番外釣行記(8月19日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同行者 ターゲット
8/19
米代川
曇り後晴れ 若潮 10:30 19:00 5:00頃 21:00 1人 シーバス
 シーバス(スズキ)を狙い始めて3年目。狙うのは勝手だが、なかなか獲物を手にする事が出来ず、いつも溜め息をつきながら帰宅する長男を見かねて、今年の夏休みは少しでも確率の高いポイントへ連れていって思い出を作らせてあげようと、優しいお父さんは計画を建てた。釣り具屋さんにスズキ情報を聞くと「他県のポイントは魚影が濃いですよぉ〜」の答えが返ってくる。そこで早速「ここはいっちょ、秋田まで行くかツアー」を立案。長距離ドライブは嫌いじゃなく、むしろ好きなほうなので、どこでも行きまっせ!ってカンジ。前週は秋田県の南側、本荘市まで出かけ、今回は比較的近場(どちらかと言えば青森県境寄り)の能代市の米代川河口をポイントにすることへ決定した。
 太平洋上から日本めがけて進路を取っていた台風13号が気になったが、大陸からの強い西風に吹き飛ばされる恰好で、ほぼ90度の右折をしてくれたため影響がほとんど出ず、しかも好天に恵まれた。

 さて、最近、付けたカーナビには感謝の言葉をいくら言っても足りないほど助けられている。全く機械任せで運転してるのにちゃんと目的地に着いてしまう。まだ真っ暗でどこがどうなってるのかわからない午前3時、現場駐車場に到着。未知の場所であるため、日の出まで車内で仮眠休憩することにした。少し寝過ごした午前4時半、準備を整えて河口に出てみると、オヨヨ!結構な釣り師の数である。さすが人気ポイントだと感心の面持ちでキャストを開始した。

 だが、しかし、3時間ほど経過したが、一向にアタリがなく、やや滅入っていた時、あんチャンが声を掛けてきた。「どうですか?」「ダメだね」で始まって会話が深まっていく。彼から「あんまりアタリが無いようだったら、今朝、かなり楽しめたポイントがあるんで、そちらに一緒に移りませんか?」との提案を受け、気持ちはすっかり、その気になった。と、その時!!! 息子の竿に強い魚信が出た!!だが、やり取りをする間も無く、PEラインを切られ、高かったルアーごと持っていかれてバラシてしまう。会話中だった我々は慌てて釣り座に戻り、逃した獲物を自分のモノにするためキャストを再開。結局、このエゲツ無さが魚にもあざ笑われた模様で、ノーヒットのままに終わり、午前8時半、移動を決定した。

↑午前5時半頃。ちょっと見えにくいけど、テトラのあちこちで釣り人が立っています。米代川河口は波もなく穏やかな朝でした。釣り座から左側の写真です。 ↑対岸は護岸工事がされてなくて、砂浜がそのままの形で残ってました。見た感じでは釣り師はたった一人しか居なく、ウェーダーを付けてあちこち探ってました。 ↑釣り座から右側(東側)の写真です。流れが結構あるため、軽いルアーだとすぐ流されて釣りになりません。
↑盛んにリーリングを繰り返す息子。この後、PEの道糸を切られて大騒ぎになる。 ↑アユなどを釣る人達にとっては、良く知れ渡っている川だそうですが、そんな知識が無く申し訳ないです。でも広くて大きくて、素敵な川でした。 ↑この橋の下に駐車して、第二弾を開始。
 車を約10分、走らせただろうか、ある橋の下に到着し、第二弾を開始した。我々親子は二手に分かれて、それぞれのポジションに付いた、その時「う、う、うわぁ!」の声が…。分かれたとは言ってもほんの10mも離れていない。薮が生い茂っているため全く向こうの状況が見えない。急いで駆け付けようとしたが、川岸はここしばらく続いた長雨によってとても滑りやすくなっていた。全く体の自由が利かない状態でスッテンコロリンしてしまった。どうにか辿り着くと、そこには初めて見る“シーバス”が居た。計測すると55cmもある。「ひえぇ〜、オイラの釣った最長の黒鯛よりもデカイ」。少しショック(笑)。

 気を取り直してデジカメで記念の釣果を撮りまくった(笑)。前述のあんチャンは昨夜、ココで3匹の収穫と6匹のバラシをしたと言う。魚影は最高に濃いと確信。オイラにも1匹ぐらい来ると慢心したのがいけなかったのか、全然、コン!ともクン!とも来ない。
 そうしているうちに息子はこれまた初のブラックバスを2匹釣り上げ、楽しい釣りを継続中という対照的な親子の構図が出来てしまった。あぁ〜、悔しい〜。
↑オオオォ〜、待望のシーバス。エラや背びれのエッジが鋭くて、ヘタすりゃ手が切れる危険があると言われて、なかなか手が出せない(笑)。 ↑ルアーを引き寄せてきて、もうそろそろおしまいだ、という時に追いかける形でガブリと来たのが、このスズキ。よっぽど腹が減ってたのだろう。 ↑55センチは正式にはスズキと言わずフッコになるのだがスズキ科目なのは間違いない。息子にとっては記念の一匹となった。おめでとー。
↑あんチャンです。とっても気さくに話しかけてくる好青年だった。仕事の関係で今年2月から三沢市在住だそうで、生まれも育ちも福島だと話してました。 ↑橋の下はお日さまの直射も受けず、快適。海釣りでは考えられない、好ポイントでした。でも、この日、能代市は気温が高く、昼寝を車中でした時、ムシ風呂状態に辟易。 ↑あんチャンに目方を計って貰いました。1.5キロは充分。
 夜になり、期待感が高まる中、腹ごしらえをせねばとお湯を沸かして、いざカップヌードルにお湯を……と思ったら、箸が無いことに気付く。ううう、辛い。じゃが、食わずにおらりょか。急いで近所のコンビニに車を走らせて箸を買って戻った。すっかり陽も落ちて暗くなると、耳元では蚊の羽音が盛んに聞こえるようになる。過去の経験からヤブ蚊対策はほぼ万全で、ウェットティッシュタイプのモノから、スプレー式のモノまで総動員して露出せざるを得ない肌にぬりまくる。過剰反応と思われるほど頻繁に薬を塗ったため、背中の一ヶ所だけ刺されて済む(まさかTシャツで覆われた部分までも刺されるとは思ってなかった)。多分、体の周りは数十匹の蚊が飛んでいたと思うが、わずか一ヶ所で助かったのは、やはり薬のおかげ。痒くて眠れない夜を過ごさなくて良かった!

 午後8時頃、息子の竿が曲がった。わずか2〜3mの所で一緒に釣りをしていたが、間に木が生い茂り、直線的に駆け付けることが出来ない。タモ入れのためUの字にヤブをこいて、駆け付けると、確かに魚が水面でバシャめいている。45センチの枠径しか無い自分のタモが貧弱に見えたものの、これしか無いのだからしょうがない。慎重に取り込んで、良く見ると何かおかしい。あああ、ボラだぁ!残念賞でした。可哀想だが、ボラはボラ。ま、写真だけ撮ってサヨナラしましょ。

 午後9時過ぎ、納竿。なかなか楽しい釣行でした。出来れば、私にも一匹で良いから来て欲しかったなぁ〜。
 今回は息子の独壇場。たまにはいいか!

↑ブラックバスも釣ってしまった息子。魚種もそれなりに豊富なポイントのようです。一級河川とあって、この後、パトロール車が通りかかり、いけない事をしてないか監視のターゲットにされました。 ↑すっかり夜。川べりで食うカップヌードルの味は格別だった。もちろんゴミを捨てるなんて事はしません。忘れ物もしないよう充分気をつけて撤収しました。 ↑久しぶりに歓声があがり、急いで駆け寄る。ライトを照らして、良く観察したら、ボラだった。なんとまぁ〜、人騒がせな。丁重にお引き取り願った。

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