなく本命真鯛だ。
 周りの皆さんがおそらく気にかけてくれたのだと思う。「急がなくていいから慎重にゆっくりでいいよ」と優しい声が掛かる。

 ネットに収まった瞬間、ホッとし、今日のノルマ達成だと思い、ラインカットして片付けようとすると、誰もやめる雰囲気がない。一気に4枚上がっていたのだ。ということは時合い到来を意味し、これを見捨てて、納竿ってのもマヌケである。

 よって、再び、先ほどのヒットゾーンにキャストした。着底して、ズルズル引きずってると、またアタリが・・・。どんどん走る様に、さっきより大きい真鯛を想像した・・・のだが、???、途中からおかしくなった。引きが感じられず、根掛かりのようだ。PEラインの残りが無くなり、下巻きに使っていたオレンジのフロロが顔を出して、プッツンこ。スプールは空っぽになってしまった。こらぁ〜、ライン泥棒!根掛かりでは無かったと思っているが、バツの悪さを感じて、頭を掻いた。

 コレより少し前に、Xさんがまさしく強い引きに遭遇し、このままじゃ耐えられないってことで、飛鷹IIを動かせて取り込もうとしたが、結局、石が上がってきて、なんだったんだ?と腑に落ちない“事件”があった。氏も納得いかなかっただろうし、今、それに似た体験をした自分も同じ気持ちである。

 気を取り直して、残り時間も、わずかとなり、ラストキャストのつもりで飛ばしたカブラに、身の程知らずな真鯛が食い付いた(笑)。無事に船上の「鯛」となり、つい1時間前は途方に暮れていた自分と正反対の自分がいた。見てやって下さい。満面笑みの顔を。最初の14時間30分は地獄、最後の30分はパラダイス。となれば、自然に、そんな笑顔になりますよ。許して下さい。

 最後に。
 今回の釣行、もしかしたら雑誌に載るかもしれません。その際は改めてお知らせしますが、没も有り得えますので、期待半々にしておいて下さい。


★ return ★