2018年の真鯛釣果
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果

5/31

平館沖

大潮 3:41 10:07 4:20 11:00 5 3

 前回の釣行では、侍が刀を忘れて決闘の場に向かうような大失態をおかしてしまったが(5/26釣行記参照:あえてリンクは張らない)今回は普段より100倍注意深く、持ち物チェックを行った。まさか連続で忘れ物するようじゃ、イジワルな仲間にどんなこと言われるかわからない。ボウズに終わるよりも、こっちのほうが怖いノダ、ワハハ。

 ただし、敵が一つだけあった。それは睡魔。
 午前1時までの仕事があって、それが終わったら帰宅し、ちょっとくつろいで、2時半に出発というスケジュール。そう、寝る時間が無いのだ。10月で還暦を迎える男が何もこんなハードスケジュールを立てなくてもと言われそうだが、この日しか釣りが出来なかったのと、海が自分を呼んでいる気がしてしょうがなかったのだから仕方ない・・・カッコいい〜〜。

 などと大ボケかましてるが、このままだと船べりでウトウトして海に頭から突っ込む危険があったので、強力な助っ人の力を借りることにした。

 眠気覚まし薬「トメルミン」!(ドラえもんがおなかの四次元ポケットから秘密の道具を出す時をイメージして言ってみて下さい。ハイ、どぉ〜〜ぞ!)。
 一錠飲むと、両眼バッチリ。寝たくても眠れない怖い薬。少し脅し過ぎかもしれないが、実際、ネット上では飲み方を間違うとヤバいと話題になっている。間違わなければイイだけだ。一錠飲んで、釣行に望んだが効果は凄かった。目が渋くならない。あぁ、誤解を与えたくないので補足しますが一般のドラッグストアで売られている普通の薬です。

 途中、ファミマ蓬田店で朝食を買い、トランクを開け、前回は無かったバッグをしっかりと確認して詰め込んだ(笑)。午前3時半、漁港に着き、はやる気持ちを抑えて支度開始。

 今日の釣り座は船首左舷。隣の方とあいさつすると「今日は道具を持ってきましたか?」と返され「ん???なんで知ってんの?」「アハハ、私、あの日、午前便に息子と共に乗っていた者です。時折、合衆国HPを覗かせて貰ってます。船長が午後便の、あるお客さんから道具忘れたから貸してくれと泣きの電話がきましたと聞かされ、笑い者になってましたよ」に「あいやぁ〜、船長、バラしてたのか。今日は大丈夫です。汚名返上しなきゃ」と返すのが精一杯だった。

 水深60mのポイントに到着。他の遊漁船が平日にも関わらずひしめき合っていた。
 すでに魚探の反応は底付近が真っ赤っか。「底から上30mまで真鯛だらけ」に鼻血ブー寸前。始めは鯛カブラを使って底をメインに攻めることにした。当然、バイプレーンのBWオリジナルカラーを使用。するとまもなく後方でヒット。魚探はウソつかない。鯛は確実に居る。あとはこっちの問題か? ううう、プレッシャー。時々、コツッと小さなアタリがあるものの、フッキングしない。なんでやねん!

 午前5時半。一枚目はバイプレーンで獲りたいと計画していたが、仕方なく炎月待宵75gにチェンジ。するといきなり、底でヒット。鯛のヤツめ、空気を読めよなぁ。捌くにはちょうど良い54センチ真鯛をゲット。

 さらにこの30分後に二枚目も。これもまた同じカブラ。ただし、ヒットは底から上10mほど。追いかけていたのか?コイツは少し手応えあって、58センチ真鯛だった。ベイトリールはスピニングと違い、ドラグ音が出ないのが寂しい。ウソでもいいからジーーーと出して欲しいくらいだ。とはいえ、釣果が出るのは楽しい。

 午前6時頃、雨が徐々に強く降り始めた。ある程度の雨量が予報されており、まだ釣りは5時間もある。さすがに長い時間雨に晒されるとウエアもしみってきて体が冷えるため、ウエアの上にポンチョを被って備えた。釣果もあって余裕が出たのでリグを変えようかと下を向いていた、その時、いきなりドッガァ〜〜ン!と雷音が鳴った。

 なんの前触れもない突然の爆音に、ビックリして海に落ちるとこだった。やがて雷光が目に見えてハッキリ見えるようになり、爆音の間隔も短くなったため、海上にいては危険だとする船長の判断で、一旦、近くの石崎漁港に退避することになった。ちょうど釣れ始めた矢先だったので、このロスタイムは残念ではあるが、カーボンロッドを持って海に立つ勇気は無い。帰港中も姿勢を低くして落雷を防ごうとするが、どれだけ効果があるものか。とにかく無事に退避したい一心だった。

 漁港には続々と他の遊漁船が集結してきた。船を降りて雨を避けられる建物に入る。早く雷がおさまらないかなと空を見上げるが、意地悪するようにピカゴロ!する。

(下に続く)


フォトギャラリー
ナナマル真鯛 50センチ真鯛
 やったぁ〜!5月の70センチ真鯛は初めて。感激です これは1枚目

トウキチロウ40g 炎月待宵
トウキチロウ40gでナナマルをゲット 炎月75gで2枚ゲット
雷のため退避
退避した石崎漁港で雷観察(上の写真はイメージ。雷光は自分が作図)。怖かった
退避した遊漁船 退避中
鯛多ニックも退避 雨宿りしながら情報交換
再び海へ いざ、海へ
まだ少し光るが、遠くなったので準備開始 7時前、はやる気持ちを抑えて再スタート
3枚の真鯛がクーラーへ
狭いよぉ〜、苦しいよぉ〜と鯛が言ってるように感じる。もう少し我慢して〜
3枚 虫刺されで腫れる左手甲
 上の二枚は仙台に嫁入りし、喜んで貰いました。下の70センチはクロネコ宅急便で送れないので仕方なく自分の胃袋に(笑)  開始早々、左手甲にかゆみが走った。釣りの最中も気になったが、家に帰ってからどんどん腫れた。まだ5月ですが、虫刺されの備えが必要だと実感

(上から続く)

 午前7時前、まだ時折、ゴロゴロするが遠くなったので再開決定。ロスタイムは約30分だった。

 ポイントに着くと、相変わらず魚探の反応は良かった。急いで仕掛けを落とすが、反応は長続きせず、消えるようになってしまった。やはり雷音の影響だろうか?ただ、中層にも濃い反応が出始めたと船長が伝える。ん?・・・ってことは?

 カブラを休止して、メタルジグにチェンジ。いくつかのジグを試したのち、TGトウキチロウ40gに変更した時、本日のハイライトが来たぁ〜〜。

 恥ずかしながら、ドラグの調整が中途半端だった。やたらとドラグがジージー鳴る。こりゃ、船長に叱られるってんで(笑)、2回に分けてドラグを強くしてみた。ところがそれでもジーするので、これ以上強めるのもヤバいと判断し、ロッドのタメとテクニックで対処することにした(笑:テクニックの部分に嘲笑する顔が見えるが、無視する)。

 上がってきた鯛を見て、思いの外、サイズが良いのにビックリ。ネットを構える船長が大声で「バラすのが得意だからなぁ〜」と言いやがる・・・いや、言う。エヘヘ。
 「やめて〜、今、その言葉は禁句でしょ」「ちゃんと獲って下さいよぉ〜」「わかってるって」
 なんとか無事にネットイン。うむ、手応え十分だっただけに、サイズもまずまずだわ。

 船長「70センチ超えてますよ?」「ん〜〜?そう? 微妙。少し足りないんじゃね?」

 メジャーで計測。メジャーの目盛り「70」のあたりに注目すると、オオオオ〜〜、口の先端がピッタシ、そこジャン。
 船長「ナナマルですね。出た!70センチ」「嬉しい」

 興奮状態にあると多少は雑に測る傾向が、ままあると思うので、帰宅したあとに超正確に測ってみたら、ちょっと70からは少し切れていた(正直な性格なもんで。エヘヘ)。でも、ココは船上の活気をあげるためにも「ナナマル」という4文字が必要だったということで、公認記録とします(そりゃ、無理だと突っ込まないこと。船長が言うんだから文句は言えない:笑)。

 釣りをしているとなんらかの目標を持つようになって、それをクリアするために通い続ける。
 鯛の場合、長さを示す「ナナマル」と「ハチマル」。関東などでは「キロ」重量が重視されているが、ココ津軽では全長が重んじられる。アベレージ50センチが釣れる津軽では、ナナマル、ハチマルは別格なのだ。

サメのいたずら 過去のデータを見ると、5月に70センチを釣ったことがないとわかり、尚更、喜びもひとしお。また春先の釣行があまり得意ではない自分にとって、5月を3戦3勝で終えられたことは、この上もなく嬉しかった。
 ヤバいよ、このペース。何しろ、勝率100%だからね。陸奥湾の真鯛、いなくなっちゃうよ。おそらくココを見ている鯛が「ヤツの釣行日は気をつけろ」と注意喚起情報を出しているかも知れないと妄想すると、また楽しくなる今日この頃である(爆笑)。

 さて、珍事が発生。船尾の方が良型のミズクサガレイを釣り上げようとした瞬間、巨大なサメが出現。メーターオーバーのかなり大きなサメだった模様。ガブリと下半分をかじって逃走したらしい(左の写真:ブルーウッズ船長が撮影)。かつて、サバが半分無くなって船上に上がってきたのを見たことがあるが、正体は「サメか?」程度で、ハッキリとした犯人は不明だった。今回は完全に目撃されており、釣り上げた方は「このカレイは、どうするべ?サメが食べたくらいだから、人間が食べても美味しいべな?」と言うが、ちょっと腰が引けていた。でもま、失ったのは尻尾で、美味しい胴体は残ってるので持ち帰ったほうが正解でしょね。

 次回釣行は6/7。ノリノリの今、釣りに出るのが楽しい。


★ return ★