2004年の黒鯛釣果(7月21日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同行者 釣 果
7/21
曇り 中潮 5:18 11:49 4:00頃 10:30 2 1
 先週、私の釣果が多少なりとも刺激になったのか、リュウちゃんが「黒鯛釣りをやるぞぉ〜」宣言した。ここ2年ほど真鯛の船釣りに没頭し、黒鯛が小休止状態だった彼であるが、イエスのごとく復活した。また、先月行われた伊達カップへ青森から一緒に参戦したヒデさんも「行きたい」ということで、珍しく3名での釣行になった。
 いつもはひっそりした車内も、今日は賑やか。縁起を担いで、120円也のカツサンド(勝つ三度?:下のフォトギャラリー参照)を買うのだが、この話をしたところ、ヒデさんが私よりも高級なトンカツ入りサンドイッチを購入。この行動に「うむむ、対抗意識むき出しだ。やる気だな」とつぶやいた(笑)。

 ウニ漁最盛期だそうで前回より更にまた30分早まり、午前3時に出港。まだ真っ暗である。船が港外に出ると思った以上に、うねりがあることに気がつく。穏やかなようでいて、左右にひどく揺れる。船べりに座った私に「危ないから真ん中さ、座れ」と船長。揺られ、揺られて約7分、ようやくカモメの鳴き声が聞こえてきた。いつもだとすんなり接岸して、降ろすのだが、うねりのために少してこずる。無難に人と荷物が降ろされ、ひとまず、状況観察。今日は西寄りの風が強く、この船着き場での釣り座は背中から受ける形となり、背後には巨大な岩があるので、風を遮ってくれるため楽チンだと思っていた。ところが、とんでもない、斜め右後ろから、強烈に吹きつける。他の二人は、この風を嫌った。そして“リュウちゃんポイント”での復活を期して、船着き場とは反対側の磯場で釣る決定をした。

 まだ辺りは暗いので、始められる状態までは時間がある。ゆっくり、丁寧にコマセを作った。空を見上げると、北側はカラリと晴れて星がキラキラしていたが、南側は真っ黒な雲が覆い尽くし、徐々に侵攻しそうだった。
 午前4時、準備完了。メジャーリーガーがダグアウトからフィールドに飛び出すように、荷物を置いたほら穴から勇んで、ポイントへ移動。針に付け餌を差して、さぁ〜投入だ!と竿を降り出した瞬間、忘れ物に気がつく。コマセヒシャクと玉網がロッドケースにしまったまんまだった。。ヤレ、ヤレ、先が思いやられる。
(下に続く)

フォトギャラリー
↑鯛島は深さはあまりないが、あちこちに洞穴やエグレがあり、雨や鳥のフン攻撃を避けられる。今回は風避けの役目を果たした。 ↑定番のクロソイが釣れました。サイズはでかいと言いたいところですが、靴を見てお分かりの通り、まだ子供のソイでした。 ↑同じく、磯釣りの定番、メバル。あまり数が多いと嫌われますが、鯛島のメバルは退屈した時に釣れて、可愛いモンです。
↑磯ポイントに釣り座を構えたヒデさん。風は除けられたが、若干のウネリを伴った波が足下に押し寄せ、苦労したらしい。 ↑こちらコンクリート製真っ平らポイントで釣行中の私(撮影:ヒデさん)。時折、椅子に座って、足休め。申し訳ないほど、楽チン釣りです。 ↑ハイエナ・・あ、いや、カモメ。散らかったコマセのカスを一生懸命、掃除してくれました。
↑まだ、人のホントの怖さを知らないみたいで、ヒナが私の前を堂々と歩きます。シッ!と注意すると一応、身構えますが、あまりマジで怖がりません。 ↑こうなってからでは遅いのです、カモメのヒナ君。人から襲われる事はないでしょうが、カラスの攻撃を受けたり、崖から転落してこうなるのも多い模様。 ↑別のページでも一度紹介した事がある「カツサンド」(青森市に本社のある工藤パン社製造)。ゲンを担いで買ってしまう。寄ったコンビニに置いてないとガッカリ(笑)。
↑バラシが2回あったリュウちゃん。しばらく本腰入れた黒鯛釣りから遠ざかっていたためか?リベンジ、やんなきゃ、男がすたる。 ↑左の写真の岩が上写真の左側にチョコンと見えている岩です。鯛島って、結構、でかいんです。 ↑下から見る灯台。上に登って見た景色は下のギャラリーを参照ください。
↑鯛島のシッポ。何度も紹介しているような気がするが、ソッポ向かないでご覧ください。強い風は、こちらから吹きつけました。 ↑今季の鯛島、ヒット率100%(3戦全勝)。ただ、ひとつだけ願い事が出来るとすれば、もっともっと大きい黒チャンに登場して欲しい。若いジッチャなんかイイねぇ〜。 ↑33センチでも黒鯛は黒鯛(笑)。あと2年生きて50センチオーバーになったら、また会いに来て欲しい願いを込めて、この写真撮影のあと、海に戻してあげました。
(上から続く)
 ウキは左に流れていく。これは悪い流れだ。磯場に行ったほうが良かったか?と後悔の気持ちが起こり始めた時、満潮の潮止りを迎えた。ものの5分ほどして、ウキがゆっくりと逆に動き出した。期待がわいてきた。小一時間ほどして、スーッとウキが海底に引きずり込まれ、竿を立てた。ゴンゴン!!間違いない。カツサンド効果か?サイズは小さいが、この引きがたまらない。抜き上げるなど、もっての外、玉網で大事に救って差し上げた。ランディングすると「く」の字や「へ」の字になってバタバタ騒いだ。ストリンガーを口に差し込み、引き上げると、玉網のネットも一緒にストリンガーしていた。カッコ悪う〜。時計を見ると、午前6時半だった。うむ、イイ時間帯に釣れた。もう一枚、追加とどん欲に行きたいところ。

 だが、あとが続かない。潮もまた変な流れになってきた。当て潮になり、釣り辛い。風は相変わらず強い。

 午前8時、反対側で釣っている二人の様子を見に行く。満潮から時間が経過し、だいぶ、引けたが、うねりがあるため、低いポイントは波が磯場を洗っていた。釣果をヒデさんに尋ねると、笑顔が消えた。二人とも厳しい釣りを強いられている。

 午前9時半頃、陽が差し込んできた。久々の青空だ。天気は回復傾向だったが、釣況は下降線をたどり、納竿時刻の10時半になった。
 計測の結果、33センチ。リリースする事に決定。ヒデさんは「えっ、リリース?」と心配してくれたが、たまにはリリースもしてみたい。来年か再来年、恩返しにまた会いに来てくれればイイ(キャァ〜、余裕こいてるよぉ〜、コイツ〜)。

 帰港後、予めお願いしておいた生ウニを受け取る。産地直送ならぬ、産地直受取のウニに心が踊った。ウニ大好物の私にとっては、これ以上の幸せはない。ほんの少しあればドンブリ飯大盛り2杯、食べられるほど、生ウニには目がない。帰路は、今晩の食事を想像してニヤニヤしながらのドライブとなった。夜、鼻をブヒブヒ鳴らしてむさぼり食ったのは、当然である。シアワセ〜〜。


鯛島スナップ・ギャラリー 2001年秋撮影