★魚拓の作り方
(1) | ヌメリを取る |
まず最初に魚体の表面についているヌラヌラしたヌメリを取り除きます。このヌメリを良く取らないと色が良く付きません。取り方は、魚拓をとろうとする側の魚体に塩をまんべんなくまぶし、手で擦り付けるようにしながら塩と一緒に取り去ります。 | |
(2) | 表面の水分を取る |
ヌメリが取れたら、その魚体を良く水洗いし、古い新聞紙などを当てて水分をよく吸い取ります。 | |
(3) | 魚体を形よく整える |
魚の頭が右側になるように古い新聞紙の上にのせ、ヒレなどを開いて魚体が形よくなるように整えます。ヒレなどは段ボール等をヒレの大きさに切って重ねると奇麗に取れます。 | |
(4) | 魚拓用紙を準備する |
魚の大きさに応じて魚拓用紙を切ります。釣りを始めた5年前は普通の習字用の半紙を使ってましたが、最近はサイズが合わなくなり、ちゃんとした魚拓用紙を使うようになりました。文房具屋さんなどで千円ほどで売られています。 紙の大きさは魚の全長の倍の長さぐらいがちょうどイイです。幅も魚の巾の倍ぐらいが良い。魚拓用紙に余裕を持っておかないと、あとで書き入れる記録事項などの文字を書き込むスペースがなくなります。 |
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(5) | 魚に色をつける |
ポスターカラーの黒を使います。墨汁を使うと魚に墨の匂いがつくため、なるべくなら避けたほうがイイ。 立体感のある魚拓にするため、濃い黒と淡い黒の2種類を皿に分けて筆も使い分けるようにします。 頭部や背中などの部分を濃い黒で着色し、腹部などを淡い黒にすると立体感が出てカッコ良い仕上がりになります。筆はベタベタ塗るのではなく、ポンポンと叩くような感じで色をつけます。魚の目には色をつけず、魚拓用紙を魚からはがして、後で目だけを書き入れるようにします。 |
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(6) | 魚に魚拓用紙をかぶせる |
色が乾かないうちに魚拓用紙を魚が紙の中央になるようにかぶせ、端から指先でしっかり押さえつけます。この際、魚に用紙が良く密着するように注意深く、行ないます。すべて密着しているかを良く確認した後に静かにゆっくり魚から魚拓用紙をはがします。 | |
(7) | 目を書き入れる |
はがした魚拓には(5)で説明したように目の部分には色が付いてなく、白く空いているので、魚の実物の目を見て書き入れます。 | |
(8) | 記録事項を書き入れる |
魚拓は完成ですが、最後に周囲の余白に記録事項を書き入れておしまいです。(私を含めて)習字が不得手な人にとって最も緊張する瞬間ですが、心を込めて書き込めば大丈夫です。多少ヘタでも立派な魚がきっとカバーしてくれることでしょう(笑)。 | |
完成例
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【記入する文字】 | |
・魚 名…なるべく「ひらがな」を使用する ・全 長…魚の唇から尾っぽの端までの長さを算用数字で表し、単位は漢字の「糎」(cmの漢字) を使用する。 ・重 量…全長と同じく算用数字を使い、単位は漢字の「瓦」(gの漢字)、「瓩」(kgの漢字) を使用する。 ・釣った日付…年月日は、平成、年、月、日の漢字を、数字は算用数字を使用します。時刻は「午 前」「午後」ではなく「19時20分」等と24時間表記にします。 ・場 所…○○郡○○村○○磯または○○島と記入し、単に○○海岸だけと省略しないようにしま す。 ・釣人名・証人名…姓と名を記入します。 ・印 鑑…朱肉を使い、スタンプインク等は避ける。 |
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※魚拓を取ったほかに釣った時の針などを記念に残す人もいます。また、私がひどく感激したのは「黒鯛の歯」でした。見るからに丈夫そうな“その歯”は、逞しく生きてきた人生(?魚生)を訴えかけるに充分なほど立派で私も50オーバーを釣ったら是非試してみたいと思いました。 |