2015年の真鯛釣果
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果

10/30

茂浦沖
晴れのち雨 中潮 4:46 10:49 6:00 10:30 5 4

 最低気温6℃、最高でも9℃の予報。しかも西寄りの風強く吹くというので、中止覚悟で青森マリーナに集結。今日は、ヒデキとイケメン・シュガー(ヒデキの同僚で真鯛釣り初挑戦)と自分の3人、そして青森市内の3人組が混じっての乗り合い。
 我々は右舷に陣取り、小雨模様の中、午前5時半に出港した。ポイントに着く頃には小雨も風も落ち着き、次第に青空も見える天気になって「予報が外れた」と喜んだ。

 ただ、アタリがなかなか出なくて、頭をひねってると左舷の方にヒット。小型だが鯛が顔を出した。


 すると、シュガーの竿も・・・。「何かが付いてる、何かが」オオ〜、ドラグが鳴らなかったのでフグかと思ったら、本命の小鯛だった。ビギナーズラックじゃん。

「鯛は初めてかも知れないけど、他の釣りはしてるんでしょ?」
「ハイ、オ○ナは沢山釣りましたが、魚、釣るのは初めてッス。船に乗るのも初めて」
「オ○ナ??・・・ひゃひゃひゃ、シュガー君、なかなか言うねぇ〜。今年の夏、某子ども新聞で子ども記者の取材を受けて、立派な仕事ぶりが紹介されてたけど、彼らの夢を壊すなよ」
「ハハハハハ」←と、前言を否定しなかったので、マジでオ○ナを沢山釣った可能性有りかも(笑)。
「船酔いの心配は無いの?」
「大丈夫ッス。 酔い止めも飲んだので」

 ウチの新人と一騎打ちさせてみたいもんだ。イイ勝負になるかも。

 ヒデキが自作のヒデキピンクSPで調子良く鯛とカレイを上げている。最近「ダイソーで販売されたマニキュアに発がん物質の混入が判明したため、回収」とニュースになったが、かつて県南地域の100均で売られているピンクマニキュアを買い占めた彼にインタビューがてらイジってみた。
「アナタの購入したマニキュアは危険なのでは?消費者から苦情&保障問題が起こるのでは?」
「いえ、我が社の商品ヒデキピンクSPは大丈夫です。初期の頃のモノが使われており、現在はもう売られていないマニキュアのため、報道されたマニキュアとは別物だと思います。安心してお使い下さい」

 結局、ヒデキ社長、終わってみれば竿頭の6枚。着々と追加していくので、こっちも負けまいと追走したが、なかなか追いつけなかった。恐るべし、ヒデキピンクSP。

 10時10分、ベタ底でモゾモゾとしたアタリにジッと我慢し、ハンドルに手を掛けた。コツコツコツ・・・食え、食え、食え・・・コツ・・ゴゴ・・ガツン・・・それ行けぇ〜!ドン!のタイミングで竿を立てた。
 ヒット!
 先程まで中型真鯛でドラグが出ていたため「そんなんでドラグ出てるようじゃ、あかん!」と、ビック師匠の怒りの声が聞こえてきた。よって強めにしてみた。にも関わらずドラグ音が気持ち良く出るので良型を確信した。この時、右隣のシュガーにもヒットしていた。一枚目よりもサイズアップしている。まず先にそちらをタモですくってもらい、自分はゆっくり浮かせることにした。本音を言えば、万が一、バレた時、見られたくなかった(ふふふ)。

 あと10m。センチョー、お願い!ハイ、ゲット!
 Ohhhhh〜〜、イイ、サイズじゃないかぁ〜〜。 親針も孫針もダブルでガッチリ掛かっていた。さすが、あすぱむ、うまいねぇ〜、と自画自賛の大拍手!
 船の上に上がった時、カラス貝をプファァ〜と口から出した。
 船長「ほらなぁ〜、ロープに付着してる貝を食ってるんだよなぁ〜」
 船長計測で67cm。Ohhhhh〜〜、イイ、サイズじゃないかぁ〜〜。アイ・アム・プロ!グッジョブ!

(下に続く)


フォトギャラリー

午前6時半、レインボーブリッジとお月様(中央ちょっと上)のコラボが出現し、しばし魅了された

ヒデキの20代の頃 現在のヒデキ・・・ちゃいまんがな
イケメン・シュガーにヒット 人生初の真鯛ゲット(本日は2枚)
ボウズ逃れの一枚に照れ隠しのポーズ 嬉しい良型(67cm)一枚にサムアップ。
しかし、この後、嵐になって撤収。
後ろの空が嵐の予感
塗装が剥がされて、満身創痍の目ん玉オヤジ ヒデキピンクSPを奪い取りました

(上から続く)

 目ん玉オヤジ(パールホワイト11g)が鯛の硬い歯によって無惨にも鉛色がむき出しになっていた。お気に入りがまた被害にあってしまった。でも心配ない。これを目ん玉工場に送ると、新しいモノと交換してくれるシステムになっているので、帰宅後、早速、手続きをした。

 良型が出たところで気を良くし、目ん玉オヤジをグロー11gに変えて、5m先に軽くキャストした。10m、20m、30mとラインが出て、底(約50m)まで、まだまだ、という時、いきなりラインふけが無くなった。
 ん?サバか?サワラか?などとココで言うほどの余裕はなかった。
 東北新幹線「はやぶさ」並みのスピードでラインが出るもんだから、かなり慌てつつ、ベールを返すと、かつて経験のない強い引きが襲った。ジーーーー、ジッ、ジッ、ジッーーーー。
 しばらく抵抗せず(と言うより、どうしようも無かった)、左に走るヤツをロッドのタメで持ちこたえてみた。後ろでタモを抱えてスタンバイする船長に「青物でしょ?」「んーーー、青物ならジーーーーって、もっと長くドラグが出るはず」「でも、今の時期、中層で鯛は食わないでしょ?」「いや、それがたまに食うこともあるんです。これ、90はあるんじゃね?」「ギャァ〜〜、やめてぇ〜。マジ?そんなこと言われれば、絶対、バラせないじゃん」「お願いしますよぉ〜。バラしたら、どうなるかわかってるでしょ?」「うん、海に落とされる」「ピンポン!」

 んなこと言ったって、冗談抜きの凄いパワーにタジタジでっせ。でも、少しずつ、敵も疲れてきたようで、ハンドルを巻けるようになってきた。確実に距離を詰めている実感を持ちつつも、時折、また5mぐらい走られる。残り20mまで詰めた頃、何かイヤな感触が手に伝わった。
 ゾリゾリ。あ”〜〜、まずい!ロープか何かに擦っている。
 ゾリゾリ。あ”〜〜、まただぁ〜。
 ゾリゾリ。ひゃぁ”〜〜、ヤメてぇ〜な、アンジェリ〜ナ!
 ハンドルを巻いた時、フッ・・・。 あ”〜〜ぁ、やっつまった。

 ショックリーダー1m付近でラインブレイク。そこで自分はコーヒーブレイク・・・んなわきゃないだろ!
  残ったリーダーを指先でさすってみた。ガサガサガサ。
 なるへそ、頭のイイやつに、見事、してやられた。悔しいが、イイ勉強になった。感謝したい。今度、一緒に飲もうゼ!ヘヘェ〜ン!

 そんな軽いジョークのつもりだったが、ヤツには通じず、怒りを増幅させた。
 北風が急に強まり、何やら嵐の雰囲気。船長の顔色がブス黒い色から青に変わった。
 突風と白波が立つ海に激変し、これには船長もたまらず「すんません、早上がりにします。このままじゃ、かなりヤバくなりそうです。皆さん、波を被らないように急いで操舵室の中に入るか、影に隠れて下さい」

 ヒデキ曰く「あすぱむさん、さっきの魚の逆鱗に触れたんですよ、この嵐」
 「何、言ってんの。時化男のヒデキが乗ってるのに今日は穏やかで変だなと思ってたら、やっと本性出したんジャン」
 「違いますよ、絶対、あの幻の・・・」「うんにゃ、ヒデキの・・・」と嵐のなすり付けが青森マリーナまで延々と続いた。隣でシュガーは呆れていた。


★ return ★