2016年の真鯛釣果
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果

9/10

野内沖

晴&雨 長潮 9:08 15:10 5:50 17:50 8 2

 予報は台風12号が前日に通過し、荒れ後の入れ食い=爆釣になるのでは?と期待したが、徐々に風が怪しくなってきた。西の風7〜8m?ん〜、ヤバイなぁ。

 今回は仙台Gとの一日仕立て。早上がりになりそうなら中止、午前か午後のみ可能なら決行のルールもできて、あとは船長次第。出船確認の電話連絡は午後4時。ちょうどその頃は仕事がクライマックスを迎える時間でもあるため、メンバーへの同報メールを朝のうちに予定稿として作成しておいた。

 「残念です。西風が強いため中止になりました。明日はゆっくりお休み下さい」

 午後4時、予想に反して(笑)船が出ることになり、急きょ「出ます」メールに作り直して送信したところ、最後の「明日はゆっくりお休み下さい」が残ったまま送られ、皆「???」したらしい。

 当日の午前4時半。青森マリーナに到着。おぉ〜、平舘から戻った船が多くなり、車の数もグン!と増えた。いよいよ秋真鯛が始まったんだなぁ〜と実感させられる。仙台Gと二ヶ月ぶりの再会を喜び、準備開始した。まだ暗いのに既に出た船もあって、少し焦り気味の彼ら。
 割り箸で釣り座の抽選を行い、各自、所定の位置へ荷物を運び込んだ(船首にタックス、憲一、SIBU、KaS、あすぱむ。船尾にTOME、gajin、Kasuga、杜の熊)。

 5時、出港。風は意外にも強くなく、ひと安心。野内沖か?水深25mでスタート。上の層が少し強く左に流れているが、テンヤが沈むに従い、真下に戻ってきた。うむむ、底は潮が流れていないようだ。ただ、小さいアタリがコツコツと出るので、鼓動が早くなる。
 竿先にジィーーーっと集中していた時、隣のタックスさんがヒット。早々とボウズ脱出で顔が緩む。次に背後のSIBUさんもヒット。そしてまた左隣の憲一さんも・・・そしてまたまた背後のKaSさんも・・・。
 うっへ〜〜、もう皆、ボウズクリアーなの?ひどい、付き合ってよ。前回、源氏ケ浦での一人ボウズが甦って、体がプルプル震え出し、嗚咽がこみ上げてきた。

 ウェ〜ン、なんでオイラだけが釣れないノォ〜・・・と泣いたフリをしていたら、コツコツ・・・ほへ?来とる、来とる・・・シャキッ!スコ〜ン! ヒット〜〜。ほれほれ、やった、やったぁ〜。ハンドル、簡単に巻けるもんねぇ〜〜、軽い、軽い、ダハハ。タモ網?そんなのぁ〜要らねぇ〜ぜ!男は黙ってごぼう抜きじゃぁ〜!
 スコン、アハハ、ちっせぇ〜、40無いジャン。でも、鯛は鯛。このあと、一枚追加したんだが、ほぼ同じ感じでジブン的にはプチ悲しい一日だった。

 SIBUさん、良型3枚釣ったし、余裕の一服をしていた時、ハプニングは起きた。後ろから「あ、あ、あぁ〜〜」の声が聞こえたので振り向くと、SIBUさんの顔が凍り付いていた。何事か?ん?竿はどこ?もう納竿したか?うんにゃ違う。無い。ぬぬ?置き竿にヒットして竿ごと持ってかれた?あらま、こちとら竿を大事に持ってて釣れないのに、ほっといたら釣れた?それ犯罪だね、ナハハ。

 ところが悲劇は一転、喜劇に変わった。

 隣にいたKaSさんが落ちたロッドから出ているラインに竿先を絡ませ、ホールドしていた。
 Ohhh・・ナイス・アシスト!
 ロッドは浮いた状態で、手が届く距離にあった・・・が、微妙なため、SIBUさん、牛若丸のように3m離れたタモ網まで飛び、瞬間移動で舞い戻り、サッ!と網を投入。すると、どぉ〜だ!手際良く、イッパツで見事に竿、キャッチ!ワァ〜〜ッハッハッハ。
 話はまだ終わらない。魚がまだ付いていた。塩水まみれのハンドルを巻くと、どぉ〜だ!小型真鯛が「あれぇ〜、逃げたつもりだったのにぃ〜」と言う顔で悔しそうに上がってきた。もしデカ真鯛だったなら、多分、タックルは一気に海底まで吸い込まれて助からなかっただろう。
 小さい鯛に大喜びするSIBUさんだった。
 こっそり「このタックル一式、なんぼ掛かってます?」と尋ねたが「ノーコメント」された。

(下に続く)


フォトギャラリー
オーバー・ザ・レインボー
二人の間に愛の架け橋・・・ふふふ。
晴れたり、降ったり、白波立ったり、大揺れしたりetc. 傘マーク無い予報、外れ過ぎだよ
SIBUさんゲット SIBUさん真鯛
SIBUさんのドラグ音がこだましてました 持ち方はもはや手慣れたモンです
危うく海の底へ タックスさん真鯛
いやぁ〜、危なかった。
このリール、海の藻くずと消えるとこでした
 タックスさん、お見事。9枚のうち小さいのはリリースしてくれました。ありがとう
春日さん、その1 春日さん、その2

Kasugaさん、自己記録更新。背後でうらめしや〜

同じくKasugaさん、自己記録更新の黒鯛
突然の雨2 カニの足?
時折、雨風が強まってアタリが取れなくなった 憲一さん、根掛かりかと思ったら、蟹の足が針先に
逆光
熊さん、カッコいい〜!(撮影:KaS記者)
私も眠い 眠いよ〜
釣り過ぎて、お疲れの二人(タックスさん・左、Kasugaさん・右)
月に向かって吠えろ!
午後5時50分、月に向かってキャスト!(撮影:KaS記者)
日暮れ直前の青森港
ウォーターフロントを海上から見られるのは釣りをしていればこそ(撮影:あすぱむ記者)
夕焼けの青森港
今日もいっぱい遊んだなぁ〜。釣りって贅沢な遊びだねぇ〜(撮影:あすぱむ記者)

タックスさん SIBUさん kasugaさん
一人で9枚、タックスさん 良型4枚、SIBUさん 4枚+黒鯛1枚、Kasugaさん
TOMEさん ケンイチさん 熊さん
ヒットしても静寂を保つTOMEさん いつも前向き思考の憲一さん 理論家でハチニの熊さん
KaSさん 私
心優しき兄・gajinさん アップ・ツー・ユー・KaSさん 幹事はお任せ、あすぱむ
全員集合
一夜明けて、宿の駐車場で記念写真

(上から続く)

 左舷船尾側のKasugaさん。今回が二度目の船真鯛挑戦。幸先良く、朝方に釣って、それ以降も釣った氏だが、前夜からほとんど寝ていないため睡魔が襲う。クーラーボックスに腰掛けていると、次第に気持ちよくなって首がカックンと折れかける。リールは兄のgajinさんから借用のステラ。居眠りによって、竿が手元から離れ、海にポッチャンしないか、憲一さんと二人で気が気で無かったのだが・・・彼は寝ていなかった。五郎丸のようなポーズで下を向き、指先にコツンと来た瞬間にアワセを入れ、4枚目をゲットしたのだった。更に、な、な、なんと年無し黒鯛もゲット。この偉業により、今後、Kasuga五郎丸と呼ぶことが決定した。なお、この五郎丸釣法を試そうとした憲一さんだったが、アタリすら無く、悔しがることしきりだった。

 今回はホタテのしのロープに苦しめられた。南西〜西寄りの風が強く吹き、船がその都度、回る。そのうち、海底に這いつくばるロープが真下に来て、それに気がつかないとテンヤが引っ掛かる。
 小松さん、ロープヒットで結束部から切れた。大きく揺れる船上でのFGノット作成は船酔いするかしないかの戦いでもある。なるべく速く、でも、急ぎ過ぎて結束部からバレるのは最悪なため、慎重に繋がなければならない。
 やっと完成し「心機一転!」と自分に喝を入れて、仕掛けを投入した時、悲劇は起こった。
 一投目でまたロープにヒット(笑・・・いや、泣)。「なんでだよ〜」の声が聞こえたような・・・。

 本来ならば、午後5時で終了のはずだったが、4時頃、ラスト1時間でポイント選択に失敗し、湾内をさまようロスタイムが生じたため、船長から「6時までやるか?」の提案が出された。
 皆さんに尋ねるとKaSさんが「Up to you.(お任せします)」。どうするか?・・・「うむむ、憲一さん、どうする?」「やりましょう〜〜、オホホ」とヤル気満々の返事に、ならば!ってんで延長決定。
 ところが、夜の宴会では「Up to you.」が本心でなかったことが判明(笑)。もうくたびれて、ヤメたがっていた人が半数近くだったとわかり、大笑いした。
 これからは「Up to you.」を「終わりにしましょう」と訳すことにする。

 タックスさん9枚、SIBUさんとKasugaさんが共に4枚。この3人だけで釣果全体の65%。
 他6名が、よってかかって9枚。勝ち組と負け組がハッキリした今回の釣りとなった。とはいえ、船中26枚(うち午前中で22枚ほど。午前だけでみれば他船を大きくリードした)は、サイズに不満はあるものの、全員ゲットしたことを考慮すれば、まずまずだったと思う。潮もほとんど動かず、大きなウネリと、時折、来る雨、そして強い風による船の大揺れ等、様々な悪条件だったが、サメとも遊べたし、楽しい一日だった。

 今回も釣り終了後はまたグランド・ハイアット・アパ・ワシントン・セントラル浅虫に宿を取り、祝勝・反省会が行なわれた。前日から徹夜状態のメンバーは午後10時前には各部屋に戻り(※1)、朝までノンストップの熟睡をした模様。
 ※1 部屋割りは、飲ん兵衛組、兄弟組、喫煙組、品行方正組(←少し悩んだが適当なのが見当たらないので、一応、褒め称えておこう)の4部屋。翌朝、眠たそうにしていたのは、もちろん飲ん兵衛組だった。

 さて、いよいよ来月は「津軽んピック2016」。どんな戦いになりますことやら。

 この模様はTOMEさんのホームページ「Sato's Factory」とタックスさんの「Mr.タックスのればたら倶楽部」でも紹介されています。そちらも合わせてご覧になると、更に面白いと思います。


★ return ★