ブルーウッズという船名は初めて耳にする。電話出演の船長に注目してみると、非常に丁寧でわかりやすく説明していたので、一度乗ってみたくなった。ホームページもあるので、すぐチェックすると、やる気が伝わってきた。予約は？・・・とみたが、カレンダーが無い。予約はすべて電話のみで受け付けるという。
　乗りたい6日は土曜日だ。もう既に予約済みだろうと思って電話すると、まだ余裕があるというので、迷わず予約した。

　当日、初めて逢った船長に「予約カレンダーが無いのはなぜか？あれば便利なんだけど」と尋ねたら「イタズラなどのトラブルが多かったのでヤメた」という。予約をしておいて、なしのつぶてだったりと随分とひどい被害にあったらしい。腹の立つヤツは居るもんだ。

　この日は仙台から来た2人に、自分と松っちゃんの合計4人。船長が言うにはお客さん2名集まれば出るのだそうだ。ありがたい。

　小雨降る中、午前4時に出港。自分は船尾の左舷に陣取った。
　黄色のブイを過ぎて、約15分、ポイントに到着。メタルジグにイソメを付けてキャストすると、いきなりコンコンと挨拶が来た。焦らず、騒がず、次の当たりを待つと、遠慮なくまたコンコンと来たので、合わせを入れた。グィ〜〜ン!!　オォ〜、早くも来たぁ〜。船長、左に回って、ネットイン。いいねぇ〜、こりゃ。

　絞めは船長が行う（※1）というので、鯛の口から外して、すぐにまたキャストした。すると船首左舷の方にもヒット。いいポイントに入ったらしい。最初にヒットした辺りで再び2枚目が食いついた。それだけにとどまらず、開始からわずか1時間弱で4枚を釣り上げ、バケツの中が窮屈になってしまった。こうゆ〜釣りは、そう滅多にあるもんじゃない、あの2006年5月を思い出すほどのラッシュに気を良くしたのは、言うまでもない。

　※1　築地で絞め方を覚え、それをやると非常に美味しい刺身になるという。それをココで披露するとマネされるので、知りたい方はブルーウッズに乗ってください（笑）。実際、自分は見てないので説明出来ないが、確かに美味しかった・・・舌音痴に近いのを自負する自分の言葉は信用ならないかも知れないけど、間違いなく美味しかった。

　数が出て、心の余裕が出来たので、船長から更なる情報収集をしてみた。
　・釣りビジョン効果で大阪など遠方からのお客さんが増えたとのこと。
　・かつては趣味で自分だけの船釣りをしていた。
　・少し前から釣り船を始めたが、まだまだ知名度は低いので、週末でも空きがあって乗れますから予約してください、とのこと。
　・魚探の状況はこまめにアナウンスするので非常に助かる。

　シトシト降る小雨は、徐々にウエアを湿らせて、午前8時頃には袖口や尻が気持ち悪くなっていた。ウエアもそろそろ替え時か？暑いのも辛いが、冷たいのも辛い。

　朝一のラッシュからしばらく小康状態が続く。
　当たりもあって、鯛は間違いなく居るのだが、バラシが二度ほどあったりと精神的なたるみが出ていた頃、他のお客さんにメタボな60オーバーがヒット。これで、再び、釣りたい気持ちが目を覚ました。

　300mほど遠くで、なぶらが立ち、船長「どうします？行きますか？」に「もちろん」と即答。
　全速でたどり着くと、魚探が真っ赤になるほどイワシやサバなどのベイトが群がっていた。その下に「真鯛がポツポツ映っている」との船長からの情報に合わせて、その棚に仕掛けを落としたところ、コツン、コツンと前当たりが・・・。
　おほほ、来とる、来とる・・・。
　我慢、我慢、我慢・・・・それ！今でしょ！と、アワセを入れると気持ちよく乗った、キャホォ〜！　ウレP〜5枚目をゲット。

　午前11時、終了。船中13枚。なお、この日は午後便も好調で15枚。平舘で営業していた他船があまり良い釣果で無かった中、ブルーウッズが28枚も出たのは驚異的。船長の目利き、良しとみた。

　次回、また乗りたい気持ちが増幅した。