2014年の真鯛釣果
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果
6/21
平舘沖
晴れ 小潮 9:04 15:20 11:00 17:30 5 2
 雪に閉ざされて寒い冬は、青森から逃げ出したい〜と思うのに、春になると青森って最高!〜と現金にも叫んでしまう。
 なにせ真鯛釣りファンからすれば、好ポイントが多く、釣り船も安く、近場でデカ真鯛が釣れるんだから、こんなイイところは無いでしょ。ねぶたに次いで全国に自慢出来るのではないだろ〜〜か?

 シーズンに入ると、ほぼ毎週、海に通える自分は幸せ者である。一方、東日本大震災後は釣りの環境が大きく変化して、気軽に地元の海へ行けなくなった仙台の釣友達は、ホント、気の毒だ。そんな彼らの心を少しでも「癒したい」ってことで、求めに応じて、船やら宿の手配をするようになった。

 今回は、既に来月にスケジュールされているにも関わらず、造反した4名が「来月まで待てない。釣りがしたい」とのリクエストに特別に応える形で、ブルーウッズを仕立てた。正確には「私が彼らを煽ったから」と言ったほうが正しい・・・のかもしれない。

 ちょうど今週の始めから一ヶ月遅れの爆釣が始まり、スケジューリングは正解だった。
 BWが16日(月)に船中53枚の大漁となり、新聞の釣り情報の記事にもなったほど、平舘は熱くなっていた。いつもなら午前便を取るところだが、もう既に予約満杯になっていて「午後便+夜はコテージに泊まって祝賀会」というカタチになった。

 期待に胸膨らませながら、ちょっと早い午前10時、平舘漁港に全員集結。いつも心配する天気が今日は申し分ない青空が広がり、釣り日和になりそうだ。釣り座はジャンケンで決め、船首にTOME、SIBU、船尾はタックス、杜の熊、あすぱむ、となる。

 午前11時前、午前便が帰港した。彼らの顔色に注目。ジロッ、ジロッ・・・ん〜、どうもすぐれない。荷物の陸揚げを手伝いながら「どうでしたか?」と聞いてみた。
 「ダメでした」アチャァ〜、悪い言葉を引き出してしまった。

 「センシュ船長」も笑顔がみられない。よって、物言わずにおとなしく、クーラーを積み込むことにした。悪い空気からは少しでも遠ざかりたいのだ(笑)。

 船尾の右舷に陣取る。近ごろ、軽いメタルジグで好釣果が出ているとのことで、スタートはコレだと決めていた45gのタングステンジグをキャストした。小ぶりなTGジグは平舘海峡の潮に押し流されることなく、落下していく。しかし、あまりにもそのスピードが速い。
 ん〜〜〜、あまり潮が効いていない。スロースピードでカーブフォールを演出したいのだが、ゆる過ぎてこれほど真下に戻ってくる潮も珍しい。更に軽い28gにチェンジする・・・が、コツンとすら当たらない。

 船首で何か動きが出たらしいが、良くわからないまま、目を向けると、まもなくして「アッ!」が聞こえてきた。左舷に陣取ったTOMEさんがバラしたのだった。かつて、見事な弧を描くロッドにみんなが注目して騒いだら、アブラツノザメだった苦い経験から、この頃は掛けても静かにハンドルを巻く悪いクセがついてしまったようだ(笑)。おそらく本命の鯛だろう。

 (下に続く)


フォトギャラリー
午前便の帰港を待つ間に作戦会議 TOMEさん、嬉しい60cm
タックスさん55cmの男真鯛ゲッチュ タックスさん、神経締めにチャレンジ
センシュ船長、仁王立ち。鯛、怖がって逃げないか心配(笑) ようやくカブラ炎月で仕留めた
今回使用したリグの数々。左二つのカブラで釣った TOMEさん、この炎月十六夜で2枚ゲット
おだいばオートヴィレッジの洋風コテージ それぞれの決めポーズで記念撮影

 (上から続く)

 14時。スタートからメタルジグでずっと粘ってみたが、寂しいことにアタリの一つも取れないため、カブラに変えてみた。ネクタイやヒラヒラの派手目な炎月をセットすると、なんと一投目でヒットした!指示棚30mでバッチ・ぐ〜である。
 頭を抱えていたセンシュ船長とガッチリ握手。ようやくBWで今季の初真鯛を釣ることが出来たのが嬉しい。

 船中での待望の一枚に、皆が、一斉にカブラに変えた。すると、わずか数分後、TOMEさんにもヒット。うむ、敵は足下に居たのか。

 まもなくTOMEさんにまたヒット。ところが、バレた。本人曰く「針先が丸くなっていた」。なお、本人のHP(Sato's Factory)で確認したところ、今回の成績は、8打数2安打(60と55cm)3バラシ。バラシ3回は、乗った船がBWで良かった。これがもし幸丸であれば、海に放り込まれ、生きて仙台に帰れなかったかもしれない。その幸丸に来月、乗る。中山船長の裁きを受けないことを願うばかりだ(笑)。

 終了時刻が気になり始めた15時半、自分と背中合わせの船尾に陣取ったタックスさんにヒット。テンヤ釣法がメインの氏にはメタルジグやカブラは使い慣れないため、苦戦したようだが、落ち着いたやり取りでタモ入れに成功。55センチ真鯛は実に嬉しそうだ。余裕が出来たため、神経締めに挑戦していた。こちらの模様もMr.タックスのればたら釣行記のほうでご覧下さい。

 TOMEさんに追いつきたい!の一心でリグもいろいろ変えてみるが、やはりアタリが取れない。あまり好みではないが、最初に釣れた炎月と同じスタイルのカブラに変えたら、ヒット。不思議なものだ。崖っぷちでの一尾追加で多少は晴れやかな気分で港に戻れた。

 船中5枚。寂しい結果となったが、一部を除き、他船も似たような貧果に終わっているので、残念だが「昨日までは・・・あるいは数日前までは凄かった」がアタリとなってしまった。SIBUさん、熊さん、辛いでしょうが、次回か、その次にはきっと笑顔になれるはず。また青森の海に戻ってきてください。

 終了後は外ケ浜町平舘の「おだいばオートヴィレッジ」内のコテージに宿泊。平舘漁港からわずか5分で到着でき、施設も奇麗なのでお勧めである。この日は他のコテージにも人が入り、外でBBQを行なっているグループ等もいて、大いに賑わっていた。これまであまり、こんなシーンを見なかったが、活気があってイイですね。

 仙台からの長距離→釣り船に揺られて数時間→疲労ピーク!な状況にも関わらず、夜10時過ぎまでテーブル囲んで飲みました。お疲れ様ぁ〜。


★ return ★