2005年の真鯛釣果(8月9日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同行者 釣 果
8/9
清水川沖
中潮 5:49 12:07 4:30頃 10:30頃 0 0
 まず始めに、本日は初めて乗った船であり、釣り方等の情報を仕入れるのに精一杯で、デジカメを写す余裕が全くなかった。よって、画像が一切ナシの釣行記となることをお許しください。

 本日の船は北島丸。平内町清水川漁港から出港し、ホタテ養殖棚に係留する「のし釣り」方式で釣らせる船である。今まで行なってきた龍飛や今別、平館沖など津軽海峡での「流し釣り」とは全くの別物である。

 使用するリグ(ブラー、スプーン等)は非常に軽い。津軽海峡用の重い30〜50gブラーは利用できないというので、あらかじめ釣具店で聞いて購入したのは15、18、21gの3種類。ところが船に乗ってから、船頭さんに話を聞くと、これでも重いという。10g前後が主流だと言われ、ガク然とした。だが、津軽海峡のように40gでもどんどん流され、果たして、今、どの辺に仕掛けがあるのかとイメージするのが大変なのに比べると、ココの潮流は非常に緩い。15gでも充分、底取り可能で、しかも砂地なのは嬉しい。今まで「真鯛は根が重要なポイント」と学習してきた者としては、衝撃的だ。根掛かりの心配を必要としないのは正直言って楽だ。これで魚影が濃いとくれば言うこと無しである。

 客はわずかに4名。遠路はるばる岩手県北部から1名、県南から2名。皆さん、私よりも年配。ミヨシ(船首)には私と岩手の方、トモ(船尾)には県南2人が陣取った。この船はサイズが大きいので、広々しているのが良い。人が少ないことから、出船前の船内では「こりゃ、競争率が低くていいや。釣れるといいね」と和気あいあいの会話がされた。期待が高まる中、午前4時半、出港。
 天気は薄曇りで穏やか、波もベタ凪である。
 約10分でポイントに到着すると、船は養殖棚に横付けされ「オーケー」の合図が出た。

 こちらの真鯛はホタテ養殖棚を海底から引き上げた際、ポロポロ落ちる付着物(通称“ゴミ”)に激しい興味を示し、寄って来る。ヒット率が高いのは、まさに棚を上げた直後である。海中に濁りがうっすらと入り、それに同調させて落としてやると♪ゴゴゴォ〜ンと来るのだそうだ。

 とはいえ、ここ数日は低調が続き、今日も食いは渋かった。この時期のタナはベタ底に近く、遠くにキャストして、シャクリを入れて、手元に引き寄せてくるようにとアドバイスを受け、何度も行なってみたが、泥質の底ではカレイがチョッカイを出し、チョンチョンと竿先を叩いて遊ばれてしまう。私を含めて4名の客それぞれにカレイは挨拶に訪れた。
 「エサ取りを取れずして、本命は取れず」(北島船頭)
 エサ取りのカレイを毛嫌いすることなく、なんでもいいから食わせるのが大事だという。うむむ、確かにそうだが…。

 午前6時。トモの客の竿がギュ〜ンと、しなった。前述の通り、養殖棚を移動させてまもなくであり、ゴミに群がって来たのだった。完ぺきな真鯛のアタリである。美しい弧を描き、二の腕へ心地よく、そして、力強いテンションを感じつつ、気持ち良さそうにハンドルを巻いている姿が羨ましい。巻き上げてはドラグが出る繰り返しを何度か行ない、時折、上がる“うめき声”にコンチクショーと内心思ったが(爆笑)、現れたのは、少々黒めの真鯛だった。バタバタと船上で暴れる魚から卵が流れると「久しぶりのメス真鯛だぁ〜」と船頭。62センチの真鯛は目の毒でもあり、大いに勇気づけさせられるモノだったのだが……、あとが続かなかった。つまるところ、初めてのむつ湾東側で、いきなり釣果を出すのは生意気だと言われかねないので遠慮したのさ、ハン!(笑)。

 さて、つい1週間ほど前の8月3日には、ダイワの大塚貴汪(おおつか たかひろ)氏が取材で同船に乗り、ルアー感覚で釣る青森特有の真鯛釣りに新たな発見をした模様。この模様は8月末に「ザ・フィッシング」(放送日時が全国各地で異なります)で放映されるそうです…と書いてから、我が青森県ではいつ放送されるのかな?と調べてみたら、なぁ〜んと「ザ・フィッシング」の放送自体、無いんですね、ガッカリ。地元の釣りなのに見られないという不条理。ご覧になった方は、是非、掲示板のほうで伝えてください。お願いします。

 裏話ですが、最初の一尾を釣り上げた時、TV用の映像を撮り、続いて釣り雑誌用の取材も受け、これが結構な時間を要し、魚探に物凄く濃い魚影を発見した船頭さんはやきもきしたそうです。結果的には74と60センチの2枚を出し、初めて竿を出す土地で結果も出した大塚氏に対して、北島船頭は「さすが、ウマイ!腕が立つ」と絶賛してました。裏返せば、初釣行で結果を出せなかった私は「さすが、ヘタクソ!腕が寝たまんま」ってことね〜〜〜〜(笑、かつ、悲し〜)。なお、来月(9月か?)、お忍びでまた来県するそうです。もしかすると、スカパーで爆釣した村田氏もお忍びでくるかもね。だって、えらい感激してたもん。

 ボウズに終わった私は、なんとかして、次回で借りを返したいと考え、帰り道、途中の釣具店で、軽い真鯛ブラーを仕入れました。つまり、めげるどころか、意気込みは益々盛んというところか。
 ものの夲によると9月は◎。「今別・平館△」「龍飛○」に比べて高い。少し通ってみるかな?


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