2005年の真鯛釣果(9月20日)

場 所
天 気
潮回り 満 潮 干 潮 開 始 納 竿 同乗者 釣 果
9/20
清水川沖
晴れ 大潮 4:42 10:45 5:10頃 1:30 7 0
 今季から乗り合い船に挑戦するようになってから4回目。それまでは気心知れた仲間と一緒に乗っていたので、多少の心細さはあるものの、特段、これといって不都合は感じない。また、船長さんとも会話を通じて、彼の人となりがわかってきた。北島丸は今日が3回目。未だにこの船で本命を上げていない。「三度目の正直」とは、このためにあることわざ…でないか?本日こそストップをかけたかった。

 定刻の5時、他のホタテ船と共に北島丸は清水川漁港を出港。全速力で走った結果、船の中央付近に陣取った客が海水をたっぷり被り、ずぶ濡れになってしまった。しかもカッパを着ておらず、ジーンズに上着というスタイルだったため、気の毒な状態。とはいえ、海で釣りをするということは、水を被る確率が大小関わらず普段より確実に高いと考えるのが当然である。よって普段着での乗船は、認識の甘さを問われても仕方がない。

 さて、ポイントに到着し、実釣開始。私の釣り座は船首左舷。12gの銀ブラーでスタートさせたのだが、たいして潮の流れは無いのになかなか着底しない。おかしいなと思ってると、船長が「深さ46メートル」。うひゃぁー、そんなに深かったのか?すぐに回収して、本日持参した中で最も重い21gにチェンジ。エサ取りも全く居ない中、船尾の客二人がヒットし、バラした。一人は針外れ、一人はラインの高切れ。ひどいのは後者。スプールに巻いたばかりの新品だという。船長が言うには、そのラインは某メーカーが今年発売したばかりの新製品で、前回も同じラインで同じ出来事があったという。

 開始から既に5時間が経ち、残りわずかとなった午前10時、船首右舷の客にヒット。少し前からコツコツとアタリがあると語っていたY田さんである。近頃、Y田さんは“乗れば釣れる”の繰り返しだそうで絶好調。本日も見事にジンクスを守った。サイズ61センチは羨ましかった。あっという間に時刻は午前11時となり、名残惜しく竿を仕舞おうかと思った時、「1時間サービスします」と船長。
 いつもであれば午後便の客が港で待っており戻らなければならないが、本日は用事があって午後便が無いのだという。棚からボタモチじゃないが、このチャンスを生かして釣れば、この釣行記の話題としては最高である。前回もロスタイムで釣った人もいることだし、俄然、力が入った。よぉ〜っし、頑張るぞ〜。

 そ、そ、そのチャンスが意外に早く来た。底から少し上を誘っていたところに、激しく引ったくっていく“乱暴者の真鯛”が来た。前アタリも何もあったもんじゃない。実に強引な引き応えである。サイズも“ろくまる”はありそうだ。この船に乗って三度目でようやく真鯛の顔を見られるのが嬉しかったし、後ろでタモを用意している船長にもそれが伝わっており、その瞬間を待つばかりとなったのだが………。
 竿先の負荷が突然無くなった。ハンドルは空回りするのみ。この現実を理解した時、全身の力が抜けてしまった。なんてこった、バラシかい?ヒットした後、フッキングのためのアワセを入れたつもりだったが、完全ではなかったということか。これまでに船長から「アワセはしっかり入れてください。“アワセたつもり”でバラシている人がたくさん居ます」と言われてきたが、まさにこのことだったのだなと身をもって知ることとなった。

 結局、このままサービスの1時間が過ぎ、終了。となるところだったが、まだサービスがあった。
 後片付けをして、船が動くのを待つばかりとなったが、なぜか変。静かなのである。つまりエンジン音が一向にしないのだ。ガス欠だ。あらら、思い掛けないアクシデント。のしにまだ係留中で良かった。漂流しては助けを呼ぶにも場所を伝えられない(笑:ココは陸奥湾内なので安心)。あいにく、今日は北島渡船スタッフに助けを呼べない状況らしく、仁徳丸の船長にSOSを送った。ただ、すぐには来て貰えないだろうとのことで、思いがけず「来るまで釣りしててください」となった。キャッホー、こんなアクシデントならいつでもオッケーよぉ〜ん。再び、準備して、第一投?この場合は第二投か?という時、こちらがアクシデント発生。エサが、エサが、エサがなぁ〜いのだ、トホホ。隣の客も同じく、ついさっきイソメを海にばらまいたばかりで、困っていた。そこへ本命ではない“助け船”が来た。「コレを使ってくれ」とイソメを提供してくれる方が居たのだった。

 だが、このチャンスもドラマにすることが出来なかった。仁徳丸の船長が昼御飯もそこそこにガソリンを持って、すっ飛んできたため(もっとゆっくりお食事してもよかったのに:笑)1時間ほどでおしまい。なかなか通常では味わえない、楽しい釣りを今回は出来た。船長に「2時間半もオーバーして延長料金はいくらなの?」と聞いた。「要りませ〜〜ん」。ハハハ、またお願いしたいものだ。

フォトギャラリー
↑ホタテ養殖棚のロープを船の左舷前、中、後にあるリールに係留する。これを伝って、前後に船を動かすと、ロープにくっついた貝などがリールを通過する際、押しつぶされて海中に落ちる。これが真鯛の寄せ餌になるのである。この時、我々は船長のオーケーがいつ出ても良いように待ちかまえて待機している。
↑Y田さんは絶好調。しばらく前までは授業料のみの支払いが続いていたが、ある時、1匹が釣れたことで、取り憑いていたモノが除かれたように連戦連勝に転じたのだそうです。私もコレにあやかりたいものだ。
↑アクシデント発生。詳しくは本文参照。
北島渡船の御紹介

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