前回、危うく遅刻しそうになった反省から自宅を15分早い午前9時に出発。今日も午後便の乗船である。余裕綽々の到着だった。途中、目が渋く、目薬を探すが見当たらない。忘れた。アチャァ〜！ドライアイの身にガサガサの感触は辛い。仕方ない、こうなったらクーラーの氷でも溶かして目に入れるかと思ったが、今日は精神的余裕がない釣りになったため、目の乾きを気にするどころでなかった。

　さて、今日は釣り友Joeさんに勧誘されての仕立て釣り。現場に到着すると珍しく女性の姿が多い（男6人、女4人）。

　久しぶりに会った&さんから「明けましておめでとうございます」と年頭の挨拶を受け「今年もお世話になりました。来年もよろしく」で返した。今年のコロナ渦に話題が飛び、お互い持病を持つ我々は「コロナに罹ったら、どっちも瞬間的にイチコロですね」で盛り上がった。

　午前便が戻ってきて、さっそく乗り込む。自分は4人ジャンケンで、パーを出した。すると３人は予め示し合わせていたか、チョキで揃えてきて、一番最初の負けが確定し、3人が船首を取ったため自分は残った、船尾に決定。うむ、釣り座なんかどこでもイイ。釣ってやる〜と豪語したのだが・・・。

　7月もすでに下旬。夏釣りスタイルのTシャツ＆短パンで乗り込むが、ヤマセの影響で風が冷たく感じられた。

　はるか前方に海自の自衛艦が多数見られる。
　聞くと、先週から全国各地の艦が集結して訓練が行われているとのこと。18日には河野太郎防衛大臣が大湊基地を視察に訪れており、それが訓練の口火を切ったとも考えられるが詳細は不明。訓練中は、その海域に地元漁船も立ち入ることが禁止され、入ろうとすると警備艇がすぐに飛んでくる、とか。ただ、その期間の漁業補償はしっかり行われるとのこと。

　ポイントに到着してすぐ、ジャンケン勝利組が陣取る船首でヒット。それも立て続けに。
　真鯛の存在感が一気にアップし、アドレナリンがブワァ〜〜〜っと出る。すると船尾中央にいる自分を飛ばして、船尾が連続ヒット。潮は船首側にやや速めに流れ、風は逆に船尾へ吹いていて、船首に投げづらい状況。こちらが苦悶してるのを尻目に隣の&さんがいとも簡単にヒットさせる。ただ、バラシも結構やってくれて、イヒヒ、ざまぁ〜みろ！と心の中で叫んだ。今日のメンバーでイジれるのは&さんしかいない。まさかねぇ〜、強面軍団TOP3中の二人、Joeさんとなべさんを茶化すなんてもってのほか。そんなことすれば、裏に連れていかれ、死体をノシにくくりつけられて中層を漂うことになりかねない。

　お、きた！と思ったらサバだった。女性陣も全く遠慮することなく次から次へと竿を曲げる。コマセにサバが素早く集まってくる。イソメを使っていた人は随分サバに苦しめられていた。やがてサバを追うでかいシイラが登場し、船中に緊迫感が走った。船首でシイラがヒットし、ノシに入られた結果、PEを切られるアクシデントも発生。

（下に続く）

（上から続く）

　当初、潮の速さを考慮して3号（12g）を使い、底を取ろうとしていたがアタリが出ないので、少し軽い10gの目ん玉オヤジにすると、ようやくコツコツ出始めた。午後1時、コレにようやくヒットした。周囲がバンバン釣ってる中での孤独感から解放され、楽になった。

　その後も相変わらず、カツオの一本釣り並みにみんなが釣る中、たった今、釣った女性が「8gで釣った」と発した言葉に反応し、同じ重さに合わせてみた。8gのオレンジ目ん玉オヤジ（左の写真）。
　するとまぁ〜、なんてことでしょう、あんなに苦しんでいたのに、あっという間に2枚が釣れてしまった。しかも2枚目はドラグをジッジッジィ〜と鳴らすパワフルな奴で手応え十分。ハズキルーペ、ならぬ、目ん玉オヤジ、だぁ〜い好き！自宅で測ったところ、65センチのオスだった。

　船長が白い紐を持ってきた。「これ、真鯛の神経だよ」「ん？この紐が」「そう。船首のSさんが自作した神経除去マシンを持ち込んで、やってるから、あとで見てみ。今、特許出願中だぁ〜、ワハハ」「へぇ〜、すごいアイデアだね」

　そのSさんに真鯛が釣れ、さっそく、神経除去のシーンを見せて貰った。バッカンに入った機械から蒸留水を送るパイプが出ており、先端に付いたノズルを真鯛の尻尾に差し込んでポンプで流し込むと、予め開けておいた頭の穴から神経が出てくる。この作業を行うことで真鯛の美味しさが格段にアップするのだから物凄いアイデアだと思う。どこかのメーカーが飛びついてもおかしくない。
　もっと詳しい情報が必要であればワタクシ、あすぱむが仲介いたしますのでご連絡下さい。決して本人に直接コンタクトしないようにお願いします。なお、正式な契約となりました場合には仲介料として契約額の10％をお願いしたいと思いますのでよろしく。

　後半は雲も多くなり、肌寒さを感じたのでウエアを着る天候になったが、ほぼ満足した状態で午後6時終了。

　船中、おそらく40枚弱。「激シブ。覚悟」とJoeさんに予告されたのとは真逆の爆釣だった。良いほうに外れるのは大歓迎さぁ〜。