2005年の黒鯛釣果(6月27日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同行者 釣 果
6/27
小雨 中潮 6:41 13:07 5:00頃 14:00 1 3
 前日は下北一帯で名釣会の大会が開かれたため、我々の釣る黒鯛は全然残っていないのではないかと不安な気持ちで青森を出発。前週同様に平内町付近から霧が立ち込め、運転に神経を使いそうだなと同行のSさんと話し合っていたが、その後、ひどく濃い霧に遭うこともなく、午前3時20分、寄浪漁港に到着。今日の予報は「下北地方は朝のうち曇り、昼過ぎから雨だったが、既に霧雨が降っている。ヤマセがかった風が吹き、相変わらずのはっきりしないどんよりした“寝ぼけた天候”である。

 船長が現れ、最近の状況を尋ねる。
 まず先に「名釣会の大会が悪天候のため、中止に追い込まれた」には驚いた。エッ?信じられなかった。なにせ、昨日は、青森市内、穏やかなお天気に恵まれ、間違いなく賑やかな大会になっているモノとばかり思っていた。しかし、海上は西風が強く吹き、お話にならない天候だったらしい。数多く集まった精鋭達も、日ごろの自慢の腕を披露できず、さぞ、悔しがった事だろう。
 だが、待てよ!……ということは、前日の憂さを晴らそうと袖をまくっている強者がいっぱい居るのではないか?
 我々の船が寄浪漁港を出て、九艘泊漁港に差し掛かった時、何やら見覚えのある船がこちらに向かってやってきた。オオオ〜、金星丸だぁ〜。10名強、乗っているではないか。まさに読みがピタリと当たったのだ。くしくも両船は、我々の船が前方を走って競争する格好となり、妙な闘争心をかき立てられた(笑)。しかし、我々が目指すのは材木岩の北側。彼らは更に北だったみたいで、まもなくお別れ。

 このポイントは初めてである。一般的な「材木岩」は別の場所である。ハッキリと名称が無いので「北材木」と名付ける。降り立ってみて、こんなに足場が広いポイントが下北にはあったのかと思う。とにかく広い。キャンプのテントも張れるほど面積はある。
 実は、我々は別々のポイントに上がる予定だった。ところが、誰かさんがタモ網の枠を家に忘れてきてしまい(笑)、同じ場所に上がる事になったのだ。なるべく広くて、釣れるポイントを考慮した結果、ココに決定。確かに条件を満たしたベストポイントである。

 だが、準備を始めた時、ピカッ!と空が光る。遠くでゴロゴロゴロ・・・・む?ヒャッ!怖い!まずはコマセを作り、竿出しはそれから考えることにしたのだが、作っているうちにどこかへ行ってしまったらしく、午前5時、なんのためらいもなく開始。
 気温16℃、水温14℃。水温はこの時期にしては低めか。弱いヤマセのため、波は穏やか、小雨パラパラ。自分のポイントは、やや当て潮気味で左から右へ流れており、ウキが岸に沿って移動する。相変わらず、アイナメやクジメ、ソイなどが挨拶に訪れ、低水温にしては活性は高そうだ。

 午前6時頃だったか、タモ枠を忘れた・・・・あ、いや、ウソ・・・でもないか・・・Sさんにアタリが来る(彼の名誉のために弁明すると、忘れ物をした事はかつて無い。この時が初めてだった)。早々とボウズ逃れの一枚を上げてしまうとは、さすがだ。サイズは35センチ前後か?一枚釣れると、続けて釣果を出す彼のこと。それから1時間も経たないうちに、またヒットした。オ〜、今度はサイズアップである。40オーバーは確実だ(彼は計測することなく、海にリリースしたので、正確な大きさが不明である)。

 うらやましげに見ていると彼から声が掛かった。「ココで釣ってみればイイよ。あそこら辺にまだ居るから」と。
 ありがたい。素直に甘えよう〜〜。

 てなわけで、そのポイントに入った。“居るというポイント”で釣らなければならないプレッシャーも少し感じつつ…。

 午前8時。ウキがシューッ!と激しく入る。アイナメか?いや、この力強さは黒鯛みたいだ。やり取りしているうちに黒鯛を確信。やった、やった、本命ゲット!このウキの入り方は、黒鯛が群れていて、付け餌を競って奪った証拠である。まだ他にも居るぞ。
 さぁ〜、もう一枚だぁ。と思った矢先、フグに道糸を噛み切られ、仕掛けもろとも、流される。ウグイやボラも姿を現し、かなり海中は騒々しい。この頃、水温は17℃になっていた。

 午前10時半、二枚目がヒット。先ほどまでのウキの入り方とは大違いで、モソモソ&ユラユラといった、おとなしい消し込み方だった。ハリス(1.25号)にフグがかじった小さな跡があり、冷や汗モンのランディング。ふ〜〜。
 更にもう一枚ってことで、ハリスも新品に替え、群れているであろうポイントへチャポンと仕掛けを流すと、まもなく、またまたヒット。わずか30分後の午前11時頃、三枚目を上げ、すこぶる御機嫌のワ・タ・シ。先ほどまで吹いていた風も雨もすっかり止み、ジワジワとした蒸し暑さを感じるようになってきたので、インナーウエアを脱ぎ、そしてまたブヨ対策として先日、購入したばかりの携帯用小型蚊取り線香をセット。近ごろ、肌を露出してもブヨを寄せ付けない方法を試行錯誤して、いろいろ試している。この日は右手甲に一発、食らってしまった。失敗か?うむむ、まだ一発で済んだ事を考えれば大成功か?

 このあとは、釣果がなく、結局は私3枚(37、36、34センチ、すべてメス)、Sさん2枚で納竿。でかいおじいさんが一枚、欲しかったところだが、サイズは選択できない。次回への夢としよう。
 好調だから言える事なのか、近ごろ「目からウロコ的」学習をしている。生意気にも黒鯛を釣るための極意が少しずつわかってきたような気がして、毎回、楽しく釣りが出来るようになってきた。昨年とは全く違った釣りをしている自分を、ちょっとだけ「おまえ、成長してるジャン」と褒めてあげたい感じ・・・ダメ?(笑)いいでしょ?

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