2005年の黒鯛釣果(1月24日)
日
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場 所 |
天 気
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潮回り | 満 潮 | 干 潮 | 開 始 | 納 竿 | 同行者 | 釣 果 |
1/24
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曇り | 大潮 | --- | 9:34 | 7:30頃 | 11:00 | 1 | 0 | |
2度ほど悪天候でキャンセルのあと、ようやく2005年の初釣りが可能となった。とはいえ、予報では寒冷前線がお昼頃から活発化しそうで、船長からは予め「撤収もありうるので心構えをしておくように」と言われていた。多少、気ぜわしい釣りになりそうだ。 なお、前日は午後からトド島に数名の釣り師が上がり4枚の黒鯛が出たとのこと。気持ちが暖まる、嬉しい情報である。 今日の釣り人は我々2人を含めて合計5名。こんな真冬によくもまぁ〜、集まったもんだと呆れつつ(笑)、午前7時、船は港を出て、大トドへ。良く考えてみると、1月に大トドへ上がるのは初めてだ。島では、南西の強い風がビュービュー吹いていた。この風は、まもなくして西寄りに変わると予報で聞かされていたので、釣り始めはやや辛いかもしれないものの斜め右から風を受けるポイントへ入座した。 冬場は、夏のように長時間、釣る事が出来ないので、コマセの量も少ない。4キロのオキアミに混ぜ物を3.5キロ。いつもよりなんとなく、貴重な感じがする。一球入魂ならぬ、一投入魂状態?(笑)。まもなくして最初のアタリが出た。久しぶりの手応えに心躍り、平常心を失ったため、ウミタナゴを真鯛と見間違う。朝日を浴びて少し赤っぽく見えたのだ(言い訳…)。実はその後、クロダイかとも思った。タナゴと黒鯛を間違う人は、結構、居るはず。アナタにもその経験はあるでしょ? 気を取り直して、再び、ウキを流す。潮は左へまずまずの速さで流れる。ジッと注目してウキを見ていると、ピューッと斜めに走った。オッとどっこい、こいつはもしかして……、ううう、竿先をコンコンと叩く魚はアレに違いない。リールを巻きながら、ソレが次第に確信に変わった。やはりホッケだった。まいったなぁ〜。こりゃ、大変な釣りになりそうだ。 ハリを奥まで飲み込ませてしまうと、エラから血が出てフィッシンググローブが真っ赤になって生臭くなる厄介な魚である。また、サイズも適度な大きさのモノ(約40センチほど)は、玉網を使わないと、竿が悲鳴を上げる。だが、この玉網、使いたいのだが、周りの黒鯛釣り師の視線が一気に突き刺さり(本命が釣れたのではないかと注目を浴びてしまうのだ)気が引けてしまう。 よって、カツオの一本釣りのように5mほど下の海面から一気に抜き上げる動作をせざるを得なかった。取りあえず、今晩のおかずだけでも持ち帰ろうと10匹ほど確保し「あとは要らないから、来るなよぉ〜」と念じたが、コマセに集まったホッケどもは、容赦なく、付け餌に反応し、強制的に忙しい釣りをさせてくれた。まぁ、レバーブレーキの練習には良かったし、フグのように悪さをしないだけマシである。 南西の風は全く弱まる気配も無く、まして、向きが西に変わるでもなく吹きつける。2時間ほど、この風(12〜13mはあろうか)の相手をずっとしていたため、さすがに体に応えてきた。なにせ、釣れてもいないのに、ただ持っているだけで竿は弧を描いているのだ。踏ん張って竿を持つのも骨が折れる。 同行のS氏は、私の右手、約20mほどのポイントに居た。私と同様、ホッケに手を焼いて、グチが聞かれるものとばかり思って、情報収集と一服を兼ねて出向くと、なんと「全くホッケが釣れない」と言う。しかも、3度、竿をのされて、大物を取り逃がしたとのたまう。いたずらの主は釣り上げない限り、正体不明だが、少なくとも私達(私の左手には2名の若手釣り師が入座し、同じく、ホッケに手を焼いていた)とは違う釣りを堪能しているようだ。キツネにつままれた気分で、自分のポジションに戻り、気分新たにウキを飛ばしたが、またしてもピューッと海底に消え、ルーチンワークの継続となった。 午前11時。ホッケの嵐(“荒し”の当て字のほうが正解か?)に早々とリタイアし、見物人と化していたベテランの釣り師が「来た、来た、撤収だ〜」と叫んだ。なるほど、迎えの船がこちらに向かっている。道具をしまいこんで、竿先をポキンと折るような不手際もなしに、首尾よく撤収作業完了。 寒クロは難しい。乗っ込み期と違って、腕を試される釣りだと、つくづく思った。この時期の釣果が自信に繋がりそうな気がする?納得の一枚を上げたいものだ。 さて、話は釣行地へ向かう時の話題へ戻る。 皆様もお気をつけください。また、車の事故とは別に翌25日には深浦町横磯漁港(今回の大トドとそれほど離れていない場所)でホッケ釣りの男性が海に落ちて亡くなるという痛ましい事故が起きた。しばらくは海面に浮かび、手を振って助け求めていたという事から非常に心が痛む。このようなニュースを見聞きすると、まさに釣りは命の危険が常につきまとう、決して生半可な気持ちでやってはいけない厳しい遊びなのだなと思ってしまう。 |
フォトギャラリー | ||
↑初めて冬の大トドに上がると、そこから見えた景色は夏場のそれとは大違いの白いモノがあちこちに目立つ景色でした。 | ↑私の釣り座右手遠方には同行のS氏が入座。南西の風(写真では左側から吹く)が強く、竿のコントロールに疲れた。 | ↑最初の獲物はウミタナゴだった。マダイ?クロダイ?微妙に似通っており、ほんの1秒だけ、ぬか喜びをしてしまった。 |
↑釣れ過ぎて閉口のホッケだが、持ち帰り分を水汲みバケツに入れ、更に罰として、強風でバッカンが飛ばされないように重石の役割を与えた。 | ↑大トドの中でも鳥の白いフンが目立つポイントに入座。昨今、話題の鳥インフルエンザやノロウィルスが気になります。帰る際は、道具をなるべく奇麗に洗浄しました。 | ↑私の釣り座左手には若者2人が陣取った。強風を背中に受け、さぞかし快適な釣りをしただろうに、本命には巡り合えなかった模様。残念! |
↑風は強いが、波がひどくなかったので11時まで出来たと考える。とにかく冬は、いくら、その人の性格が良くても、辛いメに遭うのを覚悟しなくちゃならない(笑)。 なお、皆さん、寒かったのではないかと想像してると思うが、南西の風が吹いたおかげで、すこぶる快適な釣りが出来ました。全然、寒くはなかったです。 |
↑タコでぇ〜す。なかなか釣れまへんなぁ〜。開き直って言えば、釣れないからこそ、釣る楽しみがあるんですわ。 |