2004年の真鯛釣果(9月12日)
日
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場 所 |
天 気
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潮回り | 満 潮 | 干 潮 | 開 始 | 納 竿 | 同行者 | 釣 果 |
9/12
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今別沖
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晴れ | 中潮 | 14:37 | 20:34 | 15:00頃 | 21:00頃 | 4 | 0 |
ねぶたのフィナーレを飾る花火大会以来の釣りに、全員、真鯛釣り禁断症状が出ていた。 昼過ぎ、青森を出発した2台の車は、一路、袰月漁港(今別町)を目指した。今回は午後2時頃の出港で、夕まずめ狙いのスケジュール。1ヶ月のブランクが気の緩みを生じさせたか、○ュ○ちゃんはリールを忘れた事に途中で気付き、引き返す有り様。 我々は、10日ほど前に納車したばかりだという佐々木さんの新車、ホンダEDIXで順調に目的地へ。佐々木さんは、車の他にロッドとリールも新品だという。仙台からの遠征でもあることから、今回の釣行はボウズでは絶対戻れないプレッシャーを背負うモノとなった。 本日の天気は晴れ、波穏やか、風弱し・・・前回に続き、今回も荒天大魔神まさひゃろ大王がおとなしい。こんな時には釣果でみんなを困らせるのが大王の得意技である。注意しなければ……。 漁港に到着し、須藤船長に挨拶すると「前日の同じ時間の出港で夕まずめに80センチが出た」という。これには鼻血が出そうになるほど、超興奮した。船には我々5名の他に3名。彼らはミヨシに、我々はトモへと陣取って、午後2時半、いざ、出港となった。 ポイントに到着して、仕掛けのブラーを流してみると・・・むむ、ゆるい。素直に真下へ落ちていく。だが、底潮が若干強いらしく、次第にラインは鋭角になった。アタリがコツコツとあり、上がってくるのは、嫌われ者のベラ。永遠のライバル、まさひろさんとリュウちゃんは丁々発止のやり取り。まさひろさんの竿が曲がると「ベラだ、ベラだ〜〜〜」と呪いをかけ、見事に変身したベラの姿で現れる。 そんな光景に笑わされながら、底を探っていた時、強いアタリが来た。半分、不意打ちを食らった格好で、ファイトは突然始まった。竿は奇麗な半円の弧を描き、ドラグが鳴る心地良い音がさわやかだ。近ごろでは慌てる事もなくなってきた。後ろから「また、あすぱむさんに来たの?マイッタなぁ〜。完全にペースをつかんだね」などと嬉しい声がかかり、おまけに須藤船長もビデオを持ち出し、撮影してくれるもんだから、すっかり、カッコ良いやり取りを自分ながらに演出した。糸はどんどん出て、今までの中で一番良い手応えを感じながら、我がHPのトップはコレで決まり!などと余裕しゃくしゃく。自己最大サイズを念頭に置きつつ、リールを巻いていた時、突然、軽くなった。 ゲッ!!ウッソォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!まさかぁ〜〜〜〜、冗談でしょ〜〜〜〜。 なんてこった?こんなのアリかよぉ〜? 信じられない気持ちで、上がってきたブラーを見ると、ん〜〜?針だけが無くなっている。いわゆるひとつの“スッポ抜け”ってヤツ。 この後、午後5時、佐々木さんに待望の真鯛が大ヒット。彼の顔は真剣そのもの。写真を撮ろうと必死に「こっち向いて〜〜」と声を掛けるが、全く反応しない(笑)。生まれて初めて味わう、強烈な引きに頭の中は真っ白状態。本来、彼のメインとする黒鯛釣りとは違って、真下に竿が引き込まれる感動は、一生、記憶に残る事だろう。今まで二度の青森遠征で苦汁をなめ、その辛い気持ちを良く知っている皆は、ネットインした瞬間、我が事のように喜んだ。おめでとう、シンちゃん。結局、彼はこの67センチの他に40チョイのサイズもゲットし、すっかり真鯛クラブ員の仲間入りを果たした。 (下へ続く) |
フォトギャラリー | ||
↑わずか10日ほど前に納車したばかりの新車EDIX。竿もリールも新品の佐々木さんには、念願の獲物も祝福に来た(笑)。三度目の正直とは、このことか? | ↑いつもは物静かな袰月漁港も今日は、日曜日なので、ファミリーフィッシングの方々で防波堤先端は賑わっていた。 | ↑午後2時半。大きな夢を乗せて、出港。お天気は最高。最近の真鯛釣果も上向き傾向ということで、船内の雰囲気は非常に明るかった。 |
↑午後5時。佐々木さんの初マダイは、67センチのでかいサイズだった。いきなりこんなのが釣れると、狂ってしまい、この先が思いやられる。もう一枚追加し、竿、リールは疎か、車にまで強烈な真鯛魂が入ってしまった。来年は青森に引っ越してくるのではないか?と心配になるほど、イイ思い出を作った氏でした。 | ||
↑ベラを誇らしげに掲げるまさひろ大王。ところが、この後、大魔神は大きな話題を提供する主役となった。まずは……右写真へ | ↑同僚の佐々木さんと仲良くぴったしカンカンサイズの67センチ真鯛をゲッチュ。これで勢いづいたか………右写真へ | ↑竿下をジャンピング・キックでへし折る行動に。更には下段でお伝えしている、謎の怪物との(怪物同士の)一騎打ち。 |
↑美樹ちゃん、なんやかんや言いながら4枚の釣果。これで一時期のスランプを脱出し、声高らかに復活宣言。 | ↑ワラサまで釣ってしもうて、釣りの才能の高さを周りの男どもに知らしめるなんざ、憎い。このあと睡眠し、余裕そのもの。 | ↑リュウちゃんも一時のスランプを抜けて満足。いいな、いいな。オイラだけ、今回は釣果ナシ。ま、これがいつものパターンか? |
↑仙台からのお客様に真鯛君は挨拶に来たようです。まさひろ大王なんぞは、リュウちゃんにホッペタをつねられても、全く痛くない! | ||
↑午後6時半。そろそろ日が暮れて、イカ釣り船が沖合に出没しだした。あの強力なライトで日焼けするんですってね。凄い! | ↑半過ぎに強烈な引きがまさひろさんの竿に来た。船首に陣取った乗り合いのお客さんへ割って入る形での格闘がスタート。 | ↑20分経過。かなり疲れた様子。一方、魚はまだまだ元気で、スプールの糸をすべてなくそうと張りきって泳ぎまくる。 |
↑30分経過。本人の希望でリュウちゃんと交代。だが、40分経過の時点で正体を見せぬまま、糸を切って、謎を残したまま、海底へと消えていった。 | ↑経験者の話によると「イシナギ(※参考写真)」らしい。約2mになるモノも少なくなく、特に北海道南部に多いとのこと。ちょっとだけでも顔を拝みたかったなぁ〜。 | ↑かなりやつれている。竿が折れなかっただけでもヨシとせねばならないのか?この直後にはイナダクラスにラインをブチ切られ、本人の緊張感もブチ切れて納竿。 |
↑午後9時、帰港。やってみなければわからない今回の釣りだったが、釣果10枚。バラシは3枚?と、手応えを十分感じる内容だった。 |
(上から続く)
佐々木さんの初真鯛ゲットから、わずか10分もしないうちに、まさひゃろ大王………あ、いや、まさひろさんの竿にヒット。曲がり方からして、さすがのリュウちゃんも「ベラ!!」とは言えず、注目。ほどなくして、現れた魚体は大きかった。氏の自己記録更新はならなかったみたいだが、佐々木さんのモノと寸分違わない67センチ。このあと、地合い到来、型は、やや小ぶりなものの、他のメンバーにもポツポツと釣れ、我がグループは10枚の二ケタに。 更に、外道大物賞として、美樹ちゃんには60数センチのワラサがヒットした。私は、この魚を釣った経験がないので、その引きは想像するしかないのだが、おそらく、これぐらいのサイズであれば、結構な強い引きをするはずだと思う。なのに彼女はヒョウヒョウとリールを巻き上げ、海面に姿を現した際も決して驚きの声を上げることをしない(笑)。むしろ驚きの声は、周りの者達である。しかも、この後、彼女は「もう満足した〜(中型のマダイ4枚+ワラサ1匹)」とばかり、操縦室に入り、軽く睡眠タイムへ突入するんだから、おったまげる。 ワラサの後には、怪物魚が待っていた。夜も更け、辺りが暗くなった午後6時半。船長の「場所を移るから仕掛けを上げて〜」と言った時、まさひろ氏は、その命令に従えない状況に陥っていた。尋常でない竿の突っ込みかたをし、ドラグが鳴りっ放しなのだ。「あぁ〜、根掛かりかぁ〜」と思ったら「なんなんだぁ〜?コイツは?」と、とぼけた事を言っている。悪ふざけにしては真剣過ぎる(笑)。 一向に糸の出が止まる気配がなく、彼は船首へ移動し、船長はエンジンをかけて、魚と同調する方法を取る。10分、20分と時間が経過しても獲物との差が詰まらず、糸を巻いては出るの繰り返し。 想像するしかないが、多分、最大で2m近くになるというイシナギ(オヨ)ではないか?と推測。実にミステリアスな40分だった。 次週は仙台市のメンバーが7月のリベンジをかけて、乗り込んでくる。真鯛の活性が高まっている現在、良い釣果に恵まれ、楽しい釣りが出来そうである。津軽リンピックは20日、開催される。乞御期待あれ! |