2018年のタラ釣行記
釣行日
場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 終 了 同乗者 釣 果

3/

宮古沖

晴れ 大潮 4:57 10:49 6:30 9:30 4 9

 夜8時就寝→11時起床→午前0時自宅出発。2時半、八戸でヒットマンさんの車に乗り換えて、宮古到着が午前5時。往復で約500キロ。高速道路を使えない、ほとんどが一般道プラス高規格道路の釣り旅は年々体力的に厳しくなってきた。

 3ヶ月ぶりの釣りは少し億劫だったが頑張って起きて車に乗った。前夜まで続いた大荒れの天気が収まり、宮古は快晴の予報が出て心トキめく。しかし、自宅を出発してすぐ、青森市内の環状線がテッカテカのアイスバーンでスピードが出ない……というか、スリップの恐怖から速度を出せない状況に。
 ん、まずい。当初、八戸までは国道4号を走るつもりだったが、この速度だと待ち合わせ時刻までに遅れそうだ。とっさの判断でみちのく有料道路ルートに変更した。ときおり、視界が無くなるホワイトアウトに見舞われるが、目印にはちょうど良いトラックが前方を走るので後ろをくっついてしばらく走ってみた。なのに、ものの10分ほどでよけいな譲り合いサイン(左ウインカーを出して「お先にどうぞ」)をしてくれて単独走行をさせられてしまった。ううう、一人で走るしかない。そういえば過去にもあった。12月の東北自動車道を関東方面に走ったが、奥羽山脈越えで猛吹雪にあい、ちょうど良く東京行の弘南バスをみつけ、後ろを走ってみた。しかし、まもなくしてサービスエリアに入られて困ったことがあったっけ。

 みちのく有料を走り終えて七戸町で国道4号に合流すると道路状況が一変した。あらま、不思議。さっきまで白一色だった道路が、なんとグレーのアスファルトが顔を出しているではないか。乾燥している。ココはどこ?ココは七戸。あっ、そうね。
 以降、全くスリップの危険がないまま、快適に八戸まで走れた。若い時はさほど凍結路が怖くなかったが、最近、ダメですね。運転テクニック落ちたかな(笑)?ビビってばっかり。

 某社の八戸支社駐車場についてまもなくヒットマンさんの愛車スバル・レヴォーグが登場。
「 いやぁ〜、悪い、悪い。ココからは助手席に乗せて貰いますわ」の挨拶もそこそこに荷物を移して出発した。車中でタラ情報を仕入れる。どうも近頃はあまり良くないらしく、しかも「荒天が災いして宮古沖が底荒れしていなければいいが」と不安な話ばかりが出てくる。今日は3人のお土産を確保したいので、ノルマは3匹。果たして叶うのか、ちょっと心配である。

 三陸沿岸沿いを車が走るが、ほとんど雪を見つけることができず(夜中なのでハッキリと見えたわけではないが)、青森の雪が懐かしくなるほどの春景色だった。震災復興道路が新しく完成するなど、少しずつ高規格道路が延伸しているのは嬉しいが、それでもまだ未通区間は多い。

 午前5時。定刻通りにローソン宮古神林店に到着。ココには本日一緒に乗るキヨカワさんが午前1時頃には先乗りして待機していた。気温マイナス3℃。思ったほど風も強くなかったのでそんなに寒さを感じない。トイレと買い物を済ませて船乗り場「リアスハーバー宮古」へ移動。

 6時出船。宮古湾の出口付近が今日のポイント。水深80mぐらいに300gのジグ+タコベイトの仕掛けを落とす。根掛かりをしたくないので、底どりするとすぐに上げるようにしてシャクった。いきなりヒットマンさんがでかいマダラをゲット。垂涎(すいぜん)モノの釣果を見せられ、最初にセットした赤のタコベイトをあっさりヤメにして、彼の付けていた蛍光のイカベイトに変更した。すると興味を示している何かのアタリがすぐにコツ…コツ…と来た。そのあとドン!と竿先に重みが乗った。来たぁ〜!タラ〜。

 このあとは、タララッシュ!本日の客は我々3人の他に、女性1人、合計4人。その女性の道具がまた自分のとはワンランク上の電動両軸リールを使っている。こっちは重いタラを必死こいて船上にあげるのに、彼女は機械任せで手繰り寄せ、タラが近くなったらギャフで引っ掛けて、船上へ。ま、上げる時には少し辛そうだったが、それ以外は汗一つかかない楽チン釣りをしていた。一人で釣り船に乗るくらいだから、相当、釣りに狂っているとみた。車のナンバーも県外。

 楽しい爆釣のおかげで普段とは比べ物にならないほど心の余裕ができた。当初、予想された底荒れして貧果の心配はもはや無くなっていた。

 何匹目かのタラは、ジグを引き寄せて船に上げようとした瞬間、針外れしてしまったのだが、意識を失ったタラは逃げられず、目の前でプカプカと浮かんでいる。ギャフで引っ掛けようとしたが、うまく掛からず、そのうち手の届かないところまで流れていった。その時、女性が長めのタモ網で手伝って、おいでおいでしてくれた………のだが届かない。もういいや、と思ってたところ、船長が少し船を動かしてくれて、どうにかタモ網にすくわれた。結構、長い時間、タラちゃん、漂っていたが、生きて故郷に戻れなかったのは悔しいだろ、ワハハ。

 1匹、2匹、3匹と順調にカウントアップされ、クーラーボックスのスペースがどんどん狭くなっていく。5匹入ったところで完全に埋まってしまい、今後、さらに釣れた時のことを考え始めた。時計はまだ8時半を回ったばかり。開始から2時間ほどしか経っていない。少し休みながら仕掛けを落とすが、それでも時々、コツンとくるため、初めての経験だが「来るな、もう」と心の中で念じる状況になっていた(笑)。すでにヒットマン&キヨカワもクーラーが「鱈腹状態」だった。

 ヒットマン「どうする?」、自分「ん〜〜、もう入らないよ、クーラー」「早上がりでもいっか?」「うん、イイと思う。ただ、我々はそれでもイイけど、女性がまだ釣りたいんじゃないの?」「女性次第ってことにしますか」「そだね」

 タラは、もはや船内のバケツに突っ込まれていたが、どれも満杯で、青森にどうやって持って帰るかに頭の中は悩まされていた。今回、宮古の釣友、Kさんと終了後に港で会う約束をしていたので、急遽、引き取ってもらえるようメールを出してみた。快諾してくれて、助かった。いや、ホント、Kさん、ありがとう〜。そんな急な無理を言ったのにも関わらず、快気祝いとして、岩手のお土産までプレゼントしていただき、ホント、助かりました。この場を利用してお礼申し上げます。

 女性も午前9時半にはギブアップ。12時過ぎに帰港のはずが2時間半も早い、いわゆる「早上がり」。こんなの初めて。早く上がった分、早く青森に戻れるのは非常に嬉しい。天候悪化によるものでなく、大漁しての早上がりは気分がイイ。

 さて、帰りの車中ではタラの嫁入り先にメールを出して準備をお願いしたのだが、一人だけ「自宅不在のため引き取れない」の返事が戻ってきた。あらぁ〜、どうしよ〜。ビック師匠とトハちゃんは、ついこの前、タラを釣ったばかり(しかも陸奥湾で)だから不要だろうってんで他をあたっていたら、めっかった。これで(自分用に1匹含む)5匹すべての行き先が決定。安心したので、ヒットマンさんには悪いが助手席で昼寝をした。

 青森、午後5時着。最初の嫁入り先でクーラーを開けて2匹を納品して残りをチェックしていると、あれ?4匹いる。3匹のはずだったのに。帰宅中に1匹、子供できたか?んなこたぁ〜ないだろ。
 次に行くYさんは二人暮らしだから2匹じゃ多すぎるだろ〜。あ、そか、K君とこは五人家族だから2匹の面倒をみてもらおっか。
 ってことで、土壇場で少し慌てたが、全鱈、無駄になることなくお裾分け完了。

 タラ釣り3年目で要領を覚えたか、300gのジグもあまり苦にならなくなった。シャクっても以前みたいにゼーゼーしない(笑)。ただ、ヒット後からゲットまでの回収は数が増えるにつれて体が悲鳴を上げ出した。今回は70センチ前後の良型揃いだったのもあるかもしれない。

 ヒットマンさんと「明日はきっと筋肉痛だな」と話になったので、帰宅してからバンテリンを首筋や二の腕、腰回り、ふくらはぎ等に厚く塗りまくった。翌朝、そして翌々朝、目覚めると、いつもと変わらない。自分でも理解できないまま、この釣行記を書き終えた。
 もしかして若返ったか?でも、それを実感出来ていないのはなぜ?

 追伸:この一週間後、インフルエンザに罹患し、痛い目にあってしまった。とはいえタラの大漁とインフルの因果関係はハッキリいって認められない。


フォトギャラリー
宮古沖・浄土ヶ浜方面
この写真は午前10時前の帰港時に撮影。釣り中はあまり写真撮影する時間ナシ
宮古の鱈 宮古の鱈
たら、タラ、鱈、良く釣れました
クーラー満杯 もうクーラーに入らない鱈
5匹のつもりが1匹隠れていた クーラーに入りきらない鱈
デカ鱈
 計測した結果は88センチ。自分の釣りモノでは最大?だったかな?自己記録更新。上記ジグとイカベイトの組み合わせだけで最後まで釣った。つまり他のジグは持って行かなくても良かった、ハハハ。

★ return ★