今年初めての源氏ケ浦釣行。同僚のK内君と、チームMISAWAからビック師匠、鯛長、トハちゃん、真鯛スペシャリストのヒ○ト○ンさん、そして初顔合わせの「鯛湾人」親子（日本人デス）との釣り。

　ヤマセ続きで平舘方面は中止の情報が入ってくる中、ココ、源氏ケ浦はヤマセの影響をあまり受けず、あっさり出船OKが出た。

　午前4時、源氏ケ浦漁港出発。風はさほど無く、海も穏やか。
　K内君に見せた「魚種格闘技戦！　BATTLE-129 おはよごす！陸奥湾どってんマダイ」のリグがスピンソニックだったため、まずソニックを使うことに決定。開始直後、前方に突然シューーーっと現れる鮎のような魚を発見。鮎はいないよなぁ〜と馬鹿なことを本気で考える間もなく、右隣のヒ○ト○ンさんがサバを釣った。なぁ〜んだ、鮎でなく鯖だったのか・・・などと、とぼけたことを言うのはヤメよう。
　いやぁ〜、いるわ、いるいる。

　話を聞くと、近頃、エサ取りが多くて大変らしい。
　ナニョォ〜？　となると、イソメを二人で1000円もあれば間に合うだろうとのもくろみは大間違いってことになる。つい一週間前までやっていた平舘でのメタルジグや鯛ラバ釣法が、ココでは一変してソニックやテンヤを使ったエサ釣りになるため、頭の切り替えが必要だった。それに加え、近頃、源氏ケ浦の鯛がご機嫌斜めでなかなか食い付かないというのでエサの消耗もあまり無いだろうと踏んでいたのが、まさかエサ取り天国だったとは・・・。
　情報通り、スリムなサバがパッカパカ釣れる。時折、30mほど前方でなぶらが立ち、広い範囲で海面がバシャバシャした。他にアジ、フグが少々（思ったほどフグは出なかった）。

　ところが、意外に早く第一号真鯛が釣れた。5時頃からヒ○ト○ンさん、鯛湾人親子、ビック師匠が結果を出す。本命が顔を出すと、やっぱヤル気が出る。
　イソメはサバにすぐ食い付かれるので、ソニックに見切りを付けて、テンヤにチェンジ。

　すると・・・午前6時、「コココッ」と鯛子チャンが朝の挨拶にきた。嬉しいねぇ〜、あんなに機嫌悪いと噂されてた源氏ケ浦の鯛子チャンが9個もキャストされたリグ（船長含む）のうち、自分のテンヤに興味を示してくれたってのが嬉しいねぇ〜。
　周囲から「鯛、頑張れ！」「ハサミの準備しろ〜」「タモなんかいらねぇ〜」「バレろ！」と激励の声援が送られる中、見事、応える形でネットイン。ガハハ、どぉ〜だ！皆さん、ありがと〜。これを読んだ夏休み中のお子さん達には「この文章、おかしいね？ケンカしてるの？」と思われるかもしれません。
　そぉ〜じゃ、ないのよ〜。大人の世界って、こうなのよ。話し言葉と心の中は全然違うんだよ。みんな、気持ち悪いぐらい大の仲良しだよ。でもさぁ〜、これを子ども世界でマネしちゃダメよ。イジメになっちゃうからねぇ。

　トハちゃん、バラす！
　先週に続いて、今回もリグごと持っていかれてバラし、船上が一気に凍り付いた。
　「あいつ、何やってんだぁ、釣れなくなるジャン。バラすなよなぁ〜」のつぶやき声が聞こえたので、代弁する形で船長に提案してみた。
　「船長、バラした人はロッドを置いて、ペナルティーボックス（後ろのトイレ）に入ってもらうってのは、どう？」「うむ、そうだな、誰かが次の真鯛を釣るまで入ってもらうか」
　トハ「エエエエエエ〜〜〜〜〜！そんなぁ〜」
　船長「可哀想だから、次の鯛を自分で釣ったら、この話は無かったことにするか」「うん、そだね」
　良い子の皆さん、これも大人の世界だからネ、決していじめじゃないよ。
　そんな劇薬が効いたらしく、トハちゃん、ヒット＆ゲット。オオオ〜、やれば出来るジャン。

　ビック師匠、次の鯛を狙うが、なかなか思うようにならず、お立ち台（舳先）に向かった。足が疲れるようになって座りたい時が多くなったと口では言うものの、釣果が出ないとなると人が変わる。あの高さのあるお立ち台にヒョイと上がり、シャキッと立ってキャストし始めた。なんちゅう〜、執念。
　この人・・・いや失礼、このお方、納得いかなければ、問題点を良く考えて、面倒臭がらずにすぐチェンジする決断力が素晴らしい。これが“師匠”と呼ばれるゆえんである（尊敬してます、リスペクト。イヒヒ。いや、ホント）。
　そんな師匠だったが、次の結果が出なかった。帰港後、船代の支払いの際に釣果を申告するのが幸丸のルールだが、師匠が「1枚」と言ったのが、聞くつもりが無かったのに、つい聞こえてきてしまい「えっ？マジ？いちまい？」と、わざと刺激してみた。「コンニャロ〜」と怒っていた姿がまた美しかった。

（下に続く）

（上から続く）

　K内君、サバに苦戦しつつも、魚の反応があることにちょっと満足していた。ただ、奥様と三人の子供達に「お父さん、すごぉ〜〜い」の言葉を言わせるためには何としても釣らなければいけない。
　その瞬間は午前7時にやってきた。
　K内ファミリーにとって、メモリアルなシーンでもあるので、通常より大サービスで写真を5枚使って紹介します。彼の喜びの表情が伝われば嬉しいな。

　鯛長とは一年ぶり？の同乗になり、いろいろと積もる話に花が咲いた。コレが邪魔してまずかったか、大苦戦。残酷な時があるのも「釣り」。外道には好かれて本命にはソッポ向かれる結果になってしまった。こんなことでめげる鯛長ではない。また一緒になったなら、その時は良型を釣って、鯛長だとわからなくなってしまうほどクッチャクチャの崩れた笑顔を見たいものだ。

　ヒ○ト○ンさん、一枚目を釣ったら早々と船首から船尾へそそくさと釣り座の明け渡しをしてしまった。そばに居て、せっかく、イジろうと思っていたんだが、危険を察知したのだろうか？いや、そこまで意地悪く詮索しないようにしよう。釣れた場所を他の方に譲るという暗黙の幸丸ルールに従っただけ。偉い！尊敬！リスペクト！船尾ではアジ釣りに徹してましたねぇ〜・・・えっ？違う？鯛を狙ってたの？ありゃぁ〜。

　終盤は渋くなり、朝方の貯金が何とか面目を保ったかたちとなって、幸丸久々の二桁達成。底で食ったかと思えば、キャストしてフォール中の中層でヒット有りなど、エリアを絞りづらい難しい釣りだった。

　次回はまた源氏ケ浦でチャレンジ。ちょっとでも中層で捕まえられることを祈っている。