2013年の真鯛釣果

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
9/16
奥内沖
中潮 6:33 13:09 5:00 10:40 3 7
 前日15日夜、和歌山県潮岬付近で猛威を奮っていた台風18号の進路に気をもんだ。
 ブルーウッズ船長に出船確認をすると「昼頃から北風が強くなる予報だが、午前中は可能だろう」との返事に、半分、諦めていた自分は一瞬、戸惑ったが、一気に釣りモードのギアがトップに入った。

 今回は青森市の青森マリーナからの出船である。ココは10年ほど前に友人のボート釣りで利用したことがあるが、かなり年月も経っているのと、ブルーウッズの停泊場所がわからなかったので確認のため前日に下見してみた。
 船着34番を探して歩くと、ベイブリッジの直下に「34」を発見。雨を凌ぐにはベイブリッジがちょうど良い屋根になりそうだ。車もすぐ近くに停められるし、自宅からも15分あれば辿り着くし、イイことづくめ。あとは○○○さえ釣れれば、言うこと無し。

 当日の朝を迎えた。午前5時の出船に備えて3時半に起床。真っ先に窓の外を確認すると、小雨が降っているが、風は無い。うむ、これなら出られる。短期決戦を念頭に早めに結果を出すことを考えた。

 今日の乗船客は4名。船首に2人、船尾に2人の配置。自分は船尾右舷に釣り座を構えた。

 船はマリーナを出ると西側に走った。台風を避けた大型船が湾内に沢山入ってきていた。この光景は、かつて県病の8階に入院していた時に部屋から良く見たが、今回のように海から見るのは感慨深いモノがある。地獄から甦った自分を実感するシーンだと言える。

 初めての奥内沖だが、釣り方は源氏ケ浦とほぼ同じなので、戸惑いは無かった。水深約30m、ホタテの「のし」に係留する、のし釣りはいつも通りである。

 数日前、船長に「エビとイソメでどっちの食いが良いのか?」と尋ねると「まだはっきりしたことは何とも言えない」という。春先からずっと平舘沖合で船を出していたブルーウッズ。つい2〜3日前に青森マリーナに拠点を移したばかりだったので、データも少なく、このような返事になったのだろう。

 取り合えず、自分はエビをメインに勝負。自分にはあれもこれもという器用さが無いため、今日はエビしかないとほぼ決めていた。だが、もし他の方達が爆釣した場合に備えて、ワームは準備していたものの、イソメよりはエビの素材に注目していた。いつもは、花エビ(加藤えびや)がお気に入りだが、ショップに無かったため、浜市のブルーパッケージと「ストロングVS鯛」を用意。

 ポイントに到着すると、魚探反応が素晴らしい。
 そふえ釣具のW島さんが薦める「ストロングVS鯛」をまず先にテンヤ3号にセットして落としてみた。

 さぁ〜、始めるかぁ〜、奥内沖の鯛はどんなんかな?

 (下に続く)


フォトギャラリー
ベイブリッジ真下がブルーウッズの停泊場所 34番が目印デス
ストロングVS鯛(約20匹) 浜市のテンヤエビ・青バージョン
 明け方のフェリー埠頭は明るかった あっという間に3枚ゲッチュ
 船で黒鯛とお目にかかるとは驚いた ブルーウッズとは相性の良さを感じる

 (上から続く)

 あまり潮が流れていなかったが、まもなくしてコツコツと朝の挨拶がやってきた。コレが微妙に良くて、刺激する。
 何度か、遊ばれているうちに、グイッと曲げるヤツが現れ、来たぁ〜とアワセ!一発オロナミンCを掛けた。グイグイ!
 ん〜〜、イイ手応えだ。逆らわずに引かれるままにさせて、少し緩んだ時にはハンドルを早巻きしての繰り返しをしていたが、ちょっと緩んだ瞬間、フッと軽くなった。ううう!バレた!コレは獲りたかった。悔しい〜。

 あっちもこっちも鯛ラッシュが続き、まさに時合い到来。悔しがってる場合じゃないと、気を取り直して、すぐ次の仕掛けを投入。
 す・る・と・・・・じぇじぇじぇ(参考までに、青森では使わない言葉、いや、聞きなれない言葉である)、さっきの鯛、戻ってきたか(笑)? 手応え有りの真鯛が、懲りもせずにオイラのテンヤにヒットしてきた。同じ過ちはするまいと、今回はアワセを大きく5回ほど入れて、テンションを保つようにして慎重なやり取りをした。ドラグのジージー音が耳に心地よい。この音と腕に来る抵抗力がたまらなくて海に通うのだと、アドレナリン溢れまくる。

 上がってきたのは62センチ(船長計測)。きゃほぉ〜!やったね、スゴイね、うまいネ、ヤルじゃん。
 時計を見ると、まだ6時。この先、もっと行けそうだ。しかし、サイズアップがなかなか実現しない。釣れるのは30センチ前後。1時間ほど粘ったのちに、諦めて移動。

 船長は言った。
 「大きいのが出なくて、他に移ってみたものの、結果同じで、後になって前のところでもう少し粘って見れば良かったか、というのが良くあるパターンなんだけどなぁ〜」
 この後、この言葉が本当になってしまった。アタリが少なくなり、雨音とカモメの鳴き声ばかりが目立つ。

 雨はずっと降り続いた。時間の経過と共に、雨粒も大きくなった。4時間も雨にさらされていると徐々に滲みてくる。予め雨は覚悟の上なので、黒鯛用に使っていたヒップガードを引っ張り出してきて今日は臨んでみたが、新調した上着はまだ雨を凌げたものの、年季の入ったズボンはすでに撥水機能が失われ、下半身はビショ濡れ。もっと快適な下半身にする必要性を感じた。

 さて、船内で驚きの歓声が上がったのが、自分と同じ船尾左舷で釣っていたSさん。イソメで黒鯛をゲット。
 久しく、黒鯛をライブで見ていなかったため、思わず注目してしまった。これは貴重。船首にいた辛口のNさんに「船で黒鯛を釣る方法を教えてくれ」と茶化されていた。

 30センチ前後の塩焼きにはうってつけの小鯛が95%、細サバが少々混じり、50センチ以上の真鯛は2〜3枚。トータル釣果は40枚弱ってとこか?

 午前10時半過ぎ、船長が深場で釣りをしていた僚船に電話連絡を取ったところ「風が強くなり始め、ウネリも大きくなったことから帰港中だ」との報を受け、ブルーウッズも戻ることに決定。船長判断は的確だったと言える。


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