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2018年の真鯛釣果
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果

7/1

源氏ケ浦沖

晴れ 中潮 4:41 11:19 4:20 11:00 7 6

 W杯サッカー・ロシア大会真っ盛りの中、源氏ケ浦では年に一度のウォーターランド杯真鯛釣りコンペが行われた。

 優勝者には幸丸無料乗船券1年分。なわけない。確か1回分だと船長言ってたような…。釣りに集中していたためわからない。てか、そもそも自分の目当ては賞品では無い。優勝という名誉である。よって今回は勝ちにいった(きゃぁ〜、かっけぇ〜)。
 なお、今日は「ウォーターランド杯」という冠大会なので、使えるリグはウォーターランド社のモノ、つまりスピンソニック系のみ。ワームを付けるのはダメ。となると餌はイソメしかない。ううう、最近、イソメは真鯛釣りのメイン餌として使ったことがないので、それがハンディになるかもしれない。

 源氏ケ浦港中央にたくさんの車が集結し、早くも出船の準備をしていた。あれっ?聞いた話では2艘による大会じゃなかったか?薄暗闇の中に知った顔を探すが見つからない。ま、準備だけはしとこうと、知らない人の車の隣に停めてクーラーを下ろした時、トハナ君の声が・・・「あすぱむ師匠、そっちはダメよ、ダメ、ダメ」「ぬわぁ〜にぃ〜? 何なの?この人混みは」「わっかりません。そっちは違うの。バッカだねぇ〜、そんなとこ停めて。いつもの場所に移動して下さい」「なんだ、やっぱ違うのか。あい!」

 大会は幸丸と華宝丸の2艘仕立て。総勢16名で最大サイズを狙う。我々のグループはトハナ幹事のもと12名で参加。自分はビック師匠親子と鯛夢さんの組になって、幸丸船尾に。華宝丸には他の8人が乗って、午前4時、港を離れた。

 ポイント到着してまもない午前4時半、早くもヒットし、あっという間にボウズをクリア。すごい!自分!サイズは50前後か。とても優勝サイズとはいえないが、一枚釣ったことで気が楽になった。アイドリングは終わった。本腰を入れてデカを狙おうか、ワッハハ。

 幸丸エリアの活性は高かった。船首で竿が曲がると、こちらでもビック師匠がヒットさせるなど、船長のタモ入れ作業が忙しくなった。釣り座は右舷側。前方にキャストするとゆる〜く左に流れる潮。水深は29.8m。中層でのヒットが多かった。コココッと前アタリがきて、はやる気持ちを抑えながらハンドルに手を持っていく。頃合いを見計らって、竿を立てるとフッキング完了。こんなヒットが80%か。

エスティマ 6時過ぎ。本日最大のビッグヒットが来た!一枚目の時にドラグがイマイチ弱かったので少し強めにしたのだが、コイツは煙が出そうなほどドラグを鳴らしてくれたので、ニヤッと笑いが出た。うふふ、こりゃ、優勝サイズじゃね?すると左隣のビック師匠から「バラせぇ〜!鯛、頑張れ!」の声がかかった。やっぱ、そうきたかぁ〜。何が何でもコレは取ったる。

 やがてリーダーが入り、魚体が見えた。オオオ〜〜、ナイスサイズ!「諦めるなぁ〜、鯛!最後の一踏ん張りせぇ〜!逃げろ〜〜!」と、まだ師匠は言っている。やかましぃ〜なぁ〜。そんな声援虚しく、船長が差し出したタモに無事収まった。イヒヒ、やったね!

 船長「どれどれ、なんぼかなぁ〜?」自分「優勝、いけるんちゃいまっか?」「70は越えたんじゃね?」「ちょい待った。一回、尻尾を踏んづけてもイイ?」「ダメでぇ〜〜す。不正はいけません」

 71センチ! キャホォ〜!もうイイ。釣れなくてもイイ。

 船長が華宝丸に電話してみると、どうやら大苦戦中でまだ3枚しか釣れていないらしい。となると、ライバルは、この幸丸内の誰かか?うむ、確かに強者揃いなので、あなどれない。だが、この華宝丸の話には罠が仕掛けられていた。華宝丸でも朝一で関口氏に74センチが出ており、それがトップシークレットにされていたのだった。そんなことを知る由も無い自分は、サイズではなく、数狙いに的を絞っていた(笑)。

(下に続く)


フォトギャラリー
71センチ真鯛!
朝早い時点で71cmがお出ましになり、こりゃ勝てる!とスキップ踊ったのだったが
この鯛に負けた
 秘密兵器コレ(あくまでもコレってのは真鯛のほうです。決して関口さんじゃないです。関口さん、イイ人よ〜)のせいで準Vに、トホホ。それにしても綺麗な魚体

べた凪 鯛夢さんゲット
9時からずっと雨の予報に反して曇り時々晴れ 鯛夢さんとは久しぶりの同乗
優勝! ホタテ焼き
この笑顔、イイね。負けて悔いなし 参加賞に貰ったホタテで夜は自宅でホタテBBQ

(上から続く)

 ビック師匠、ジュニア、鯛夢さんらとは数のデッドヒート模様になっていた。また船首のほうでも入れ替わり立ち替わり、ロッドが曲がり、その際、ドラグ音に注目した。時々、ドッキリするような音が出るが、海面に現れた鯛は60前後。ホッとして自分の竿先へ目を戻す状況が続いた。

 ソニックを回収し、残り約5〜6mとなった時にひし形のシルエット約60センチが現れ、海面ギリギリのところで諦めて底に戻っていくシーンが起こった。マンタか?エイか?いや、違う、ヒラメだ。一同「ほぉ〜〜、こんな海面まで追いかけてくるのか?」「食いつくようにもう少し巻くスピードを遅くすれば良かったのに」「タモで掬えば良かったのに」「指を出せば食い付いたんじゃね?」「飛び込めよ」など、様々な言葉が。

 オキアミを撒いていると、今度は、我々の目の前を左右に動き回る長い魚、約80センチが登場。「さぁ、なんでしょう?」「ワラサ」「ハイ、ピンポォ〜ン!」せっかく撒いたコマセを全部食い尽くしそうなほど、悠々と泳ぐ。間違ってフッキングするとみんなのラインをオマツリさせかねないので、皆、ビビりながら回収は慎重に行った。

 午前11時、終了。荷物を片付けていると「どうやら華宝丸では74が出たらしい」を聞かされた。「ゲッ?マジかい?」。負けたぁ〜。幸丸1年無料券……あ、違うか、名誉が消えた!やられたぁ〜。
 仕方ない。サイズは選べないからねぇ……ん?さっき「サイズではなく、数狙いに的を絞った」と書いただって? あっ、アレねぇ〜。アレはたわごとよ、ハッハッハ。

 なお、釣りに集中している時に幸丸船長のFBに自分が71cmを釣って「暫定1位」という話がアップされて、日本国中がザワついていたらしい。しかし、その中で華宝丸組は「へっへっへ、ホントはこっちが1位だよぉ〜〜ん」とほくそ笑んでいたようだ。

 鯛夢さんとは何年振りのご一緒だったか?定年を間近に控えたある年に思いがけず某要職に就くことを懇願され、全く釣りどころじゃなくなった同氏。長いブランクがあって釣果にどう影響するかと注目してみた。多少のそれはあったみたいだが、むしろ独自の釣法を持ち、それが使えなかったので仕方のないところか。とはいえ、数を釣っていた。娘さんへ送るノルマがあったそうで、無事に達成し、面目は保った模様。

 ビックジュニアは、相変わらずパワフルだった。デカバラシがあって、もし取ってれば74オーバーだったかも。過去のウォーターランド杯でも同様の経験があって、親父にきついツッコミされていたが、今回も同じようなことを言われていた。お互い、毒舌で、親子とは思えない丁々発止の言葉バトルが繰り広げられた。どうも親父のステラをジュニアは密かに狙っているらしい(笑)。あと…いや、これ以上、ココで披露するのは真鯛釣り倫理委員会の規定に反するので控えさせていただく。

 ビック師匠。相変わらず「歳だ、歳だ」と言いながら、ヒットすると釣りの鬼に変身する。着々と数を出し、やはり今回も勝てなかった。終盤には、船首の方に目ん玉オヤジの船上セールスを展開し、6個の売り上げに成功(実際は無償提供)。売れるだけの数を沢山制作しているが、販売のルート開拓になかなか辿り着けず、いまだにビック株式会社を旗揚げできない状況が続いている。
 前日も幸丸で釣りをし、本日も釣り。タフな年寄り………いや、ベテランだと感心したが、午後便にも乗ると聞かされ、呆れた。この人、釣りのオフは病気を貰いやすいのだが、シーズンに入ると病魔を寄せ付けないパワーがある。ん?違う?真鯛病に掛かってるってが?そう言えばそうか。

 今回、初めて6枚目に釣った鯛をリリースをしてみた。自分のノルマは八戸の同僚に送る2枚。しかもあまり大きくなくて捌きやすい鯛がリクエスト。意外に早く達成し楽になったが、71cmは兜焼きで食べたかったので、コレは自分用として持ち帰ったのだが、4枚目、5枚目が釣れた時に迷った。とりあえず5枚は責任持って片付けるようにしたが、コレを越えた時点でリリースを決めた。船の左舷から放された鯛は「ありがとう」と手を振っているように思えた(笑)。優しいねぇ〜、自分、ワッハッハ。
 状況にもよるが、今後もリリースを続けていきたい。

 なお、大会の結果。幸丸44枚(全員ゲット)、華宝丸12枚。前日に大漁していた華宝丸がたった一日でこうも数が落ちるんだから釣りは難しい。


★ return ★