2005年の真鯛釣果(9月2日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
9/2
横浜沖
晴れ 大潮 2:25 9:00 5:10頃 11:00頃 7 1
 横浜町の源氏ケ浦での初めての真鯛釣行。あのTVを見るまではココに全く無関心だった。そのTVとは……。

 スカパーの番組「魚種格闘技戦 真鯛編」である。MCを務める村田基氏(老若男女問わず大人気、そして国内、国外問わず、地球規模で釣り歩く行動派)が7月に来青し、幸丸で大爆釣したのを見て、居ても立ってもいられず、追跡調査を開始。HPもあり、事は意外に簡単に進んだ。ただ、予約満杯でなかなか割り込む事が出来ず、悶々としていたが、やっと8月22日にチャンス到来。ところが突然、訪れた時化により、あえなく中止。次の目処が立たず、傷心の日々だった(笑)。そんな紆余曲折を経て、夲日、再びチャンスがやって来た。

 青森市からは約80キロの横浜町。黒鯛釣行では、その先の旧脇野沢村(現むつ市)まで車を走らせて、春先はほとんど毎週、通過してきた場所である。今までなじみの無かった土地が、こんな形で身近になるとは不思議なものだ。でも、たいした違和感なく、車を走らせることが出来、午前4時、まだ真っ暗な源氏ケ浦漁港に到着した。暗闇の中、ライトで幸丸(さちまる)を探し出し、近場に車を移動させたところ、同乗者とおぼしき車を見つけた。挨拶を交わすと間違いなかった。早速、情報収集して、一緒に船に乗り込み、釣り座を船尾右舷側に構えた。

 午前4時半、車が慌ただしく集結し始め、人の出入りが激しくなった。まだ薄暗く、ハッキリとは見えないため誰が船長なのか判別が付かない。仕掛けもセットし、クーラーに座って待機していると、中山船長出現(常連客が挨拶して、やっとわかった)。乗船名簿への記入を求められ「あすぱむ」と名前を記入……(ウソです)と同時に、本日のエサであるイソメを与えられた。幸丸はエサ付きなのだ。大小一つずつ都合2つのケース。おそらく1500円分、太さもバッチリである。

 午前5時前、出港。ポイントには約15分ほどで届き、ホタテの“のし”に船を固定して、さぁ〜〜スタートである。
 すると、左手の釣り人にいきなりヒットした。おいおい、もう来たのかい?へぇ〜〜。

 私の左隣に船長が陣取り、自らも釣りを始めた。噂には“コマセ”の存在を聞いていたが、船長がシャクで海にパラパラと撒いているのを見て、なるほど、コレがアレかと納得。コマセは黒鯛ウキふかせ釣りのメインテクニックである。船長が撒いたそれに8gの銀ブラーを同調させるよう投げ入れ、フォールしていた、その時! 竿先がグググ〜〜ッと反応した。全開してたベールを戻して、竿をゆっくり立てると、ドラグがジーーーーーと激しく鳴り、止まった。その間にリールを巻き、竿でためようとしたが、またジーーーーー。ドラグを絞めようとしたら船長から「それ以上、絞めるな」と指示。ラインシステムが、まだ無傷の状態なため、針さえしっかり刺さっていれば、バレる心配無用。精神すこぶる良好な状態で、強い引きを堪能出来た。クルクルと回転しながら海面に上がってきた真鯛を船長にネットインしてもらい、早々とノルマを達成してしまった(笑)。
 なんと素晴らしい“源氏ケ浦デビュー”。一瞬だが、村田基氏と同化できたような気がした(この表現、村田ファンから見れば、ブーイングが起こりそうなので、あえて“一瞬”と表現:笑)。ただ、60.5センチは実にありがたい。この地に住みたくなるほど、強烈なプレゼントだった。
 ※なお、↑の文面を書いてから一日経って、クーラーの中から、氷にまみれた獲物を取りだして改めて測ってみたら、な、な、なぁ〜んと62センチあった。自分的にはもちろん大きいサイズのほうが嬉しいので、62に訂正します、ダッハッハ。コレでいいのだ!

 このあとは、同じく船尾に陣取る師弟コンビにドカドカドカと釣れる、俗に言う爆釣モードへ突入し、改めて魚影の濃さを実感させられる。前日も船中で12枚が出ており、まさに旬の時期に入ったようだ。朝まずめに活況を呈した船上も、干潮の潮止まり9時から前後1時間ほどはパタリとおとなしくなる。タナは底だったり、中層だったりと攻めるレンジは広かった。底は泥質なため、根掛かりの心配はまず無いが“カレイというエサ取り”がおり、コンコンと竿先を揺らしては「ん?」と、ハラハラドキドキさせてくれた。私は8〜12グラムまでのブラーやスプーンを取っ換え、引っ換え、真鯛の興味を向けさせようとしたが、コンコンのあとに音沙汰が無くなり、まもなく背後のお客さんにヒットした。どうやら、私はもて遊ばれてしまったようだ(悲)。

 我々の乗る午前便は危うい予報だった(ちなみに午後の便が時化のため出港中止になった)。天気予報ではこの時間帯を「ちょうどグズ付く天気」と案内していた。ひと雨ぐらいは覚悟し、雨具も着込んで乗り込んだのだった。薄曇りで風もほとんど無く、べた凪。にわかに雨具の中でジワジワと汗がしたたり落ちそうになり、一枚、二枚と船上ストリップショーを一人で演出した(あぁ〜、未成年者はココを口に出して読んではいけません)。これを見て、天の神が驚いたか、しばらくするとゴロゴロゴロと…。あ!やめて、それだけは?
 30分ほど鳴っただろうか、次第に穏やかになり、一難は去った。

 続いて、船舶無線が「こちらは自衛隊です。午前8時より、射撃演習を行いますので、御注意願います」とアナウンス。オイオイオイ、この付近でドンパチやられようもんなら、魚も逃げるが、人も逃げたくなるというもん。すると船長は「コレ、雨ケ森(射爆場:かなりココとは距離が離れている)でやるって話ダ」に、まずは一安心。

 その後、お天気は次第に回復し、強い日差しを背後に受けるようになり、首筋がその犠牲となった。今日は暑いなと肌で感じてはいたが、まさか30℃を越えてたとは知らなんだ。今年は残暑が厳しく、海水温も25℃を未だに維持している。水温は高いがエサ取りがあまり活発でないのが救いか?あ、そうそう、今日は30センチほどのデカフグを釣った方が居た。これが騒ぐと手に負えないのだが、幸いにも2匹で終わり、ホッと胸をなで下ろした。本日の船上釣果の魚種は真鯛、フグ、カレイ。また、海中で視認できた魚にフクラゲ、シイラ。

 結局、本日は8名で14枚の釣果。最高で一人4枚。私には始めの一枚のみ。数を伸ばせなかったのが悔やまれるが、実力からいって妥当かもしれない。ただ、14枚のアベレージは60センチ。総じて、大きい。魚影もそうだが、サイズも申し分ないポイントである、ココは。

フォトギャラリー
↑午前5時前、源氏ケ浦漁港を出港。釣りをしている時間帯はちょうど雨の予報が出ており、カッパを着用して準備万全。 ↑約15分ほどで到着。船長自ら育てているホタテの“のし”に船をくくり付けて、実釣開始。アドレナリンが吹き出る瞬間! ↑驚いたことに開始からわずか1時間で4枚が釣れて船上をにぎわせた。その中の一人がワタシでした、アッハァ〜ン。
後ろには私を含めて4名(まもなく1名が船首から移動してきた)、前に4名の合計8名が本日のお客さん。満員御礼。こちらの特長は、なんといっても中央写真の真鯛コマセ。オキアミと配合のブレンドで、船長が適宜、撒いてくれる。コレとホタテののしについた通称ゴミと呼ばれる付着物が真鯛を強力に引き寄せている。釣れたある真鯛は、船に上げられた時、ゲップをした瞬間(笑)、プファァーとオキアミを吐きました。明らかに、コマセを食べているという決定的瞬間だった。
↑犬にも御馳走だとわかるんでしょうか(笑)?まさか舌なめずりしてるとは思いもしなかった。一度も釣った魚を食べさせた事は無いんですけどね。 ↑べた凪で穏やかな海でしたが、時々、下北方面で雷鳴がとどろいていた。
↑ろくまるサイズは久しぶり。手応えは十分だった。どん欲にあと3枚は釣りたかったなぁー。とはいえ、今回は初めての軽い仕掛けでの真鯛釣り。これでヨシ。 ↑上は血抜き中の真鯛。野締めが不完全で時折、大暴れしていた。下は簡易トイレ内で釣りをする釣り師。
第八幸丸。県内外から多数の客がこの船に乗ろうと押し寄せてくる。釣果も魅力だが、中山船長の人柄も魅力の一つではないか。
簡易トイレは遠目に見ただけで、あの中身がどうなっているのかは不明だが、利用した方が「うっわぁ〜、こえ〜(怖い)」と言っていた事からも、おそらく、足場になるステップがあるのみで、その他は海が丸見えなのだと想像出来る。

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